「患者さんに聞かれた時にパッと答えたいこと」#書く習慣130

日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。

今日は珍しい症例の方がいらっしゃいました。

有痛性分裂膝蓋骨とシンディング・ラーセン・ヨハンセン病が合併したサッカー少年でした。
母子ともに熱心にサッカーにのめり込んでいるようでした。

こんなキラキラした目をしている親子に #書く習慣110 で考えている通り固定を行うことをお勧めするのは非常に心苦しかったです。


 ① 情報として知っている
 ② 実際やったことがある
 ③ 人に指導ができるレベル

この3つには明らかに技術力、指導力に違いがあります。

そして僕はこの症例に対しての立ち位置は①でした。


そんな僕が患者さんにできることは

「○○○という筋肉の遠心性収縮の影響で〜」とか
「○%の確率で〜」とか

そういう概略的なところではなく(もちろん大事ですが笑)


患者さんがもし自分の家族だったら、という心持ちで

「固定がなぜ必要なのか?」とか
「固定はいつまで?運動開始はいつからなの?」とか

実生活に添えるための引出しが必要だと感じました。


そしたら「風呂は?」「就寝時は?」「食事は?」とかもう少し広い目で、深い介入ができそうだなあと思いました。


病態を少ない語数で共有して、固定の必要性を的確に説明ができる自分でありたいと思います。
もちろんそれを行なう技術があってこそですが。

日々反省は当たり前。
そこから学んで、あるのか分かりませんが100点満点に近い形での医療を提供できる病院でありたいものです。