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母が死にました。


ある日突然死んでしまったので

突然死

と言うみたいです。


母が死んで1ヵ月を過ぎたころ
兄が言ったことに深くうなずき共感した事がありました。

僕の人生これまで大変な事はたくさんあったけど
いつもなんとかしてきたし
わりとラッキーな人生を送って生きてるから
まさか僕に限って
こんなに悲しい出来事が自分の身に起きるとは思わなかった。


これまで母は病気一つせず
好きなものを好きなように食べ
得意な仕事と細々と続け
海外旅行に行ったり
私を含め孫たちともたくさん遊んで
ストレスフリーにパワフルに生きていました。

死んでしまう3日前にも雛祭りのパーティーをして
うちで振る舞った手巻き寿司を
「美味しい!美味しい!」とたらふく食べてくれて
お風呂上がりの娘達の髪を乾かしてくれて
夜の9時まで遊んで帰っていきました。


こちらとしては本当に突然過ぎて
悲しみにまだまだ振り回される日々ですが
現在進行形で生きている娘達の生活を優先しながら
手続きやら、片付けやら
その時その時の精神力と体力で耐えられるだけの事をして過ごしてきました。


母が居なくなって半年以上が過ぎ
一通りの事は終えました。


頼れる親類があまりおらず、恥ずかしがってもいられないので
何をしたらいいのか、何をするべきなのか、どういう意図でするのか、しないのか、葬儀関連でお世話になった業者さん、区役所の人、母の家から見つけたお世話になっていたであろう税理士さん、義父さん、聞ける人には聞いて、調べる事はとことん調べて、娘達にも付き合ってもらって、足を運んで
本当ようやく落ち着いたな。と感じています。

とは言え、まだどっぷり悲しみと向き合う事が出来ず
母は夢に出て来ては元気と悲しみを届けてくれています。

母子家庭で育った私ですが
自分が不幸だと思った事は一度もありません。
(思春期の頃には私ってなんて不幸なんだ!と何度か思った事はあるかも)
兄の言った通り
私もこれまで辛いことだったり、苦しいことはたくさんあったけど
その中でも比較的ラッキーに、幸せに、生きてきた方だと思います。

それはやっぱり
産んでもらって、育ててくれて、生きてきたこの環境を与えてくれた母に感謝していて
子供を産んでからはより一層感謝を感じる事も増え
最近は何度も感謝の気持ちを伝えていました。

子育てが落ち着いたら
大好きな海外旅行に沢山行こうねと約束してたし
次女が幼稚園に通いだしたら母の家に入り浸ろうかな、とも笑いながら話してました。

まだまだ一緒にやりたい事が沢山あったし
教えてもらいたい事も沢山あります。

他の誰でもなく
母と話したかった事
沢山あります。

もう叶わないからこそこんなに強く想うのかもしれません。

長女が産まれてからは
母の家の近くに引っ越し
割と頻繁に会っていたし
一緒にいる時間が沢山あったと思います。

楽しい時間を沢山一緒に過ごしたなぁ
と自信を持って思えている事で
後悔が少なく、前向きに過ごせている一つの材料になっていると思います。



今を大切に

ありきたりでくすぐったいこの言葉が
今では恥ずかしがらず、真っ直ぐに受け止められるようになりました。


この悲しみはきっと
乗り越えるものでも忘れるものでもありません。

私の中で大切に大切にこれからもずっと一緒に生き続けていくんだと思います。


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