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ひみつの犬

読んでみて、印象に残った言葉がいろいろありました。
「子どもにはわからない、と大人が思っているってことが子どもにもわかっているんだってことを、どうやったら大人にわからせることができるんだろう。」
「親切にするって、親切にしてあげてるほうはいい気もちになれるけど、ずっと親切にされるのって苦しいかもしれないから。」
「いい人間になろうと自分で思って何かするってことはまちがいだった」
「いい人がまるごといい人ってわけじゃないし、悪い人だと言われてる人がまるごと悪いわけでもないよ。」

この本は、ある出来事について登場人物たちがそれぞれの思いを抱えながら「自分の中の正しさ」を信じて生活している様子が描かれていますが、
誰でも何かをいろいろと思いながら悩んで生きていて、場合によっては他者から見ると不思議に思われたり、敵視してしまうこともあり、そういう点で、現実世界を生きる私たちの「リアル」を映し出している感じがしました。

子どもは子どもなりに、大人は大人なりに考えているんだな、と改めて思わせてくれた本でした。
                          書いた人:H.K    

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