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weリーグ開幕に寄せて

本日yogibo .WEリーグが開幕する。新たな日本のプロサッカーリーグが誕生する。プロ化によって女子サッカーの普及、レベルの向上、プレイ環境の整備など多くのメリットがあるだろう。.WEリーグのHPには設立の意義が書かれている。
1.日本の女性活躍社会を牽引する。
2.日本に「女子プロスポーツ」を根付かせる。
3.日本の女子サッカーの発展に貢献する。
4.なでしこジャパンを再び世界一にする。
しかし現在女子サッカーには逆風が吹いている。オリンピックでの芳しくない結果、内容によって2011年のワールドカップ優勝時と比べて女子サッカーに魅力を感じない人が増えてしまった。日本にはJリーグというサッカーリーグがすでに存在している。もしサッカーが見たくなったらJリーグを見ればいい。地元のクラブを応援したかったら全国に55個のチームがあるJリーグチームを応援すればいい。わざわざ.WEリーグを見る必要がないのだ。つまり.WEリーグにはJリーグとの差別化を図り観客数を増やさなくてはリーグの盛り上がりはありえないのだ。ただ女性ということだけを前面にプロモーションするのでは将来的なリーグの価値は上がっていかないだろう。Jリーグにはできないこと、WEリーグにしかできないことを考え実行してくことが求められる。テレビ東京で放送されているフットブレインで非常に面白いアイディアを紹介していた。あれこそ僕の理想のリーグである。企画を工夫してサッカー以外の部分でも楽しんでもらえるようなスタジアムづくり。これはもちろんJリーグにとっても考えなくてはいけないことである。女性と男性を分断するようなリーグでは絶対にあってはならない。女性推進を押し出すことによって男性がスタジアムに来にくい環境を作ってはいけない。
.WEリーグとJリーグで大きく異なる部分は地域密着をそこまで重視していないということだ。.WEリーグのクラブのチーム名には多くのクラブで企業名が入っている。そして多くのクラブが男子チームを持っている。.WEリーグの特色を出していくことも大切なのではないだろうか。

.WEリーグ初年度の参加チーム数は11。今のところなでしこリーグからの参入や降格はない。埼玉に3つ、宮城、東京、千葉、神奈川、長野、新潟、兵庫、広島に1つずつ。このことが発表されたときには多くの声があった。特定の地域に固まりすぎではないか。偶数のほうがいいのではないか。などの意見があった。しかしリーグは経営の健全性を見たのだと思う。かつての横浜フリューゲルスのようにクラブを消滅させてはならない。そのため母体がしっかりしてるチームを中心に選んだのではないかと個人的には思った。

なにはともあれ今日の10:00には開幕する.WEリーグ。いまだかつてない興奮を感動を与え人々の希望となることを期待したい。

これは新しい日本のキックオフだ。