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見える傷、見えない傷。



高校を卒業して都内の大学に通いだした
当時高1から付き合ってる彼女が居た。
その子とは大学3年の時に別れた。この子とのお話しはまた機会があれば書きたいと思います。
大学3年の夏同じ大学に通ってて同じ講義にも出てた同学年ではまぁけっこうモテてる子だった。
俺(以後せい)の友達も1回その子と付き合ってたが途中振られて凹んでた
その子の見た目は清楚なロングヘアーの全盛期の宮崎あおいって感じの子。
元々俺はパリピ側だったんで全く興味が無かった
けど何回も講義とかで顔を合わせる内に喋る様になった。俺の長年付き合ってた子の話とか、友人との別れた話とかその他相談とか
友人の彼女や元カノに手を出す気も無い。昔からこういうのはしつけられてた。

だが
事態は急変した

やっぱりこれが人間の心理なのか二人で話したり大学の後飲み行ったりして徐々に気を許してた
男性にはムカッとするかもしれないが小学校からけっこうモテてた。
だから当時の自分は田舎出のこういう系なんていつでも落とせるなんて甘い考えがあった。

飲みが長くなり時間も遅くなった。
『タクシー代出すから帰りなよ。』
こう言うしかないよね。
でもさ
予想はしてたよ。
『今日はせいの家行く』
こんな台詞。
まずいよな。友人の元カノだしな
絶対に手は出さない
俺は理性を保つ。絶対に負けない。

そう考えながら俺の家に向かった。

勿論ベッドは1つ枕は2つ
先に俺がシャワー浴びて
次にその子が浴びる
寝間着は元カノのしか無いがそれは貸せないので
俺の高校の時のサッカーのジャージで我慢してもらった。


『ベッド使っていいよ。俺下で寝るから』
『はい。』
そうやって就寝した。
大学や飲食店ではよく話すのに緊張してるのか終始無言。
まぁ慣れてないんだろうなと思い俺はホッとして寝ようとしたその時
その子『ねぇ』
俺『ん?』
その子『この状況で何もしないの?』
俺『しないよ。○○の元カノだし。そもそもする気ないし』
その子『……』

よし!完璧な俺だ。
守りは完璧だワールドクラスだ!

このぐらいの気持ちだったが
甘かった
その子がまさかの一言をぶっこんできた!

その子『ムカついた』
その言葉と同時にベッドから下にダイブと同時にキスしてきた

『ふざけんな!なにすんっっ』
ぶちゅっとしてくる
『ちょ!まて!』
頑張って突き放す
その子は『なんでだよ!ムカつくんだよ!好きなんだよ!』
まいった。これはまいった。
さぁどうやって回避するかと考えてる矢先
思わぬ事が起きた
その子は俺のスウェットを無理矢理下ろし始めた
俺は乙女になった
『ちょ、やめ、やめて///』
それでも下ろしてくる。
鬼みたいな荒さになってる。
あぁこれはダメだと思い
『わかった!わかった!』と言って


抱いた

抱いた時ある事に気付いた。
それは終盤でお話します。
まぁ人間の心理でちょっとは俺も心引かれてた。
そんな出来事があり翌日お互い冷静に話し合った。
俺の友人の元カノである事から俺は友人の許可を得なければならない。
そして謝らなければならない。
じゃなきゃ俺は気持ちよく付き合えない。

勿論その子は了承した。

翌日友人と二人になり、話した。
友人『あぁ大丈夫だよ!もう1年前だし。未練は無いよ!でも、せいは大丈夫なの?好きなの?』
俺『あぁ大丈夫だよ!ちゃんと好きだよ。今まではおまえの事もあったから抑えてたんだと思う』
友人『…そっか。せいがそう思ってるなら。』

