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変わりつつある世界〜パラダイムシフト〜

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世界に起こっている変容・今起こっているパラダイムシフトについて触れた記事を集めたマガジン。
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#役目を終えた物語の終焉のために

今起こっているパラダイムシフト

2013年の7月にFacebookで以下の文章を投稿した。  ”多くの人がすでに感じているように、私たちは歴史上の大きな転換期に差し掛かっている思う。歴史が証明しているように、それは決してスムーズに移行するようなものではない。日本の歴史の観点から見れば江戸時代から明治時代、もしくは、ルネッサンスのようなレベルの変化の始まりに私たちは身を置いているのではなかろうか。地動説が登場したことで、天動説が覆されたようなレベルのことが起きていると思う。何十年にもわたる変化になるだろう。

静かなる変革のすゝめ

 若者たちの行動を契機に世界中で気候危機への意識が高まり、昨秋には世界中で大規模な気候マーチが行われた。2011年のNYでの「ウォール街を占拠せよ」や香港でのデモもそうだが、支配者層が苦しんでいる民衆に助けを差し伸べなかったり、上からの抑圧が強まった時に、動的なアクションや革命は止むにやまれない一つの大事な手段なのだろう。しかし、私は動的な革命もさることながら、継続しやすく心にジワジワと染み渡る「静かなる変革」こそがより有効な手段なのではないかと思っている。そして、それは本来

陽の照りながら雪の降る

私たちはここまで速く歩き過ぎてしまい、心を置き去りにして来てしまった。心がこの場所に追いつくまで、私たちはしばらくここで待っているのです。 ーシェルパの言葉 星野道夫 「旅をする木」より    四季に例えるならば、過去2千年ほど、特に産業革命からの時代は「夏」を最大化し、「冬」を最小化する流れだったと言っていいかもしれない。夏を最大化することで、私たちは様々な発見をし、科学やITの発展を手にすることが出来た。しかし、同時に核兵器や現在の環境問題を含め、人間社会に新たな問題が