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工藤あゆみ『今日は自習にします』の今日のこぼれ話 vol.19

しあわせの計算、人生の作文、月のように満ち欠けする体と心……。
45の教科と学校の時間をキーワードに、日々を大切に歩むヒントを絵とことばで紡ぐ『今日は自習にします』(工藤あゆみ著、2023年6月下旬発売)。

本書の刊行を記念して、書籍掲載作品の一部と、その作品に著者が寄せたことばを「今日のこぼれ話」としてご紹介します。


娘の就学前、イタリアのホームドクターで視力検査を受けたのですがかなり適当で(見えるところまで前進させる)、娘は問題ないと言われたものの実際に授業が始まってみると0と3と8の見分けが付かず書き間違えが頻発、結局メガネっ子になりました。
よく見えた方がいいに決まっているけれど、0と3と8の見分けができなくても特に支障はなかった、そして見えにくければ自分の見たいように見ればよかった幼稚園時代を少し懐かしく思います。

そういえば、私の車の免許取得の際の視力検査も1歩、2歩、、結局3歩前に歩いたところで見えてオッケーとなったことを思い出しました。
なぜそういう事態になるかというと、見えてる、とした方がお医者さんの面倒が少ない(書類を書かなくて良い、早く帰れる)からだと予想します。

社会もこれぐらいの適当さで回っていて、そこから生まれる混乱のトバッチリを頻繁に食らっている気がします。[身体測定]

過去の投稿はこちら

書籍情報
今日は自習にします
著者:工藤あゆみ
定価:1,980円(本体1,800円)
アートディレクション:小熊千佳子
判型:180×140mm
製本:コデックス装
総頁:72頁
ISBN:978-4-86152-920-7 C0071
https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-920-7/


著者プロフィール
工藤あゆみ(くどう・あゆみ)
1980年岡山生まれ。イタリア国立カッラーラアカデミア美術大学絵画科卒業。絵と文章からなる作品を中心に独自の世界観を展開、ヨーロッパや日本で発表を続ける。
2021年第14回岡山県新進美術家育成「I氏賞」大賞。
ボローニャ国際絵本原画展2012年、2019年入賞。
プレミオサンフェデーレ大賞2011/2012(ミラノ)2位。
2018年「はかれないものをはかる」2021年「キスの練習をしています また会える日のために」(ともに青幻舎)2022年「il sospiro della mamma」(Lazy Dog Press)を刊行。
2002年よりイタリア在住。現在、ミラノ近郊の街に彫刻家の夫と娘と暮らす。



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