アスファルト舗装文化とヒートアイランド現象
2020年代、舗装工事件数は僅かに減少していますが、道路会社数はほぼ変わりありません。工事発注件数が一番多いのは民間会社、次いで国、元官庁、地方公共団体となります。
ヒートアイランド現象
国産資源を使用する稀有な産業ですが、ヒートアイランド現象(アスファルトによる都市高温化)などの問題も発生しています。
アスファルトとコンクリート舗装の熱吸収と熱放出について野外観測を行った1992年の研究では、夏のあいだ、「アスファルトの表面温度は57℃まで達し、表面から放出される赤外放射量も670W/m^2を記録」し「これらは都市域の温暖化を考える際に大きな熱源」であった一方、「コンクリートではアルベドが大きい」(光を反射する)ので、「表面温度は高くならず、同じ舗装面でもむしろアスファルトよりも土に近い傾向」だったそうです。(浅枝隆・藤野毅「舗装面の熱収支と蓄熱特性について」水文・水資源学会誌。1992年)
関連項目
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