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佛立教務道

最終日、月曜の朝を迎えました。今夜、午前1時すぎのフライトで帰国の途につきます。

朝から日教寺で鈴木日樹上人による修学塾が行われています。ご講義の後の活発な質疑応答、特に一人ひとりの悩みを聞き、それに答えていただいて、ありがたいです。

特命巡教のクライマックスを迎えることが出来て、その余韻にひたり、感無量、感慨無量で溢れています。

とても到達できそうにありませんでした。妙深寺の御会式、北海道、ブラジル。

はるか遠くに思っていました。ここに来るまで、たどり着くまで。

いくつもの山を越えて、越えて、はるか遠くに見えていた山の頂にたどり着いたような気持ちです。

本当に無事に、鈴木御導師がご帰国、ご帰山いただけるまで、しっかりとご祈願、ご奉公させていただきます。

出発直後、フライト中に、北海道の旭川寺、遣田御導師の御内室、真里奥さまがご帰寂になられたことを知りました。ずっとご祈願させていただいていました。心から尊敬する奥さまでした。

清耀師の義理のお母さまでもあり、彼をブラジルへ行かせていいものか悩みました。しかし、真里奥さまのお言葉やご信心を振り返らせていただき、ご自身のことで清耀師のブラジル出張を中止させてしまったら、むしろ悲しまれると思い直して、清耀師には一度聞きましたが、覚悟して出発いただきました。

清耀師はドバイで真里奥さまの訃報を受け、さめざめと泣いたと聞きました。ドバイの空港で合流した時、眼が腫れていました。

遣田真里さま
得真院教勲妙桜日植大姉
南無妙法蓮華経

土曜日の朝、清耀師は日教寺の本堂で御法門をさせていただきました。最初から最後までポルトガル語での御法門に挑戦し、見事にやり遂げました。ブラジルに50年住んでいる方から「私より上手」と声をかけていただいたり、聴聞した皆さんが感動してくださっていました。

きっと、真里奥さまも喜んでくださっておられると思います。申し訳ありませんでした。南無妙法蓮華経。ありがとうございます。

修学塾の後、私だけ日教寺に残り全伯教務会に出させていただきました。

ミッション・インポッシブルはこれからが本番です。全教務の完全なる異体同心が何より欠かせません。

誰ひとり欠かすことなく、むしろ仲間を増やし、異体同心、つまり良いところを認め合い、さらに悪いところも認め合って助け合い、腹を割って話し合い、心と心を近づけ合って、ご奉公していただきたいと、お話いたしました。不可能を可能とするために。

よろしくお願いいたします。

あと10時間でフライトです。はるかな山々を越えて、ようやく見えてきました。

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