友人とはいつも通り今まで通り過ごした。

俺は就職はかなり早く決まって約1年楽してた。
その子…いや彼女も卒業半年前に決まって落ち着いた。
一緒に居る時間が長くなった。
俺はもうその頃にはベタ惚れで好きで好きでたまらなくなってた
いつも頻繁に連絡も取ってた。
彼女はずっと俺の家に居て半同棲状態だった
彼女は時折実家に帰ったりしてた
忙しいのか実家に居る時は連絡が取れない事が多々あった
兄や妹と出掛けたりしてたらしい
だけど彼女は離れてるのが嫌なのか電話越しで一人でしだした(18禁)
俺はスピーカーで放置してた
そこまで自分を捨てれない
一緒に居る時間が長くなるというのはやはりお互いの悪い所も見えてくる
俺は好きという気持ちが強すぎて彼女のわがままなんて何も思わなかった。
電車に乗って閉まる前にいきなり一人で降りて
『好きなら追いかけてきなよ』とか
キャンパス内でいきなり『ここでキスして』とか
けっこう無茶苦茶なお願いしてきた。
キャンパス内でも俺が他の子と話してると不機嫌になり1日大変な事になる。
何もしてないのに不機嫌になる時もある。
まぁ女の子の日。
そんな時は俺の事は終始無視
時々殴られたりもした。
痛くないから気にもしてなかった。
恋は盲目とはこういう事なんだろう。
本当に色んな場所に行った。
ずっと一緒に居た。
こんなわがままで喜怒哀楽も激しいから音信不通もあった。
これでも上手く付き合っているつもりだった。
まぁそんなこんなでいつも一緒にいた。
卒業間近になってどうするか話した
互いの親も出てきて話し合った
そこで衝撃の関係がわかった
俺の親はある会社の頂点クラス
彼女の親もその会社の社員
俺の親は彼女の父親とは上下関係など気にせず話してた。彼女の父親も嬉しそうに話してた。
すぐ話はまとまり


卒業後同棲決定

卒業後二人の住居が決まった。
家賃16万
光熱費合わせて月20万越え
さすが新○区容赦ねーぜ。
けど二人ならがんばれる。
輝かしいラブラブな新生活がスタート!

新卒ということで俺達は頑張った。
帰れば大好きな彼女がいる。頑張るんだ!俺!

だが違った。
俺の会社はブラック企業だった。
朝8時30分出社~終電
たまに始発で帰りまた出社
疲れ果ててた。
彼女もまぁまぁ遅かったが頑張ってた。
すれ違いの日々、疲れ果ててる俺
次第に会話もエッチも無くなってきた。
まぁ彼女も疲れてるし仕方ない。
そう思った。いや、そう思わなければ頑張れなかった。
半年近く経ち俺が朝目覚めると

手足が動かない
無理矢理立つが手足が痺れて進めない
すぐ会社に連絡し、休暇をもらった。
彼女は先に出てるので知らない。
今この状況を話したら彼女に迷惑がかかる
黙って病院へ行こう
そうして体が落ち着きタクシーで病院へ
診断結果

自律神経失調症

当時はよくわかってなかったが睡眠薬とかもらい帰宅

次の日出社。
あぁなんだ大丈夫じゃん!まだまだいける!
そうして日々を過ごした。
医者からは会社に話して勤務軽くしてもらいなさい。
そんな事言ってたかな。

医者の言う事は聞かないとダメだね
2回目の痺れがきた
会社に電話しよう
『申し訳ありません。また体が痺れて……』
と言った瞬間
『ふざけんじゃねーぞテメー!甘ったれてんじゃねー!なんなんだ当日に言いやがって!』
あぁ……そうだよなぁ…頑張らなきゃな…
でもキツイなぁ…

また体に鞭を打ち仕事する日々…
そうして迎えた

彼女の誕生日

今日は終電前に帰るぞ
死ぬほど頑張って23時
会社前にいつもタクシー居るのでそっこうで乗る
23時40分家の前に到着
何も買ってない用意してない
とりあえず彼女の喜ぶ物!と思い、隣の大きいスーパーへ
ケーキとか高級果物とか値段なんか気にせず購入。
23時50分スーパーから家にダッシュ!
23時55分帰宅!
と同時に
『ハッピーバースデー!遅くなってごめん!』


彼女が居ない

あれ?なんで?
いつも居るよな?
仕事か?
その時の俺は心の奥底に閉まっておいた不信感というのを考え始めた
だが考えたくなかった
何回連絡しても連絡取れない
仕方なくLINEと置き手紙置いて寝た。
プライドが許さなかったが
悔しさと悲しさ、自分の情けなさに耐えられなく

女に対して泣いた

また起きて出社
いつものブラックの日常がやってきた
体力面だけでは無く精神面まで崩壊してきた。

気付いたら掃除、洗濯等の家事はほとんど…いや、全て俺がやってた。
多少早く帰れる時は彼女のご飯作って置いといた。
けど、朝起きてもそのまま
帰ってないのかな?と思い部屋を見ると帰ってきてまた出た形跡がある。

