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さあ名もない苦悩をどう労わろうか 名もない世界の住人に救われた話

やわらかい足音をもって

音もたてずに苦悩はやってくる

このもっとも愛すべき盗人は

僕から思考を盗み、僕から理性を持ち去る

苦悩する者にとって、その苦しみから目を逸らしわれを

忘れることは陶酔的な楽しみである。

われを忘れることの必要性を忘れないようにしよう

われを忘れ自己を否定し

自己を否定した自己から世界がまたできる

„思考せよ われを忘れるために“

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そんな名もない苦悩には名をつけるべきであろうか

名をつければ群衆に共有される

群衆になればきっともう僕の苦悩ではない

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そんな事を考えていると

石垣島の子供達が僕に近寄ってきて

僕には何も語らず

小さな身体で僕の全てを包もうと抱擁してくれた

なるほどなるほど

この子供達名のある世界で生きていないからこそ

名もない世界にいるんだ

言葉という効率的な世界は名もない苦悩を効率的に奪う世界なのかもしれない


名もない苦悩に名をつけることがあまりにも幼いがそこに味わいもあるし

名もない苦悩には名のない労わりの気持ちを持つことにしよう

今日はそんな話

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