M-1グランプリ2022準決勝進出者について個人的な感想と期待

大波乱の準決勝進出者が発表されました。とりあえず進出者について現段階で思っていること、決勝進出の可能性についての期待(希望)などを書いてみます。なお準々決勝のネタバレはありません。

表記はエントリーナンバー、コンビ名(所属・結成年)
準決勝回数、過去最高成績(年)

0026 真空ジェシカ(人力舎・2012)
2年連続2回目、決勝6位(2021)
去年の3回戦動画で知って、真空見たさに大喜る人たちや座王を見始めたので、筆者の最新お笑いブームの火付け役。オンバト後期世代(三拍子タイムマシーン3号ハマカーン流れ星辺り)でお笑いを鍛えられた筆者にとっては実家のような漫才コント。準々決勝4日間通しても1ウケくらいにウケていて、この調子でいけば決勝は確定だと思う。オズワルドロコディに対する対抗馬といえるだろう。
0039 シンクロニシティ(フリー・2017)
初、準々決勝(2018〜2020)
去年は出場がなく、マジではじめましてのコンビ。正直進出理由が不可解なコンビ。ここ上げるなら他に……というコンビが多すぎるくらい分からん。ここ数年の準決勝にはいなかったタイプという真新しさは理解できるが、台本も技術力も笑いの量も他にもっといたろ。
0417 ママタルト(サンミュージック・2016)
初、準々決勝(2020,2021)
個人的には真空界隈の人で大喜る人たち界隈の人。そこまでのウケだったか?とは思うが応援はしたい。絶対に暗くないのが魅力。
1111 ヤーレンズ(ケイダッシュ・2011)
初、準々決勝(2015,2017〜2021)
個人的には今回の大本命。去年の時点でかなり好きなしゃべくり(というか駄弁り?)漫才で、ほぼ雑談の中で笑いを放り込むという理想の漫才に感じていた。が、今年はそのスタイルを捨て漫才コントに注力、準々決勝の壁を突破した。ダブルボケではないけど、ツッコミの出井さんがボケに乗っかるのが、本筋じゃないけど明確に他とは違う魅力。決勝一本目まで漫才コントで勝ち抜いて最終決戦を雑談系しゃべくりで優勝したら超かっこいいと思うのだが、審査員に「一本目みたいなのがもう一本見たかった」と思われてしまうだろうか?
1498 令和ロマン(吉本・2017)
4年ぶり2回目、準決勝(2018ワイルドカード)
実質初の準決勝。漫才コント勢。何年か前のNHKで見て以来密かに応援している。密かにくるまが大喜る人たち。準々決勝は微妙かと思っていたが、あれで通るということは決勝も期待できる?初準決勝組と比べると実績は高い方なので、決勝に上がっても違和感はなさそう。
1499 ななまがり(吉本・2008)
初、準々決勝(2016〜2021)
実は見た目で食わず嫌いしてたコンビだけど、去年見たら意外と面白くて、見た目で(筆者が)損しているコンビ。去年よりもボケの大喜利力重視のネタに変わっている。展開が少なめな点がどう響くか。
1693 ハイツ友の会(吉本・2018)
初、準々決勝(2021)
シンクロほど不可解ではないが上がってほしくはなかったコンビ。暗くて悪口ばかりのネタを何本も見たくない。
1764 THIS IS パン(吉本・2017)
初、準々決勝(2019,2021)
男女コンビだが男女コンビじゃなくても問題ないスカッとした漫才(コント寄り)で、準々決勝二日目では1ウケだったと感じた(配信視聴)。
1765 カゲヤマ(吉本・2008)
初、2回戦(2016〜2021)
今年の大躍進コンビ。ほぼ見た目のキャラ漫才に近く、悪口ネタと見た目のキモさネタが苦手な筆者にとってはそこまで響かなかった。少なくとも今年のネタは決勝の明るい舞台で見たい感じではないかな。
1771 ダイヤモンド(吉本・2017)
初、準々決勝(2018〜2021)
野澤が大喜る人たち界隈なんだけど、大喜利でもそこまで響かないんだよな。今年のネタは一本目で見た限りでは面白かったのだが、2回見るとかなり薄味に感じてしまった。準決勝でどれだけウケが取れるか?準々決勝配信のウケ具合でいうと勝ち上がった中で一番少ないくらいではなかったかと思うので、最大の課題。
1772 ダンビラムーチョ(吉本・2010)
4年ぶり2回目、準決勝(2018)
歌ネタ。大外しはないだろうが、どうせ歌ネタは完全オリジナルじゃない限り配信DVDカットになってしまうから、おいでやすこがくらいウケてなければ上げなくていいと思ってしまうのだが、そこまでウケてたのだろうか?
1773 ケビンス(吉本・2021)
初、準々決勝(2021)
期待のコンビといえるだろう。結成からの結果だけ見るとスーパーエリート。ここも大喜る界隈なのだが、ああ見えてコンボイも大喜利強いのがすごい。漫才コントで競合相手が非常に多いがどうなるか?
1794 ヨネダ2000(吉本・2020)
2年連続2回目、準決勝(2021)
意味不明系。まるで準決勝常連のようにお笑いファンの間で扱われているが、去年上がっただけなのだから、今年の流れなら定着する前にもう一度落としておいてもよかったのではないか?YMCA寿司はYMCAと寿司の段階で面白そうだったけど、今年のネタはそこまで……音声カットなので細部は分からないが。
1795 男性ブランコ(吉本・2011)
2年連続2回目、準決勝(2021)
