川口ちゃんの衣装計画#50 清水ダ~イブ!!
記念すべき衣装計画50本目は、先日の初・清水ダイブについて書きます。あ…ありのまま、あの日起こった事を話すぜ!(ジョジョ未履修なのにごめんなさい言いたかっただけ)
さて、私は昨年に自問自答ガールズとしての1年間を振り返り、「2年目はスタイルが決まるまで大きな買い物をしないぞ!」と決意したわけだが、その後わりとすぐにガーリーに生きる!と決まり、そこから僅か3ヶ月でお値段約7万円の大ジャンプをしてしまった。
他のガールズの方の10万や50万のダイブを見慣れている方からしたら、なによ大袈裟ねって金額かもしれない。でも普通の事務職がバッグに7万円って、なかなかやばいのである!!しかもファッションに疎かった頃から知っていたくらい有名ブランドだよ!!私にとっては間違いなく清水ダイブなのです。
〜出会い〜
出会いは、オンラインショップだった。
ガーリー系ハイブランドを調べた結果、クロエ/シーバイクロエであるという結論辿り着き、2021年12月1日、公式サイトを覗いたところ、シーバイクロエの方でとんでもなく惹かれるバッグを発見してしまった。おっ、いいな〜とかのレベルじゃなくて、全てがストライクだった。しかもそんなバッグが3つもあった。それがこちらです。
(画像は公式サイトからお借りしました。)
フラップバッグのハナと、ファスナータイプのシェルと、口をきゅっと絞れるトートバッグ。タロットから着想を得たデザインだそう。
それにしてもかわいいね!!!!!!胸が高鳴るとはこのことよ。
自分のファッションとも合っているし、何より大好きなタロットモチーフでもこんなに好みの色のトーンとタッチってなかなか無いので(大体はビビッドだったりもう少し絵柄にダークな要素がある)、もうこれ私のためのバッグなのではと思った。
全て状態はプレオーダー。到着から14日間は返品可能と書かれていたが、合計すると17万なので「とりあえず全部頼んで返品すればいっか!」と思える金額じゃない。
それにやっぱりメモリアルなアイテムは店頭で現物を試着して、しっかり悩んで、カフェで気持ちを整えた後に素敵な店員さんから買う、みたいな体験込みで買いたい!!
そう思った私は最寄りのシーバイクロエに問い合わせることにした。
調べてもらったところ、そもそもハナは日本に入荷しないとのことだった。入荷しないという発想がなかったのでショックを受けた。公式サイトは世界共通のものだったことに、この時点で気がついた。
ハナに最も惹かれていたので結構がっかりしたが、シェルとトートバッグは入荷するとのことで、その2つもとびきり可愛いことに変わりはないので、入荷連絡を頂くことにした。それらを見られればハナの雰囲気も掴めるだろうと思った。形や使い勝手はハナの定番色で確かめればいい。
入荷は年明けということで、急に来年が待ち遠しくなった。年末年始のお休みは終わってほしくないけど、バッグには会いたい。このバッグを見つけてからは、他のバッグへの興味をほぼ失っていた。
〜イメトレ〜
なんせ実物に触れられないため、出会った日から何度も画像を見てイメトレをした。
最初はハナに惹かれていたのだが、この画像を見て頂ければわかるが、無地の部分が結構多い。
一方シェルの方は、このように裏面や側面まで余すところなく柄が入っている。ハナにはない世界樹(?)や太陽のモチーフなど、盛りだくさんである。
(画像は公式サイトからお借りしました。)
このバッグの1番可愛いところは柄であることと、私がフラップバッグが苦手というところを踏まえると、だんだんシェルの方がいい気がしてきた。
ハナの実物が見られないから、無理やりそう思い込みたいだけなのかな?と心配になったが、母に相談して「シェルの方が柄がいい!」と言われやっぱりそうだよねという気持ちに。
トートの方は、気分が上がる貴重なサブバッグとしての価値は感じるが、機能的に100点ではないし、両方買うのはなんか惰性という気がして、よほど素敵ではない限り今回は見送ろうと思った。
ということで狙いはシェルに決定。
