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第804回【圧巻人生日誌 日々是成長】795(2023/8/9)▲▲なんで我が家の近所のアピタは強いのか▲▲

私の居住域は

いわゆる郊外型住宅地ですので、

生活に車が欠かすことができません。


一番最寄りのスーパーまで3キロ、

ドラッグストアも似たようなもの。

車社会の真ん中に住んでいるので、

周辺には郊外型SC(ショッピングセンター)が

複数営業しています。


郊外型SCってどんな感じかといいますと、

・とにかく駐車場が広い

(平駐車場だけでなく、

店舗の上に立体型になっているケースも多い)

・商業施設は大体2階まで

・若者を取り込むため?

 スタバ、その他旬の飲食店の出店は必須

こんな感じをイメージいただければ。


我が家の近所にはかつて

ダイエーという小売の雄的な存在がありましたが、

経営悪化で閉店。

売り場面積の広さが利用価値あるのか、

パチンコ店になってしまいました。


その後ダイエー撤退を見計らったのか、

関西が基盤の平和堂が出店。

(鳥のマークのあのお店)

この平和堂

(富山では運営母体会社の名前から、

ファボーレと呼ばれている)

が若者層のニーズをガッチリ掴んだらしく、

TOHOシネマズにスタバ

無印良品にユニクロ

その他若者受けするテナントを誘致し、

20年経っても勢いの衰え知らず。

数年前には大胆な増床までしました。


その一方で、

何度も閉店の噂が流れるも

35年近く息長く生息しているのが

中京圏が基盤のアピタです。


最近はドンキに買収されたりと

業態そのものの見直しを進めているようですが、

我が家から最も近く

MEGAドンキ化もしなかった純粋なアピタなのです。


このアピタ、

平和堂(ファボーレ)が出来た後は

『毎日がセール』というキャッチフレーズが

『毎日が閑古鳥』と呼んでもいいくらい

毎日店舗内が閑散としていました。


僕ら世代にとっては

子供時代の遊び場みたいなものですから、

いつか閉店してしまうのではないか、とか

巨大なドンキになってしまうのか、など

いろんな憶測が飛びましたが

どちらにもならなかった。


これ、何でなのか?

以下の面白いデータがありました。


MEGAドンキに業態転換した『周辺』のアピタで、

10%近く売上が伸びた店舗が

多く見られたというのですね。


勘のいい方はおおよそ予想出来ると思いますが、

お客さんが店舗を上手く使い分け始めたらしいのです。


食料品は安いMEGAドンキで、

お中元・お歳暮のハレの日購買はアピタ、

という風に利用シーンの使い分けが

進んでいるらしいのです。


しかし、

我が家の近所にはMEGAドンキが無いので

コレは説明がつかない。


ここはアピタを主利用している

うちの母親に聞いてみたところ、

答えが分かったような気がします。


どうやらアピタは、

『シニア層』に優しいようなのです。


店舗の中を回遊して気が付くのが、

衣料品は若者向けが少ない。

というか、ほぼ無い。

明らかに60代以上をターゲットにした

商品ディスプレイで、

しかも値段もそう高くはない。


そして、

ワサワサした雰囲気がないので

落ち着いて買い物ができる、らしいです。


流行りのスタバもスイーツの店もない

(あるのは開店の時からあるミスドのみ)ので、

動きの早い中高生の客足に合わせる必要がないし

所々にベンチがあるのが良いらしい。


確かにそう言われてみれば、そうかも・・・。

フードコートを取っても、

アピタの方が静かだし落ち着けるんですよね。


で、前置きが長くなってしまいましたが、

自分目線だと気が付かないことの方が多い、

と感じたのです。


わざわざ食品とその他の購買を

店移動して買うのか?

というのは私の思い込みであって、

価格に敏感な顧客層は車を使えるならば

移動することなど面倒ではない。


店舗設営だって、

40代の客が必要とする施設と

60代の客が必要とする施設は

大きく異なるわけです。


しかし

自分目線語りというのは、

ついついやってしまいがちなんですよね。

テレアポの押し売りのように。

営業も人付き合いも、
相対する対象者のニーズの把握は大事ですよね。

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