見出し画像

【私の雑学口座 B】 2409161 生酒

⭐️生酒もいいよ

■生酒とは

生酒とは、醪(もろみ)を搾った後に、一切の加熱処理しないお酒のことを指します。

この加熱処理のことを、日本酒業界では「火入れ(ひいれ)」と呼びます。
加水調整を行ったり、醸造アルコールを添加しても、この火入れさえしなければ「生酒」となります。
生酒・生原酒と呼ばれるものは、文字通り生のお酒ですので、温度による劣化を招きやすく、要冷蔵扱いの商品となります。

似たような言葉で「生貯蔵酒」「生詰酒」などがありますが、こちらは最低1回の火入れ(加熱処理)を行っているので、生酒ではありません。


■生詰酒と生貯蔵酒の違い

生詰め・生貯蔵酒と表記のある日本酒の場合、同じく火入れ(加熱殺菌)を1度だけ行います

しかし、工程的には若干順番が異なっており、お酒を搾ったのち、生詰めタイプが貯蔵前に火入れするのに対し、
生貯蔵タイプでは、貯蔵後に火入れを行います。

いわゆる「生酒・生原酒」の状態ではなく、わかりやすく例えると両方とも「半生」の状態で、
生酒ほどのフレッシュ感ではないものの、火入れのお酒よりもやわらかい酒質になります。

当蔵では生詰酒は販売しておりませんが、生貯蔵酒は常温保管が可能なお酒となります。


■火入れのお酒と比べた、生酒の味わい

生酒の流通は、出来上がった新酒の時期から、酒造り本番を迎える真冬、そして春先までが多く、
フルーティーでフレッシュ感溢れる、出来たてほやほやの味が楽しめるのが特徴です。
お酒によっては若干微発泡のものもあり、よく冷やして飲むのが美味しいお酒です。


■生酒と原酒は関係があるの?

「生酒」は、3つに分類され、「無濾過生原酒」「生原酒」「生酒」と呼ばれます。
無濾過生原酒は、搾ってそのまま瓶詰めした原酒を指し、アルコール度数も17~18度ぐらいとやや高めです。

そして、無濾過生原酒をフィルターなどで濾過して不純物を取り除いたものが、生原酒となります。

更に、加水等を行いアルコール度数を調整したものが、広いくくりの「生酒」になります。

一般的に火入れの工程を行ってないものが生酒という扱いになりますが、タンクから出てきたそのままの美味しさを
より求めるようでしたら、以上を参考に探してみると良いかもしれません。


B

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?