〜「箔」と「ベーシック」は要るか〜
さきほど他のバッグへの興味が失せていたと言ったが、実は年明けにバッグを見に行った。
というのも、自問自答ガールズの方々のバッグ購入報告を見て、ふと思ったのだ。このバッグ、どこにでも行けるベーシックなデザインではないし、ブランドのロゴもどーんと出てないけど、私、本当にそれでいいんか、と。
超苦手だったファッションは大好きになったけど、現実問題、収入的に服はこの先もカジュアルで手頃な価格帯のものを選ぶと思う。
その分良い靴とバッグでコーデのクオリティをアップさせたいわけだが、それならヴィトンのモノグラムとか、セリーヌのトリオンフみたいな、わかりやすくハイブランド!しかも数十万円の、というものを選んでおいたほうが良いんじゃないのか。いわゆる箔として。
そう思ってオンラインで誰が見てもそれとわかるブランドバッグを見てみた。
実は私はもともとデザインとしてモノグラム柄があまり好きではない。「花柄は好きだけどボーダーは嫌い」みたいなのと同じで、茶系のベースに同じ茶系の総柄というのに全然ときめかない。だから学生の頃から将来ブランド物を買うとしても絶対にヴィトンやGUCCIなどのモノグラムは選ばないと思っていた。
でもいざ箔目的でヴィトンのサイトを見てみると、なんだか可愛く見えてきて、そんな自分がとても怖かった。すごいバッグだと思うと可愛く感じるなんて…。バッグは他者評価っていうけど、私なかなか見栄っ張りなところがあるな。
まあとにかく実物を見てみようということで百貨店に足を運んだ。まずクロエ同様ガーリー系であるミュウミュウにて、わかりやすくミュウミュウである黒のマテラッセを試着した。ある朝のオフィス街の人混みの中で、チェーンと革の輝きが格別で目立っていたマテラッセ。やはりとても素敵だっだ。
しかし、あくまでも私にとってだが、このバッグに20万円以上出すほどの意味が「ミュウミュウである」以外にあるのかというと、無かった。黒なのでベーシックだが、そこを極めるとしたら大きさが足りてないし。
かといってハンドバックのマテラッセになると全く惹かれないという。私はブランドとか関係なしに実用的なサイズのバッグにどうも興味が持てない。かっちりしすぎている気がして。もう少し年齢が上がると違うのかな(そうはいってももうすぐ30歳ですけどねハハ)。
その後トリオンフ目当てでセリーヌに向かったのだが、セリーヌは狭めの店内に先客が居たのと、高級感が凄まじくて入店する勇気が出ず、ウィンドウショッピングにした。ショーウィンドウに並んでいたトリオンフを眺めたが、驚くことに全くときめかなかった。絶対私のバッグじゃなかった。仮にときめいたにせよ格調高すぎてとても着こなせない感じだった…。
この時点で、なんかもう私はそういうのはいいやって思ってしまった。その後行くつもりだった他のブランドもどうでもよくなってしまい、帰った。
やっぱり私が欲しいのは箔や利便性ではなく、あのバッグなのだ。
だから試着して、可愛かったら買おう。
まあ、実物はそうでもなかったなんてことはよくあるので、あまり期待しすぎないようにと自分に言い聞かせた。
~店に向かう~
なんと百貨店に行った翌日の昼頃、お待ちかねの入荷連絡が来た。バッグと出会ってからおよそ1ヶ月後だった。
店員さんによると、その店舗にはシェルとトートバッグがそれぞれ1点ずつの入荷で、購入確定ではないので取り置きはできないが、まだ店頭には出していないので、私みたいにそれをめがけてやってくるお客さんがいなければ試せるだろうとのことだった。
絶対試したかったので、なるはやで用事を済ませ、心を落ち着かせるために家族の肩を15分揉むなどしてからお店に向かった。
以下、道中の私の脳内の実況である。
***
数日前に公式のオンラインストアを確認したら、シェルはsold outになっていたから人気はあるらしい。偶然同じ店舗に私の様な人がもう1人来るとは思えないが、可能性は0ではない。どうか間に合って!ワシはどうしても実物が見たいんじゃぁ!!!
