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第1159回【nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム】(2024/8/4)▲▲標高差2300mを自力で登り切って分かったこと、の話▲▲


先日も記載しておりましたが、
今月末に富山では
立山登山マラニックという酔狂なイベントがあり
私はその運営にも携わっています。

この手のイベントは
企画側とはいえ傍観者でいると、
その課題の本質が見えてこないものです。

ここは私も実ルートをたどり
参加選手の思いを感じてみるのが良い。
そんな思いもあり、
実ルートの一部(約45キロ、標高差2,300メートル)を
実際にトレースして参りました。
(ただ走りたかっただけ、と言うのもありますが)


スタートは朝4時、標高185m地点。
本日のスタート地点はここですが、
本来のスタートは海抜0メートル
ここからさらに20キロ海側の地点になります。

本日は立山を奉る雄山神社のうち
一番麓にある岩峅寺・前立社壇がスタート地点。
雄山神社前立社壇 (oyamajinjya-maetateshadan.org)

朝4時だというのに
早くも汗ダラダラ。
息も上がってくる苦しさ。

こんな中0To3,003を目指す選手は、
やはりおかしい、もとい、超人だと
思わずにはいられません。


途中
芦峅中宮祈願殿を通過。
祈願殿TOP (oyamajinja.org)

先人たちも歩きながら信仰ルートを
辿っていたのでしょう。


2時間半を掛けて
北アルプス観光の玄関口・立山駅(標高475メートル)へ。
ここまで約20キロ
立山駅|駅・ターミナル案内|立山黒部アルペンルート (alpen-route.com)

そろそろキツくなってきています。


ここから先本来は
八郎坂と呼ばれる地点(標高約1,000メートル)から
500メートルの標高差
一気に登り切るのですが、
現在通行止めのため材木坂と呼ばれる
これまた急峻な登山道から山に入ります。
富山の山【材木坂・登山】②立山駅→美女平駅区間 |創楽 登山 (souraku.jp)

地図で見る限り
あんまり大したことなさそうに見えますが、
途中鎖梯子もあるため初心者には難ポイント。


材木坂を登りきると、
アルペンルートのバス道の玄関口・美女平へ。
美女平|ALPINE ROUTE AREA INFO|立山黒部アルペンルート (alpen-route.com)

トレッキングにも最適な場所ですが、
私たちの目的はトレッキングではなく
標高3,003メートルを目指すこと。
標高977mからまだ2,000m以上を登りきることになります。


アルペンルートをバスで移動されたことがある方は、
風光明媚で美しい風景を
バスの車窓から眺めることができる
さすがは山岳観光!と思われたでしょうが、
バス道とはいえ斜度10%前後の坂道を
延々と走る(私は早々に諦めて歩いた)のは
なかなかの修行です。


途中、弘法地点(標高1,630メートル)
本来のルートにようやく合流。
標高差700mを約10キロの距離で登りきる。
分け入っても分け入ってもクネクネと
カーブを描くバス道が続き、
正直気持ちが萎えてきます。


この先もとにかく歩き倒す。
途中弥陀ヶ原ポイント(標高1,930メートル)
小休止。
弥陀ヶ原|ALPINE ROUTE AREA INFO|立山黒部アルペンルート (alpen-route.com)

トレッキング観光客が戻ってきましたが、
私たちにはそんな余裕はない。
ただ上を目指すのみ。


この辺りから同行者も疲れで
無言になり始めましたが、
一歩一歩ただ前に進むのみ。


本来のゴール地点である
雄山山頂(標高3,003メートル)
途中で断念し、
北アルプスの登山観光の玄関口の
室堂(標高2,450メートル)に到着したのは、
出発から約9時間半が経過した頃でした。
室堂|ALPINE ROUTE AREA INFO|立山黒部アルペンルート (alpen-route.com)

観光もしないで
ただ麓から標高2000メートル以上を
ただ歩き倒す(走り倒す)なんて、
ほんと酔狂の他の何者でもないですよね。


今回私も実際にこのルートを
自分の足で走る(歩く)してみて分かったのは、
立山登山マラニックという四半世紀続いているイベントは
ある種の達成感を感じられるイベントであることは
間違いないと思えたこと。

今回は185To2,450でしたが、
0To3,003を達成した際の高揚感は
達成した者こそが分かるものでしょう。


加えて、
今までは単なる観光ルートの
通り道程度に見ていた
立山黒部アルペンルートが、
想像以上のポテンシャルを持った資源だということ。
これ、富士山にも負けてなくね?
と思えました。
立山黒部アルペンルート公式サイト (alpen-route.com)


下界はクソ暑いなか、
標高1,500メートルも超えると
いまだにウグイスが鳴いていますし
バスに乗っていては目に出来ない
高山植物の数々に出会えます。

何事も実地探索してみて
初めて分かることが多いものです。
私もこのイベントの良さを伝えていく立場として、
実際に目にして感じたことは
貴重な時間になったと思います。

その代わり足はグダグダになっていますが。

避暑を兼ねて
どうぞ皆様もこの地に足をお運びください。
8/24にいらっしゃると、
アタオカランナーの雄姿が
バスの窓越しにも見ることができますよ。

今日も素晴らしい一日をお過ごしください。

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★★今日の圧巻人生方程式★★


何事も実地経験してみて
得られることがあるはずだ。
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