米を炊くことが嫌いだ。 米を保管しているボックスを中腰で取り出す動作も嫌いだ。すり切り1合ずつ、金ザルに入れる作業もときどき何回入れたか忘れてしまう。 米を研いだ白濁液を流すのも嫌いだ。同じ作業を何回か繰り返すことが苦痛である。飲めそうで飲めない汁を流すのも勿体無い気がする。 僕は世界一米を炊くことに向いていない。 ----------------------------------------------------------------------------- 子供た
糸島に行ってきた。何度が足を運び、夏の定番の遊び場になりつつある。自宅から1時間半程度で到着できるので、子供たちも車内でほどほどに時間を潰せる距離だ。9月だというのに、日差しが痛い。右腕だけ肌がやけに黒いのは、夏のせいだ。 ----------------------------------------------------------------------------- 到着してすぐに近くの道の駅に車を走らせる。17時に閉まるので時間の勝負だ。5分ほどで地元の道の駅に到
「今日、何食べる?」 いつの間にか口癖になっていることを妻から指摘される。自分では気づかないものだ。 自炊を本格的に始めたのは、妻と知り合ってからだ。初めて背伸びして振る舞った料理は、鶏の照焼きと味噌汁だった思う。初心者はなぜ少し凝った料理から始めたがるのだろう。 「そう?美味しいけど。」 ただ、人を好きになると慣れないことも少しだけ頑張れるのだ。どれだけ失敗した料理を作っても妻は僕にそう話す。それが妻の口癖になっていることを、僕は秘密にしておこうと思う。