短歌人2022年12月号

シャッフルが異国の音をひろうたび車中にしばし両目をとじる

いずこにも属さぬ日々を掻きいだく気持ちに両腕で床を押す

なじみある駅からひとつバスに乗り知らない土地のスタバに過ごす

あんバターサンドのあんのあんのみをひらがなでくちにするむずかしさ

跡地から更地にならん 季節ふたつのち囲われる自動車学校

文学と歴史は押せてわずかなる父の気概をここに示せり

6首掲載されました。平穏な日常を取りもどすために、何とか日々を過ごしています。今後ともよろしくお願いいたします。


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