『ぼくからみると』
高木 仁三郎・ぶん 片山 健・え 出版社・のら書店
※この本は絵本です。
文章を書いた高木仁三郎さんは、絵本とは接点がないような物理学者です。それを知ると、「理系の人が書いた絵本って、どういう内容なんだろう? 科学的な絵本かな?」と思いませんか?
ページをめくっていくと、そんな予想とは違った「世界」が展開されます。しかも油絵で描いた片山 健さんの絵力が最後までインパクトを与えてくれます。
そして、必ずもう一回読みたくなります。
2回目を読んでいる時は、改めて絵をすみずみまで味わいながら、高木さんがこの絵本を作った意図を考えることになると思います。そして、「自分を中心に世界は動いているわけではないこと」「立場や境遇などの条件が違えば世の中の見え方も変わること」を再認識できるはずです。
H.K
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