【詩】Midnight Snowy Dance
(画像はhttp://www.flickr.com/photos/blmiers2/6717226759/in/set-72157628062948864/ より。撮影者はBarbara、改変なし)
しんしんと降っていたはずの雪が
いつのまにやら視界を覆うほどになり
真っ暗な夜の気配を
支配せんと企んでいるそれは
わたしを凍えさせるには十分すぎて
この夜が早く明ければいいのにと空を呪う
これは暴力か拷問か
苦しい冷たい悲しいを何度となくつぶやいても
この言葉は届かない
届くはずなんてないだろう
いやそもそも
誰に向けて届ければいいんだい?
雪の主はシベリアの上空に存在するか
シベリアに行くにはまず
新潟あたりで船に乗り
ユーラシアの果てにあるウラジオストックに上陸し
それから鉄道旅という感じかい
なかなか愉快じゃないか
シベリアにつくまで列車の中で凍えていよう
馬鹿な日本人ができることはそれくらいだ
せめて今日はシベリアンハスキーを思いながら
雪の上でダンスを踊っていよう
くるくる くるくる
くるくる回る
朝が来るまで冷たいダンスを
雪が止むまで終わらないダンスを
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