見出し画像

工藤あゆみ『今日は自習にします』の今日のこぼれ話 vol.6

しあわせの計算、人生の作文、月のように満ち欠けする体と心……。
45の教科と学校の時間をキーワードに、日々を大切に歩むヒントを絵とことばで紡ぐ『今日は自習にします』(工藤あゆみ著、2023年6月下旬発売)。

本書の刊行を記念して、書籍掲載作品の一部と、その作品に著者が寄せたことばを「今日のこぼれ話」としてご紹介します。


休けい時間は心が疲れる時間。
教室移動で忙しい時は心は楽でいい。
本が好きになったのは堂々と1人で居られる場所が図書室だったからかもしれない。
トイレの個室でぼーっとできるからそこだけは女子で生まれてよかったと思った。
休憩時間より授業中の方が心が楽だった。
授業中に寝ることを覚えてからは体も少し楽になった。そしてちょっとダメなこともできる私になれて嬉しかった。

どこかのタイミングで、どこかの場所で、心と体を休ませる。
それでいい。
それでいいと思えたらいいね。[休けい時間]

過去の投稿はこちら

書籍情報
今日は自習にします
著者:工藤あゆみ
定価:1,980円(本体1,800円)
アートディレクション:小熊千佳子
判型:180×140mm
製本:コデックス装
総頁:72頁
ISBN:978-4-86152-920-7 C0071
https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-920-7/


著者プロフィール
工藤あゆみ(くどう・あゆみ)
1980年岡山生まれ。イタリア国立カッラーラアカデミア美術大学絵画科卒業。絵と文章からなる作品を中心に独自の世界観を展開、ヨーロッパや日本で発表を続ける。
2021年第14回岡山県新進美術家育成「I氏賞」大賞。
ボローニャ国際絵本原画展2012年、2019年入賞。
プレミオサンフェデーレ大賞2011/2012(ミラノ)2位。
2018年「はかれないものをはかる」2021年「キスの練習をしています また会える日のために」(ともに青幻舎)2022年「il sospiro della mamma」(Lazy Dog Press)を刊行。
2002年よりイタリア在住。現在、ミラノ近郊の街に彫刻家の夫と娘と暮らす。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?