一生懸命やるから面白い失敗ができる vol.1

20年前、父が創業した諏訪商店に
自分は入社しないと父に宣言をした。
父は兄が後を継ぐからお前は
お前の人生を歩めと言った。


その2年前、
新入社員で都内のコンビニより小さなスーパーに
配属になった。社員は店長と2人。
自分が入社して大変になるからと2人の社員が
急に辞めたらしい。
野球しか知らなかった自分にとって
スーパーの仕事は何もかもが新鮮だった。
毎日、つくったものが目の前に残っていく。
朝からキャベツを切って
魚を用意して、肉をパックして
商品を陳列する。
パートタイマーの人はほぼ全員 劇団員だったから
店内のいらっしゃいませと
ありがとうございますが舞台のようだった。


7:00勤務開始 22:00閉店。
気づいたら入社して93日連続で出勤していた。
店長に品出しの時間で勝ちたかったのと
早く一人前になって店長に安心して
休んでほしかった。
でもそんなことよりも
仕事の魅力に魅了されていたから
休みなんていらなかった。


休憩時間は床で寝てたけど
本当に楽しかった。


一生懸命やっていると失敗も増える。
お客様ともめて、気づいたらお客様の後頭部に
インスタント味噌汁のカップを投げつけていた😅

・万引き犯と取っ組み合いになって
相手が血だらけになった😅

・店長に提案が通らなくて
店長のデスクを蹴り飛ばして
引き出しが開きづらくなってしまいました🙇‍♂️

・食パン1斤🍞の発注数2個と200個を
間違えてしまって通る人全員に
美味しい食パンなんですとウソをついて
普通の食パンの試食を配り続けた。
美味しい！って言ってくれた方々ありがとう🙇‍♂️

・朝 出社したら ポテトチップス関西だし醤油が
300ケース納品。カゴ車が小さな店に入りきらず
隣の隣のビルまで行列になっていた。
今でもカゴ車にトラウマがある🙇‍♂️

・隣町の姉妹店に荷物を届けるために
公道をスタンディング式のフォークリフトで
届けにいって本社からすごく怒られた😭
走るときカンカン鳴ってたのがダメでしたね☹️


ダメダメ伝説はいくらでもある。


そして社長命令で
毎週、副社長が教育係として自分についた。
それがすごく楽しみだった。
でも実際は、期待されてたというよりも
問題児？異端児？の見張り役。
何度も何度も呆れさせてしまってたし
何度もガッカリさせた。


でもそのとき、副社長が
「一生懸命やってるから
マンガの世界みたいな面白いことが起きる」
と言ってくれた。


もしあの時
その言葉を言ってくれなかったら
自分はどんどん小さくまとまっていったと
思うし、一生懸命やることに
ブレーキをかけていたとおもう。


ここまでが新卒として入社してから
4ヶ月ぐらいのできごとだ。
諏訪聖二 房の駅を立ち上げるまで あと2年。