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ヒヨコ通信vol.8~引っ越し~

最初は小さな段ボール、次に一回り大きな発泡スチロール、その次に最初の段ボールを包んでいた断熱用段ボール。彼らは身体の成長とともに今までも幾度となく引っ越しを繰り返してきました。
ついに今日(4月10日、生後42日)、彼らは段ボールを卒業します。
吟味して注文した犬用のケージを組み立て、中にいつものように新聞紙とおがくずを敷き詰めました。
同じメーカーの給水器(飲んだ分だけ水が落ちてくる優れものです)もセットし、いざお引越し!

失敗と後悔

入れた瞬間後悔しました。おがくずを敷き詰めたことを。
彼らの羽ばたきの風圧で、瞬く間におがくずが舞い散っていったのです。
段ボールの中に入れていた時はあまり中で羽ばたかなかったのに、ケージの中では羽ばたく羽ばたく。なんなら助走をつけて羽ばたきます。広いからでしょうか。そのたびにおがくずがケージの外に出て理科室を汚していくので、頼むからやめてくれという気持ちでいっぱいでした。ついでに明日からは絶対におがくずを敷かないと決意を固くしました。机を汚さないように新聞を敷いていた自分を全力でほめてあげたくなりました。
急いで周りを片付けていると、今度はケージの縁にササミが止まっているのを発見。

え?この高さを飛び越えるの?

残念ながらこのケージに蓋はありません(別売りで高かったので購入をやめました)。とりあえずこのケージが入っていた段ボールで蓋をします(後日、100均で買った金網を針金で括り付けたハンドメイド蓋を取り付けました)。それから、中のおがくずが飛び出さないように周りを断熱シートで囲いました(片方は光を取り込むために開けてあります)。
早急に改良をしなければならないと心に決め、この日はこのまま過ごしてもらいました。

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養鶏スタイル始めました。

昨今の悩みは、ヒヨさんたちが餌箱の中に入って、足で餌をかき出して汚すこと。特にモモとササミがひどかったです。ニワトリの本能なのでしょうが、なぜわざわざ餌でやるのか。モモとササミがまき散らした餌をボンとムネが拾って食べる、そのような光景を何度も目撃してどうにかしたいと考えていました。
そんな時、とある教員からの助言がこの問題を一気に解決したのです。
「これからは首が外に出るから、餌箱外に設置してもいいんじゃない?」
目からうろこが落ちるようでした。

さっそく実行に移します。

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餌箱を外に取り付けてみると(金網に引っ掛けるタイプです)、既存の金網(写真の茶色いもの)では少し高すぎてこれではヒヨさんたちが届きません。そこで、なぜか理科室にあった太い針金を、これまたなぜか理科室にあったニッパーやペンチで加工、テグスで固定し、ちょうどいい高さで餌箱がかけられるようにしました。
それからスタンドで少し傾きをつけ、鳥の方に餌が落ちるように調整します。これできちんと最後まで餌が食べられるはずです。
この“養鶏スタイル”はものすごく快適でした!
餌箱にヒヨが入らないため中身をかき出されない、中にフンをされない!
首は問題なく外に出ますから、ヒヨたちの食事にも支障はなさそうでした。
提案をしてくださった先生に感謝です。

こちらが改良後のケージです。

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なんということでしょう。
逃亡防止のために段ボールでふさいでいた上部は、金網にすることで光が十分に差し込む天窓に。
ケージの周りを段ボールで囲むことによって外に舞い散るゴミや埃を軽減。
今まで缶詰で代用していた水入れは専用のものをケージに装着。500mLのペットボトルから水を供給できるため、人がいない夜中に水が無くなり喉を乾かすことがなくなります(いつも朝様子を見に行くと喉をカラカラに乾かしていて、水を入れてやるとみんな勢いよく飲みほしていました)。
そして、今までヒヨコが入りたい放題、荒らしたい放題だった餌箱は外に設置をしてやることで常に清潔な餌を確保。スタンドで角度をつけてやるのが匠の技。これによって首しか出せないヒヨさんたちの食事を助けます。

広くなったケージにヒヨさんたちも大喜び。飛んだり羽ばたいたり大はしゃぎです。
ついでにモモとササミが威嚇し合ったりし始めましたが、それはまた次の機会に。

次回予告

威嚇し合うモモとササミ。そこに参戦するムネ。一人蚊帳の外のボンジリ。
人懐っこいモモ、少し性格の悪いササミ、気の強いムネ、超マイペースなボンジリ。
喧嘩する癖にいつも寄り添いあっていたり、仲がいいのか悪いのか。
次回「個性」
ニワトリにだって性格がある。

次回もお楽しみに!

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