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ご先祖さまに旅費をお届けしましょう

 私達には必ずご先祖様がいます。今、こうしてこの世に生を頂いて生きているのはご先祖様があってのことです。

 7月は中旬に、みたま祭り、先祖祖霊祭がおこなわれます。お盆は15日です。一般的には8月15日が月遅れのお盆です。

 帰省されたときにご先祖様のお墓参りをされる方が多いと思います。ご実家の祖霊舎やご仏壇に向かわれて、ご両親を亡くされている方はご両親との思い出を、また、よく可愛がってくれたおじいちゃんやおばあちゃんをしばし思い起こされることでしょう。

 時期になりますと、私が奉職している神社に「亡くなられた方、ご先祖様達の霊界修行の旅費をお届けくださいと」いう趣旨のお手紙と共に何がしかのお金が入った封筒が賽銭箱に入っております。 
 
 また、ご先祖様や、亡くなられたご両親が夢枕に立ち、この旨を頼まれたのだがというご相談を受けます。ある人は月参りの参拝に見えられる時、必ず袋に包んで置いていかれます。

 このようなとき、こんな霊法があることをご存知でしょうか。私もいろいろな方から聴いたものを集約したものですが・・、その後も旅先で修験者さんや老師、霊能者さんからよく伺って確かめたことがあります。

 ご仏壇にお花や、生前の好物を手向けられるとき、亡くなられた方、ご先祖様達の霊界修行の旅費を一緒にお供えします。亡くなれた方達も霊界で高いくらいの零位になるよう一生懸命修行に励んでおられるのです。きっとあちこちの霊場へ修行の旅をなさっているのでしょう。

 そこで、「霊界修行の旅の足しにお使いくださるようお供えします」と言って、祖霊舎やご仏壇へお供えください。そしたら、その数日後に、その土地の氏神様か菩提寺のお寺さんへお届けするか、して置いてもらうのです。普段、ご自分のお住まいで氏神様へなさっても結構です。「~へ霊界修行の旅費をお届けください」といってお賽銭と共にお願いしてください。

 これをなさった後、皆さん異口同音に「身体が軽くなった」「重いものが取れた」「心に詰まっていたものが無くなったようだ」と仰います。忙しさにかまけて普段疎遠になっているご先祖とのパイプが敷かれたのでしょう。

 お供えするものは硬貨で6枚がいいと思います。実際、硬貨6枚という方が多いようです。100円でも10円でも良いと思いますが、私は大祭の時は50円を6枚、月参りの時は10円を6枚、お賽銭と共にお納めすることをお勧めしてます。何故かと言いますと、真田の六文銭に因むからです。

 六文銭は、大阪夏の陣で徳川家康の陣中深く急襲し、あわばという場面を作った真田幸村の家紋です。わずかな手勢で心意気を表す。

 そんな頑張ってるご自分を御祖(みおや)さんにご報告していただきたいからです。

 なお、ちなみに真田の六文銭とは、三途の川を渡る時に必要とされるお金を意味し、死を覚悟して戦いに臨む勇壮な心意気を表していると言われています。

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