イズミの履歴書② 転身後の経歴とミッション

自己紹介<後編>は、生活経済ジャーナリストに転身後のお話です。

95年にファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格CFP®を取得後、生活経済ジャーナリストに転身しました。折しも「金融ビッグバン(金融・証券市場の大改革)」で多種多様な金融商品が登場し、消費者が自ら検討して選ぶことが必要になって、FPのニーズが高まりました。今では20万人超のFPがいますが、耳慣れないカタカナの肩書を嫌うNHKで、仕事内容の解説付きでFPを名乗らせていただいたのは懐かしい思い出です。

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しかし、その後の「失われた20年」では、”家計の見直し”や”金融商品”の選択だけでは、将来不安を払拭したり、人生の自由度を上げたりするのは難しいと感じるようになりました。そこで、キャリアコンサルタントの資格をとって、価値観や能力を活かした”キャリアの形成”と”収入アップ”のアドバイスも併せて行うことにしました。

さらに、ファイナンスに関する知識のブラッシュアップと企業分野の理解を深めるために、40代で社会人大学院に進み、ファイナンスMBAを取得しました。

仲間とともに、株式会社プラチナ・コンシェルジュを起業したのもこの頃。金融機関を中心に”人材開発のコンサルティング”や”従業員のライフ・キャリア支援”、金融系の”シミュレーター開発”等を行う会社です。女性だけの会社で、メンバーのライフイベントやワークライフバランスに配慮しながらの経営は、正直多くの悩みにぶつかり、苦しいこともありました。

でも、どんなことも学びになります。マネジメントを実践するなかで、”チームビルディング”や”心理学をベースにしたコミュニケーション”等のスキルを身に付けることができました。

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そして50代半ば、都心の港区から神奈川県の江の島近くへ転居し、老母の在宅介護を始めました。それまでは月に数度の宿泊を伴う出張をしていましたし、湘南から東京への通勤は往復3時間以上かかるのでどうしたものかと思いましたが、コロナ禍でリモートワークが世間のスタンダードに変わったことで、両立しやすい状況に変わりました。

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「ライフワークバランス(WLB)」が注目されていますが、もはやそれも古いといわれます。テクノロジーの発展により、今後は仕事とプライベートを融合し、ひとつの人生として捉える「ワークライフインテグレーション(WLI)」あるいは「ワンライフ」と捉えるほうが生きやすい。

人生100年時代、私はいつまでも社会に役立つ仕事をしながら、家族や友人を大切にし、コロナが収束したら暮らすような旅を楽しんで、人生を満喫したいと思っています。

そして、多くの人が同様に、その人らしい幸せな生き方ができるようにお手伝いする。それが私のミッションです。

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