彼女は帰ってきてるが会ってもほとんど話さなくなった
疲れもあるが癒しも欲しく俺から誘った(18禁)
俺は気付いた
俺を舐めるなよ。


こいつ俺に気持ちがない

俺はやめた
彼女は『え!?どうしたの!?』
俺『やる気がなくなった。ごめん寝る。』

そうしてその日は終わった。

同棲してから疲れてる事、精神的な事もあり地元の仲間には心配され、両親には迷惑かけたくないから話もしなかった。
何回も電話来たりもしてたがたまに出て
『大丈夫。ちゃんとやってるよ』
嘘を吐いてた。心が痛かった。


また日々を過ごし、とある朝俺は出勤途中なんかバカらしくなって会社に行かず帰った


家の扉を開け中に入ると
彼女が居る
おかしい



他の男とやってた

1回家を出て俺が出勤するのを確認した後
家に行ったらしい

昔の俺なら捕らえて半殺し。女は売り飛ばすぐらいの事をしたが弱ってる俺は違った
男は逃げた
俺はもうなんでもいいやと思ってて彼女と話した

ヒステリックになってた
疲れてる俺が見るに見れなくなった
魅力が無くなったと
私だって癒しが欲しかったと


そんなの知らねーよ
おまえがやった事は度を越えてる
素面になった俺は好意なんか無くなってた
口論になり

俺は『荷物まとめて出てけ!二度と顔見せんじゃねー!』
とキレだした。
ヒステリック女もヤバかった
俺が女の荷物勝手にまとめて背中を見せた瞬間


包丁でシュバっと

熱っ!

痛いよりも先に熱さがきた
背中暖かい感じがしたなぁ
痛み感じなかったなぁ
必死で守る俺
とっさに毛布で押さえつける
血を見たのか女は冷静になりだした

とりあえず二人で病院へ

帰宅し話し合い、お互い別れる事に
荷物まとめる準備とか色々あり、お互いバッティングしない様にしてた。
休日の朝、また両親から電話来てた
この今の状況はさすがに隠せない…
言うしかないと思い、久しぶりに電話に出た
俺『…もしもし』
母親だった。
『せい?』
久しぶりの母親の声
とても優しく、すごく心配してる声
元気に答えるはずが俺はできなかった
俺『…う…う…』
返事が出来ないほど体が震え涙が溢れた
俺『か、か…グスッ…母さ…グシュグシュ…ん……』
涙は出る、鼻水は出る、震えは止まらない
母『うん。うん。』
ただそう言って待ってくれてた。
それもまた辛かった…
俺は子供の様に泣きながら
『ご、ごべん"〰️ごべ、ごめんなさいぃぃずっと、ずっと嘘付いでだぁぁぁぁ』
まともに喋れない
母『いいの。わかってる。わかってたよ。落ち着いたら話しなさい』
俺は暫く泣いてた
多分は母親はスピーカーにしてたのだろう
後ろである音が聞こえた
鼻をすする音

親父だ

親父が泣いてる?
まさか…子供の前では1回も泣いた事無いし、父親は子供の前では強く居るという父親。
俺のせいで…ごめん…
落ち着き始め母親(スピーカー通話)に全てを話した。
母『わかってたのよ。せいが無理してるって事。もういいのよ。無理しなくていいの…帰ってくるんでしょ?早く帰ってきなさい。明日お父さんと荷物取りに行くね。』
そうして翌日両親が来た
血塗れのシーツを見て、無言でごみ袋へ入れる
業者さんを呼んでて
父親が『ここにある衣類以外の物持っていってくれ。』
何も思い出させない為に捨てるらしい。
『ゆっくりでいい、元気を取り戻せ』
そう言い残し帰っていった

こうして全てが終わった

約3年
本当に濃い3年だった。

二度目の熱い恋愛に幕を閉じました。
後日、友人(女の元カレじゃない)から聞いた話では
かなりの浮気性だったらしい
俺に言おうとしたけど俺ならなんとか切り抜けたり本気にならないだろうと思い軽く思ってたみたいです。
多分セックス依存性
実家の時に連絡取れなかったのは浮気
しかも電話越しで一人でしてたんじゃない
他の男とやりながら俺と電話してた。
これは俺がスピーカー放置してたからまだよかった
あと、初めてした時に気付いた事
あそこを見れば大体の経験がわかる。
初めて見た時
ん!?まさか!?
とは思ってたけどスウェット下ろされたりなんやらで気にしなかった。



と、まぁこんな恋愛ありました。
見てくれた方ありがとうございました。
又、不快にさせてしまった方申し訳ありませんでした。

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