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「家族」とは何?「家族」の定義と捉え方【日本生活環境支援協会】

家族の形、あり方については人それぞれの形があるでしょう。悩みやこれからのことを考えるときに家族を無視して、語ることはできません。

「家族」の定義と捉え方

社会学では、「夫婦、親子関係・兄弟」など少ない近親者を家族という集団としています。

家族は、基本的に、
① 核家族 
② 家族の中で情緒的な絆が強い 
③ 夫婦が性役割別分業を行う 
とされます。

なんだか、古臭い捉え方だなと感じます。明治維新以前のころは、家族と親族の分かれ目もあいまいなで、子どもの養育は親族が一緒になって行ってきました。しかし、明治維新以後は、男性を家長とするお家制度が敷かれはじめ、性役割別分業として子どもの養育は母親の役割とされるようになりました。

この流れのなか、母性愛や家庭を守る良妻賢母といったものが強調されるようになってきたのです。戦後は、制度としてではなく個人の選択で結びついた関係が家族として成り立つとされました。

結婚の制度もお見合いが主流だったものが、恋愛を前提として、結婚後も家族愛で結ばれる形が理想とされるようになりました。個人の考え方、女性の社会進出、多様化が進み、家族の在り方は今でもどんどん変化しています。

「家族」としての機能とは?

家族としての機能を研究者や見方によってさまざまですが整理してみましょう。

人類学「家族の機能4つ」
・性
・経済
・生殖
・教育

社会学者「家族の機能2つ」
・成人の情緒的安定
・子どもの社会化

愛着研究の観点から

愛着研究の観点は、家族とは、社会で自己実現をはたすための「安全基地」の場。と考えられています。動物の巣のように、社会へ冒険に出てから戻れる場所、そこには安心安全があり、生きるために必要な養育の機能と、社会に出るための基本的な教育や導きが提供されるところです。

ハラスメントの研究の観点から

ハラスメントの研究からは、家族とは本来持っている個人の気質や、人格が尊重されはぐくまれる場所。家族環境から学習する、本当の自分を出すことを妨げられない、支援や機能が提供される場所と考えられています。

日本生活環境支援協会には家族心理カウンセラーの資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。

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