3回戦までは「大して面白いことも真新しいこともしていない漫才コント」という印象だった(敗者復活のウケ具合も含めて)が、今年は準々決勝でそれが覆された。3回戦までの漫才がフリになっていると考えた場合、準決勝が最も確実だったコンビ。残るはネタ単体でどれだけ評価されるか。前年までの印象を無視してネタを見てもそこまでウケるかが心配なところ。
2046 ストレッチーズ(太田プロ・2014)
初、準々決勝(2017〜2021)
お笑いファン待望の準決勝進出。仲の良さそうな真空ママタルト辺りと違ってワードより流れで笑いを作っていくタイプ。
2852 さや香(吉本・2014)
2年連続3回目、決勝7位(2017)
決勝経験者、だけどその時の記憶はあまりない。去年の敗者復活は最低最悪だったけど、今年は上手いし良いネタだったと思う。特に準々決勝はボケツッコミ共にバランスの良いネタ。今年は決勝返り咲きのチャンス。
3311 オズワルド(吉本・2014)
4年連続4回目、決勝2位(2021)
優勝候補ド本命(2年連続)だと思うが……今年の審査を考えると何が起こるか分からない&配信を見ている限りではここまでの予選では爆発していないので、優勝し切るネタが十分できているかが心配ではある。
3312 ウエストランド(タイタン・2008)
2年ぶり3回目、決勝9位(2020)
悪口は悪口なんだけど、それを暗くならずに出せるだけで他と比べて一段階面白くできていると思う。準々決勝見る限りウケも申し分なし。決勝返り咲きのチャンス。
3402 キュウ(タイタン・2013)
3年連続3回目、準決勝(2020,2021)
ボケ数ではなく流れで笑いを作る言葉遊び系漫才。目の上のたんこぶだった準決勝常連組が大量に減ってチャンスにできるか。競合相手はカペポスター、意外とダイヤモンド、ストレッチーズ辺りになりそう?決勝で見てみたい。
3985 ミキ(吉本・2012)
3年ぶり5回目、決勝3位(2017)
久しぶりの準決勝返り咲き。決勝となると2018以来。好きじゃないむしろ漫才に関しては嫌いなコンビなので決勝には上がらなくていいむしろ準決勝にも……ではあるけど、コンビ単位で嫌いな組の中では最後までネタを見ていられるくらいに漫才が形になっているのも事実。下手に若くて面白くないコンビが上がってスベるくらいならミキが上がる方がいいか?とも思う。まあ2本ネタを見たくはないし若くて面白くないコンビと一緒に敗退していいですが。
4224 からし蓮根(吉本・2013)
6年連続6回目、決勝6位(2019)
とにかく強い。準決勝進出までは最強に思える。気になるのは予選は大阪受験なこと。準決勝の東京でいかに爆発できるか。
4359 かもめんたる(サンミュージック・2007)
初、準々決勝(2021)
しゃべくり。台本評価は高そうだけど、個人的には全然笑えなかった。胡散臭いおっさんが胡散臭い喋りをしている、だけにしか見えない。上がったこと自体は審査基準によると納得できるレベルではあるけど、M-1決勝の舞台でわざわざ見たくはないかな。
4491 カベポスター(吉本・2014)
3年連続3回目、準決勝(2020,2021)
ネタさえあれば初決勝は堅そう。問題は、他の賞レースでも勝ち上がりまくっていて余力が残っているかどうかか。
4521 コウテイ(吉本・2013)
2年ぶり2回目、準決勝(2020)
パワープレイ系のほぼ一人コント漫才。不条理ギャグが過ぎるからあまり好きではない。確かコロナ欠場があったのが去年?その補填合格の可能性……
4536 マユリカ(吉本・2011)
2年連続3回目、準決勝(2018,2021)
漫才コント勢。去年のネタの女役がかなり嫌だったんだけど、一年で慣れたかそれなりに見られるように(筆者が)なってきた。新顔が多い今大会で勝ち抜きたい、抜けないと漫才コント勢の群れに埋もれるか?
4948 ロングコートダディ(吉本・2009)
4年連続4回目、決勝4位(2021)
連続決勝組。順位の点からいえばオズワルドに次ぐ優勝候補なので、公平に見れば本命の一角といっていいだろう。ただ、個人的にはあまりにも漫才から離れすぎているネタが多い(去年の肉うどん然り今年の準々決勝然り)ので、そこで減点されないか、というかされてほしいなーという思いはある。特に今年の準々決勝はあまりにも大喜利すぎて、ひねりも展開も少ないから、あのネタだと審査員ウケは低そうな気がする。
5019 ビスケットブラザーズ(吉本・2011)
初、準々決勝(2019〜2021)
今年のキングオブコント王者。KOCは見てないのでなんとも言えないが、3回戦までは特に言うことのない漫才コント。準々決勝で違いを見せてきたが、男性ブランコと違ってそこまで面白くはなかった。「前と比べて進化している」を審査基準に入れるとすると、それが一本のネタだけでいいのか?2本あって初めて決勝に上げる(可能性のある準決勝に上げる)べきではないのか?もう一本あるかも、で決勝に上げて万が一大したことない漫才コント見せられることになったらたまったモンじゃない。

準決勝までに間に合えば進出予想も書きたいと思います。今年は生配信もあるようなので、有給取ってでも見たい!チケット取れれば最高ですが。皆さんも楽しみましょう。

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