Haunted Dance合作祭の自パート解説

こんにちは。瀬畑です。

最近、Haunted Dance合作祭で制作したパートについての解説をしてほしいという内容の連絡が複数きたので、今更感はありますが解説記事を投稿しようと思います。

というか、もう2年も前の動画になるんですね。時間がたつのは早いです。二年前の動画でもまだ見てくれている人がいるというのはありがたい限りです。

1:58~ 2:08を担当しています

まず、伝えないといけないことはこの動画の制作方法には再現性がないことです。

AviutlからAeの移行期間にちょうど作っていた作品であり、慣れないツールの中でもがくような熱量みたいなものがこの作品をよくしていると思うので、今の自分でも同じようなものを作れるかはちょっと怪しいです。


2021年3月

このころに合作の依頼があったと思います。

ちょうどAdobeを契約した時期でモチベーションが上がってた時期でした。

何かすごいものを作るぞーとかソフト触るのたのしーという感じでAeに慣れていった時期でした。

2021年4月

とりあえず台詞合わせだけを2パターン作って、仮の映像をつくろうとしていたと思います。

音声は正直なところあまり作りたいと思ってなかったので、ちょうどアドバイスをしてもらったおすしさんにお願いをして、変わってもらうことにしました。

映像は文字を動かす演出に憧れがあったので、そういったものを作ろうとしていました。

あと、原色青と灰色市松文様

2021年5月

八兆にそを使う方向に決めて、とりあえずキネポを組んだ動画です。
Aeを使って作りました。

今見ると、リニアっぽい動きで初心者っぽいなーという感じですが、丁寧に作っててそれなりに魅力的だなと思います。

当時の自分は、このままAeを使っててもいいものができない!と危機感を覚え一旦Aviutlで作業をすることにします。

2021年6月

当時、Twitterでみかけた(聖バリさんだったと思う)Aviutlのバグを使った動画をみて自分もやってみたいと思い、バグを使った動画を作ることにしました。

前半のフィードバック表現は正確にはバグではないのですが、Aodaruma氏の画像保存キャッシュというプラグインを使っています。

フレームバッファ - Layer11 で映し出される画像を、後ろ側に置いた背景(図形) - Layer3 に読み込ませることで無限ループを作らせています。

タイムライン
フレームバッファ - Layer11
背景(図形) - Layer3

あとは、透明度を弄ったり揺らしたりして動きをつけています。

後半のセルオートマトンは偶然見つけたバグを使っています。

結局動画内では使わなかったので、どこか使う機会があれば使いたいなーと思っています。その時に技術的な解説ができたらいいかな。

2021年7月

このころから具体的なリファレンスを探しを始め、完成形に近づけていきました。

ウィンドウ表現はこれをかなり参考にしています。

ウィンドウを立体的に配置しつつ、大量にポップアップしていく様子を作りました。

これをきっかけにエクスプレッションをかけるようになりました。

これはエクスプレッションを使っていて、
いい感じの吹き出し素材を作った後、Yan-K RanAni 3でランダム配置、
シード値をBPMに合わせて切り替えて音同期しています。

前半パートと後半パートではPFを変えており(それ以上やると落ちるようになったので)、この段階でavi形式で書きだしています。

なので、ウィンドウから見える市松文様は実は力業だったりします。

背景のうにょうにょはノイズを加工したもので、あんまりおもしろいことはしていません。タービュレントとコロラマを使っていたと思います。

モザイクの使い方とかを参考にしてます。

可不の公式サイトとか、可不のビジュアルそのものも参考にしてます。

この辺とか丸パクリしてます
すみません

この部分の再現はblenderでやっています

背景のシェーダー

RGBではなくHSLを使うことで、色相だけの変化を作ってます。

カラーモードをRGBにしてみるとわかりやすいんですが、RGBだと色がかなり濁ります

これはレッド、グリーン、ブルーのパラメーターがそれぞれ動いてしまうからです。

HSLは、色相(Hue)、彩度(Saturation)、輝度(Lightness)のパラメーターなので、色相だけの変化を表現できます。

ここでは最遠を使い、色相環をぐるっとまわるグラデーションにしています。

また、フレネルを使うことでダイマックスみたいなものを作れます

手前のパーティクルのシェーダー

パーティクルもHSLを使っています。

こちらは接近を使って、素直なグラデーションにしています。

文字の出し方とかの参考にしてます

文字の登場する瞬間にタービュレントをきつめにかけて登場させるところとか

タービュレントをかけると顔の上に文字が来るのでそれを防ぐためにマスク切ったりしてます。


最後に

全体を通して、特に難しいことはしていないんですが、一つ一つが丁寧な仕事だなと自分でも思います。

以前、TwitterでPFの配布をしていたんですが、さすがにPFが汚すぎて配布したくないので非公開にしました。申し訳ありません。

代わりに、この解説記事を見てもらえれば幸いです。

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