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シンデレラストーリーとゴミのおじさん。vol.5

スーパーで配属された店に毎日来るゴミ収集のおじさんがいた。朝の品出しの真っ只中に来るので みんなツッケンドウな態度だった。


でも自分はそのゴミのおじさんと話をするのがすごく好きだった。入社して品出しのスピードが格段にあがった自分は朝の時間に余裕がでてきた。そしてそのおじさんが晴れの日も雨の日も同じ時間に来ることに気づいた。都内だから渋滞もすごいし、日によって変わるはずなのに。そして、93日連続で出勤してたからこそゴミのおじさんも休んでいないことに気づいた。


毎日、ゴミのおじさんと話をしてグチを聞いてもらったり、自分のやったことを聞いてもらったり説教されたり(説教するからきっと誰も寄り付かなかったのかも笑) バカにしてからかったり🙇‍♂️。


話をするから手伝っているつもりはなかったけどなんとなくバケツリレー的にダンボールを渡したり、知らず知らずに手伝っていた。


・おじさんが体調が良くないときに
代わりに収集車の運転をしたこともあった。


・お金に余裕がある時は
缶コーヒーを買って一緒に飲んだ。


・読みおわったジャンプをあげたり
・銭湯に一緒に行ったり笑


・売れ残った惣菜を売りつけたり。


・そうそう、発注ミスした時は誰よりも心配してくれるけど絶対買ってくれない笑


そんなある日、突然、社長から呼び出しがきた。副社長が教育係になることと、シーゾナルバイヤーという役職をもらった。季節商品などを自由に仕入れることができる権限だ。そして社長に店長会議の席に呼ばれて「聖二を将来、社長にするかもしれないから 、しっかり鍛えてくれ」と店長たちの前で宣言された。


えーーーーーーーーーーー!!!って感じでいきなりのシンデレラストーリーだった。


実はゴミのおじさんと社長は同級生で飲み友達だったとスーパーを退職後に聞いた。自分はそんなことも知らず、グチから不満、私生活のことやら、なんでもかんでもおっさんにぜーーーーーーーんぶ話をしてた笑
全部、社長に筒抜けだった。


どういう伝わり方をしたのかは さっぱりわからなかったけど きっと良い風に言ってくれたから自分にシンデレラストーリーのチャンスが来た。


神様ってどこでみてるかわからない。
ただ間違いないのはゴミのおじさんは
当時、1番声をかけずらい雰囲気を持っていて
1番面倒くさい人だった笑。
今思えばタメ口を我慢して敬語を貫いたのも良かったのかも笑


今でもゴミのおじさんとは大の仲良しだ。
でも このことについて話すことは野暮すぎてしないよね😬



諏訪聖二、房の駅を立ち上げるまで
あと1年と2ヶ月。

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