ここで今一度状況を整理しよう…。
・今シーズンのデザインである
・公式通販サイトは完売
・最寄りの店舗には1点ずつしか在庫がない
・店舗で店員さんから買いたい
つまり…実物も素敵だったら、私、この後きっと…買っちまうんだろうな。
清水ダイブをする時は、私も他のガールズの様に、試着して、いったん保留にして店を出て、カフェでアイスラテを飲んで落ち着き、勇気を振り絞って再度お店に行くとばかり思っていたのに。なにこの急展開。
実物見た直後にその場で決めるなんてやばいかな。でもほぼ買おうと思ったのに一旦帰ったことにより、僅差で売れてしまうことのほうが悲しい。公式以外に在庫があったとしても、メモリアルなバッグをZOZOTOWNで買うのはやだ〜!!(ZOZOごめんよ。)やっぱ気に入ったらその場で買うか〜〜!!
はて、気に入ったらとかいうけど、ちゃんと冷静な判断ができるだろうか。手に入りにくい商品だから、スノッブ効果で欲しい気持ちが増してるんじゃないか。ちょっとくらい微妙でも買ってしまわないかな。
いやでも7万円だよ?!
さすがに欠点に目を瞑らんだろ。ガールズになってから、安いものでも妥協しなくなったんだからきっと大丈夫。ダイジョブダイジョブ~、自分ヲシンジテ~。
それにこのバッグは、実物を見てからは数分かもしれないけど、ネット出会ってからを含めると1ヶ月間も検討していたわけだし、なんならこういうバッグが自分の運命の子だと、自分の頭で考えられるようになるまでの1年ちょっとの歳月だって、カウントしていいっすよね…?!?!あきやさんに頂いたレポートに載っているオススメと全然違うけど、むしろそれこそ自分でちゃんと考えた証じゃん!
とかいって実物に全然ときめかなかったら笑える。
まあその時はその時だ。
バッグは常に魅力的な新作が出るんだから、いつかは出会えるはず。
え、でも、だとしたら今後これ以上素敵なバッグも出てくるんじゃ…。
えっ、でも出てこない可能性も十分あるんじゃ…。
もうやだ私ったらまだ実物を見てもいないのに、まるでビギナーズラックで馬券を当ててしまい競馬中毒になりかけている人みたい…。
***
…そんなことをぐるぐる考えていたので、お店に向かうまでの道のりは、汗というよりか、皮脂がかなり出た(拭いた)。
~いざ試着からの清水ダイブ~
お店に到着。
店員さんたちが優しい笑顔で迎えてくれた。
着いた時にはもう夕方になっていたけど、商品は無事、残っていた。
早速バックヤードから出してきてくれて、本物を手に取ったが…
か、かわいい…。
優しいピンク…丁寧な縫製…良い…。
いやいやまだわからんぞ!と気持ちを引き締め、いざ試着。
どっちも本当にかわいいし、自分で言うのもなんだけど似合う。シェルを買う気だったけど、トートバッグの方も思ったよりかわいい。実物は画像より濃い色合いだった。全体的に艶のある素材だから光を反射して淡く映ってしまったのだろう。口のきゅっとする部分の色味が特に違った。
こんな素敵なサブバッグ、なかなか出会えないので貴重である。そして各アイテム、同じに見えてちょっとずつ柄が違うのが憎い…。
鏡の前で悩みまくっていると、店員さんが他のバッグを2つ持ってきてくれた。
(画像はZOZOからお借りしました。)
小さい貝殻の形のバッグ(というかもはやポーチ)と、同じタロット柄のバッグ。気になるもの増やさんでくれよ~と思ったがちゃっかり試着。
貝殻の方は激かわだったけど絶対今じゃないし、青いタロットの方は、物としては可愛いのだが、試着してみると微妙だった。同じ柄なのに色みと素材のせいでエキゾチックに見えてしまった。それは求めていない。
そう、先ほども言ったがタロットモチーフってわりとエキゾチックになってしまうのだ。パステル調は珍しいし、この柄の太陽はアネッサみたいな太陽じゃなくて好きと言ったら店員さんに共感してもらえた。絵本っぽい薄顔が良いのですよ!
