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ビジョナリー・リーダーが自分に問いかける6つの質問

 洞察力のある思想家のことを英語でビジョナリー(visionary)と呼びます。21世紀に政治、経済、で求められているのはで求められているのはまさに先見性のある指導力、つまりビジョナリー・リーダーシップです。

 このビジョナリー・リーダーシップを身につけるためにあなたがあなた自身に問いかける6つの質問があります。

 リーダーシップというと従来は「黙って俺についてこい」という男性的、権威主義的なスタイルが一般的でした。しかし現代の情報共有化時代ではもっと協調性に重点をおいた人心掌握術が必要になっています。そのためにまず知っておかなければいけないことは自分の短所ではなく長所です。

 問1 あなたの長所を短い文で表わしなさい。例えば、「私は優しい」「私は友人を大切にしている」

 自分の長所を知ること、信じることによってパワーが生れます。スポーツ選手であれ、ビジネスマンであれ、成功した人たちに共通しているのは自分を誉めることがうまいということです。もちろん単なるうぬぼれではダメ。高慢は自分に対する自信の無さの裏返しです。「自分を誉めてあげたい」と行った女子マラソン選手の言葉のように、自分を勇気づける言葉を持ち続けましょう。

 問2 あなたにとっての人生の目標は何か。まわりであなたの集中力を妨げているのは何かを書き出してみましょう。

 次に、あなたのやりたいことを自分の中ではっきりさせておくこと。古い諺に「敵をやっつけたければ、敵の気をそらせよ」(If you want to defeat them, distract them)というのがあります。

 料理人を目指している人でも、高額の報酬で映画俳優にならないかと誘われれば心が揺れ動くでしょう。世の中には様々な誘惑がありますが、あなたの目指すものは何かを常に見失わないことが結局は幸せに繋がるとかんがえるべきでしょう。

 問3 どんな困難をあなたは乗り越えなければならないと感じているのか。孤立してもそれらをやり遂げる気持ちがあるか。

 そして、困難な条件の下でも仕事を成し遂げる意志を持つことです。人気や世論調査・市場調査ばかり気にしている政治家や社長は決して優れた指導者にはなれません。なぜなら大衆は常に凡庸に流れるからです。

 ビジョナリー・リーダーに必要な要素は先見性や人々とうまくコミュニケートできる技術だけではなく、強い決意(personal resolve)です。

 問4 あなたはあなたの上司やスタッフに何かを依頼したとき、必ずありがとうと言っているか。

 さらに、私たちが見落としがちな事実があります。それは優れたリーダーたちは感謝することを忘れないということです。感謝の念(gratitude)はリーダーの重要な要素のひとつです。なぜならそれは物事を理解する広い心を示しているからです。

 問5 あなたは他人をひはんすることで時間を浪費していないか。批判よりも協力してあげられることはないか。

 また、ビジョナリ-・リーダーは時間を大切に使います。時間をもっとも浪費している瞬間は他人を批判しているときです。私たちは自分でも気がつかないうちに、仲間や上司の批判をしていることがあります。

 ちょっとした意見の相違や嫉妬心など理由は様々です。しかし、他人を批判して得になることは何もありません。他人ではなくあなた自身の将来に目を向けるべきなのです。

 次の問6は意外な質問かもしれません。

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