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あの行事のときは何を食べる?季節の和菓子をご紹介!【日本生活環境支援協会】

日本にはお正月に始まり、節分やひな祭り、七夕など1年中さまざまな行事が存在します。季節の移ろいを感じさせてくれる年中行事。お祝いをするときには、季節の和菓子がつきものです。

今回は、日本の行事に合わせて食べられている和菓子をご紹介します。地方によって味や形が違う場合もありますよ。


元旦

年末から1月にかけて、和菓子店には「花びら餅」が並びます。柔らかな白いお餅に上品な味噌餡をのせ、甘く煮たごぼうを挟みます。そのルーツは平安時代にまで遡るとされている花びら餅は、長らく京都で食べられてきましたが、近年全国的に広まっています。

ひな祭り

ひな祭りには雛あられ、菱餅、白酒、桃の花を飾ってお祝いします。雛あられは関東では甘いポン菓子、関西では塩味のおかきを指すようです。
菱餅は赤、白、緑の3色のお持ちで、菱形をしています。形の理由には諸説ありますが、植物の「ヒシ」の実をかたどったものとされています。

端午の節句

端午の節句には鯉のぼりや5月人形を飾り、柏餅やちまきを食べてお祝いします。東日本で多く食べられる柏餅は上新粉のお餅に餡を挟み、柏の葉で包んだものです。西日本ではちまきがメジャーで、米粉で作った円すい形のお餅を笹の葉で包んだものです。東日本でちまきと言うと、中身はおこわになっている「中華ちまき」を表します。

お彼岸

3月の春分の日と9月の秋分の日の前後は、それぞれ春の彼岸、秋の彼岸とされています。春には「ぼたもち」秋には「おはぎ」を食べますが、これはどちらもほぼ同じもの。その季節の花になぞらえて、春に咲く牡丹の花から「ぼたもち」、秋に咲く萩の花から「おはぎ」と呼ばれるようになりました。ちなみにぼたもちはこしあん、おはぎは粒あんに覆われています。

七五三

11月には七五三。お宮参りをすると、神社で千歳飴がもらえることがあります。さらし水あめを煮詰めた引き飴を紅白に染め、細長い棒状にしたものです。松竹梅や鶴亀など縁起の良い絵柄の長い手提げ袋に入っています。
長い棒状とねばりある食感は、長寿を願ったものだとされています。

四季折々の文化を楽しむ日本の行事。晴れの日には和菓子が欠かせません。
1年を通して違った味の和菓子を楽しむことで、季節の移ろいを感じることができるでしょう。東西で違ったものを使用している場合もあるので、馴染みある和菓子がほかの地域では全く知られていないということもあります。調べてみるとおもしろいかもしれませんね。

日本生活環境支援協会には二十四節気文化コーディネーターの資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。

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