衰退の一途を辿っていくLuckin Coffee, 破産保護の申請へ【Internet Bull Report】

翻訳記事；”Luckin Coffee (OTC: LKNCY) Sliding Into the Can: Filing for Bankruptcy”

株価を上げるために売上高を偽ってきた中国の飲料チェーンLuckin Coffee、そんな不正をしてしまえばのちに大きなしっぺ返しを食らう運命になる。

Luckin Coffee(OTC: $LKNCY) はアメリカで正式に破産保護を申請した。投資家たちは同企業の存続について疑問に思っていてそれを残してのことであった。彼らは実店舗事業がいつもどおりに再開するだろうと主張しているが、株価は急落していてその破産の発表後には45％も下落していた。

私たちInternet Bull Reportは昨年1月20日時点でLuckin Coffeeに対して疑わしく思っていた（詳しくはこちらの記事へ）。

火のない所に煙は立たぬ

2019年5月のLukin Coffeeの上場は大きな話題を集めた。スターバックスを超えられる可能性があるとして多くの投資家を引き寄せ、株価は上昇した。

その大きな話題はすぐに中国から突如出てきた希代のビジネスといった誇大宣伝となった。儲けが信じられないくらい成功しているように見られていたために株価は上昇した。その企業がとんでもない売上高を自慢し、株価は一時50ドル超えた。しかし、実際は全く違っていたのでじきに下落することになる。

結局、Lukin Coffeeは売上高を22億元（3億1000万USドル）ぐらいまで過大報告といった偽りの会計実務をしたと認めた。

企業は1億8000万ドルの罰金を科せられたが、悪夢はこれで終わらず偽りの報告を認めた後に株価がなんと80％まで急落した。この事件が起きた直後、Luckin CoffeeはNASDAQから上場廃止された。

さらに破産保護を申請した後に45％も下落した。このままだとゼロになってしまうこともかなりありうる。

いうまでもなく、投資家たちのLuckin Coffeeに対しての自信はこれまでにないくらいない。これはその破産保護の申請以前からである。企業はそれでもまだ衰退の途中であって、私たちはこの状況でLuckin Coffeeの株が最も空売りされるとみている。もう企業のタンクにはガスが残っておらず倒産への道をたどっていくこともあり得るだろう。

あるいは、GameStopのようにRedditの個人投資家たちによる犠牲となるかもしれない。

今回起きたことの概要

2019年第三四半期の報告によると、2018年の同じ四半期と比べるとトータルの純収益は557.6％増加していて、月ごとの平均売上高は470.1％も増加した。

2020年1月時点では、企業は120億米ドルの資産価値をもち中国内で4500以上の店舗を経営していた。この店舗の数はスターバックスを超えていた。

しかし2020年1月21日、Muddy Waters Researchによって出版された著者無名の報告書によると、企業は偽りの報告をしていたので実際は「泥水」の中であった。またその報告書には、企業が一日ごとの売上数を2019年の第三四半期と第四四半期にはそれぞれ少なくとも69％、88％ほど盛っていたとある。

2020年4月2日、Luckin Coffeeは内部調査で最高執行責任者であるJian Liu氏が2019年の第二四半期から第四四半期にかけて売上高を22億元（3億1000万米ドル）偽っていたことが判明したと世界に向けて発表した。

私たちはそのあと4月6日がLuckin Coffeeへの投資中止と株の売戻をして90％のリターンを手に入れる時とみていた。そのあと株価のさらなる下落が起こるかもしれないとみているが、あまり欲張りすぎると災難にあうということもあるのでこのタイミングが一番良いとみている。

2020年5月12日、最高執行責任者のJian Liu氏と執行役員のJenny Qian Zhiya氏は解雇となり企業の幹部から外された。

2020年5月19日、ナスダックはLuckinに上場廃止を通告し、株式の未来は不透明となった。2020年4月2日から6月にかけてさらに株価が下落し1.33ドルまで下がったこともあった。

そして今年2月5日、アメリカでの破産保護の開始をもってLuckin Coffeeの再構築が進むことになった。

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