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UAゼンセン、300人未満の13組合で平均15,280円のベア等を獲得

2024年3月14日
一般社団法人成果配分調査会代表理事 浅井茂利

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 UAゼンセンは3月14日、午前10時時点の妥結状況を発表しました。正社員(フルタイム)組合員については、中核共闘組合(72組合)のうち、60組合が妥結しており、このうち制度昇給などの賃金体系維持分を除くベア等の賃金引き上げ分の集計可能な53組合(149,161人)の平均は、
 単純平均 12,021円(3.86%)
 加重平均 12,704円(3.96%)
となっています。

 一方、中核共闘組合以外の組合も含めた全体の集計では、127組合(258,366人)で妥結しており、このうちベア等の賃金引き上げ分の集計可能な95組合(187,436人)の平均は、
 単純平均 12,920円(4.19%)
 加重平均 12,826円(4.05%)
となっており、中核共闘組合を上回る妥結状況となっています。
 規模別で見ると、
300人以上(82組合・185,407人)
 単純平均 12,631円(4.10%)
 加重平均 12,799円(4.04%)
300人未満(13組合・2,029人)
 単純平均 14,744円(4.75%)
 加重平均 15,280円(4.83%)
となっています。

 一方、短時間(パートタイム)組合員の妥結状況(制度昇給・ベア等込み)は、
中核共闘組合(36組合・349,459人)
 単純平均 67.7円(6.10%)
 加重平均 71.4円(6.50%)
全体(104組合・533,617人)
 単純平均 70.2円(6.19%)
 加重平均 70.8円(6.45%)
となっており、UAゼンセンでは、「8年連続で正社員組合員の引き上げを上回り雇用形態間格差是正の流れが定着している」と評価しています。

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