↑アネッサの太陽はホリ深くっきりフェイス
(画像は資生堂公式サイトからお借りしました。)
見事にダブルバインドを決められ、最初の2つは特別なんだという気持ちが強まったが、ここはいったん冷静になり、問題を順番に処理した。やはりトートバッグは決め手に欠けるのでお断りして、シェルを買うかどうかを真剣に検討するモードに切り替えた。
ファスナーが底の方まで付いていてぱっくり開くので、見た目より収納力がある。その日のカバンの中身は全て収まった。身につけた時のサイズ感もちょうど良い。裏表で柄が違っており、どちらを前にしても可愛い。
唯一、大好きなキラキラチェーンではないことが気がかりだったのだが、ベルトにも柄が入っているので、これはこれで超可愛かった。
店員さんにそれを伝えたら「このベルトは取り外しができるので他社のチェーンに付け替えるのもかわいいですよ」と提案された。くっ…完璧やん。
あーどうしよう。
買わない理由がない。
この辺りから私の脳内にでんぱ組inc.の神曲「Future Diver」が流れ始める。
ねむきゅんが萌え声でダイブしちゃいなさいよ!と言ってくる(幻聴)。
んんんん買いますって言っちゃいそう。
堪えろ、堪えるんだ私!!
この欲望は本物なのか、もう一度鏡の前で自問自答する。
もし貯金がたくさんあって100万円のバッグも余裕で買える状況だったら?
もしこのバッグがあと在庫100個あったら?
もしこのデザインが来年も再来年もある定番だったら?
それでも私は今買う?!
出てきた答えは「そういう状況になってみないと全くわからん」だった。
私のばか!!!!
でもわかる、わかってる。
買わない理由が値段以外にないんだよね。
ならば買おう!買ってまおう!!
だーいだいdadaダイブ!!!!
そうして私は清水の舞台から飛び降りる覚悟を決めて、店員さんに購入の意志を伝えたのであった。
購入を決めて、もっと気持ちが舞い上がるかと思ったが、むしろ落ち着いていた。やるべきことをやった感じだった。
後日履歴を見返したら、この時バッグとご対面してからわずか20分程度だったとわかった。ずっと自問自答していたからもっと長く感じた。
~反省と今後~
高いもの、まずは黒ヒール、次に黒バッグがおすすめって言われてるのに、柄バッグから買ってしまった。あきやさんのアドバイス、ガン無視やん。まあ今までだって全然セオリー通りに進められてないけど成長はしてるし楽しいから多分大丈夫!
初の清水ダイブだったので、望み通り店頭で買えてよかったな。私が行った店舗は店員さんがみなさんにこやかで親切でかわいかった。私より絶対若いよねって方もいて、そんな年齢からシーバイクロエに触れる人生ってすごいなあと思った。3ヶ月に一度クリームを塗るとよいと教わったので、とりあえず3の倍数の月末にクリームを塗ることに決めた。新品のままでいて欲しいけど、使い倒してヴィンテージになっていくのも楽しみ。
しかし買える範囲だったとはいえやっぱり高額すぎて、自分のお金で買ったけど、なんかまだ夫に言えてない。今後も言わないかもしれない。次に買うなら何歳になっても使えるような黒のバッグだと思うが、こんな調子なので、そんなに高いのは選ばないだろうしあと5年くらいは買わないかも!知らんけど!!
よし、後は靴だ。このバッグに合う靴!かわいい魔法の銀の靴も欲しいけど、最高の黒パンプスも欲しいな。バッグはパステルだけど絵の枠線が黒なので黒い靴もいけると思う。
人生レベルで考えた時、バッグと靴はベーシックなものと今回のような私らしいものの2セット、それとジュエリー2つくらいが、今後装いに大課金できる現実的な範囲かなと思っているので、予算配分を考えて慎重に!!選ぼうと思う。
実は底面にも左右対称の太陽。部屋にあるだけで可愛い。
信じないことが信条🍤