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入隊前日。愛する友人たちに送ったメッセージを公開。「本当は軍隊に行きたくない理由」

今、これを書き始めたのは、
2024年01月30日 午前01:07

そう。今日、僕は韓国陸軍に入隊する。



今まで味わったことのない、妙な気持ち。



「はぁ、はぁ、はぁ」

鼻呼吸では到底酸素が足りないから、
口呼吸で落ち着かず、心がザワザワしている。

涙は流していないが枯れたような感じ。

すでに軍隊に行って来た友達が言っていた
「前日は、これまで味わったことのない妙な気持ちに襲われる」
ということは、これだろうか。

全ての韓国人男性がこれを経験しているとは。。。
韓国というメガネの色が少し明るくなった気がする。

訓練所に入る時も、
また違った妙な気持ちに襲われるらしい。

臆病になる。

けど、俺はできる。
絶対にできる。大丈夫!

そう言い聞かせて、先までは
”上を向いて歩こう”を聞いていた。

さらに、気を紛らわせるために

大好きなみんなと唄った”島んちゅぬ宝”を流し
縦五本の指が入るほどの口で

「いいいっーーーやーーーさーっさぁーー!!」

と1人で心の中で盛大にコンサートを開いている。
(後ろで日本から駆けつけてくれた両親が寝てるからねw)
(親父よ、いびきでリズムを狂わせるなぁぁぁぁ!)

そう。俺はできる!!!


サプライズたっぷり送別会


昨日(入隊2日前)は友達が送別会を開いてくれた。

けど、昨日の時点では、
本当にバタバタしすぎて気が気でもなかったし、
入隊するという実感が本当になかった。


送別会は本当にサプライズたっぷりで、反応が追いつかなかった

このことに関しては、
入隊してから時間がある時に、
寂しくなったときに、

友達を思い出しながらこのノートに記録したいと思う。

絶対に忘れないから大丈夫。
それくらいインパクトの強いサプライズだった。

なにせ、去年の5月から計画されていたらしいのだから。
(半年以上前だぞ!すげえな、おい!)

ありがとな。マジで。

(やばい泣けてきて笑けてきた。)
(やっぱ思い浮かべるだけで笑えるお前ら最高だわw)

サプライズの一つで、
ビデオメッセージがあった。

見終わって、カカオのグループに招待されたが、
そのグループにいた人数はなんと41名。


おい!俺のそんな顔をアイコンにすな!w


(共通の友達があんまいなくて入れてない人がいたらごめんなさい!)
(以下のメッセージ本文はそんなみなさんのためも送ります。)

本当に、もう心に沁みるわ。うん。沁みまくり。

そこで、みなさんに感謝のメッセージを書いたのだが、
もう、全ての人に送りたいので、しっかり公開しちゃいます。

これ書いてたら、少し心が落ち着いてきた。

それでは、アナタにこのメッセージを送ります。

メッセージ本文



みなさん。
あらためまして、せふぁんです!

忙しい中ビデオメッセージ残してくれたみなさん。
気持ちで応援してくださっているみなさん、
本当に1人残らず全ての方へ、

心から感謝の気持ちを伝えさせてください。
本当にありがとうございます。

今また1人で動画を見返して、
しみじみと仲間の大切さというのを感じています。

僕にとっては、
これまで出会ってきたみなさん一人一人が、
一緒に過ごした時間の長さなど関係なく

本当に家族のように尊くて、
不器用な僕ではございますが
無条件に愛せる、愛したい、

そのような存在です。

’軍隊に行かなければならない’
という事実を知った時には、正直頭の中が真っ白になり
「現実を受け入れたくない」という感情ってこういう事なのか
と、痛感しておりました。

ですが、そんな中でも、
僕がこのように前向きにいられたのは
みなさんの存在があったからでした。

今は「マジで軍隊に行きたくない」
そんな感情は正直、全然ありませんが、
強いてあげるとすれば2つあります。

1つ目は、
みんなに恩返しできるチャンスが減るという事です。

18ヶ月の間は物理的にも離れているので、
みんながもし大変な状況になった時に、すぐ側に駆けつけてあげれない。
という事実が本当に辛いです。

楽しい時間を一緒に分かち合うというのは、
もちろん大切な事ですが、

辛い時には一番もっと側にいてあげたい。力になりたい。
これが本当に仲間という関係では大事だと、そう強く思っています。

素敵なみなさんなので、
そういったことはそうそうないかとは思いますが、

万が一、大変なことがあれば、
直接、側にはいてあげられないけど、
僕の心は「いつもみなさんのそばにいるよ」ということは
絶対に忘れないでください。

最近の軍隊はケータイも触れるということなので、
何かあればいつでも連絡してくださいね!

2つ目です。
それは「戦争に加担したくない」という事です。

軍隊に行くというのは韓国人男子にとっては宿命であります。

「気をつけていってきてね」
「かわいそう」
「しゃあないよね」
「がんばれ」

このような言葉がすぐに飛び交います。

ですが、軍隊に行くという
その事実があまりにも当たり前になっているこの頃、
人々の戦争への意識も薄まっているように感じます。

「なぜ徴兵制度が存在するのか。」
「平和な世界を実現させるにはどうするべきか。」
という問題にしっかり向き合う。
これは人として必ず必要な事であります。

国に招集されれば、有事の際は、
駒として武器を持って戦う選択肢しか残されていません。
それに背けば、立派な違反行為であり刑が与えられます。

よく戦争の報道では
「罪のない民間人が殺された」が誇張されますが、

徴兵制がある限り、
軍人も『招集された民間人』であることは
紛れもない事実ではないでしょうか。

軍人になり戦争にいけば殺人に手を貸し、
軍人になることを拒めば、犯罪者。

酷な世の中です。

もちろん、今の軍隊では、
”防衛”という目的が強いですが、

「戦争のない世界」
「平和な世界を実現させるにはどうするべきか。」

あくまでも一個人の意見ではありますが、
これは今一度、しっかりと考え直すべきだと思います。

せふぁんらしく、
話が長くなりすぎました。
ごめんなさい笑

改めまして、

みなさんのメッセージ。
そして存在さえもが、僕の大きな支えとなっています。

一人前に成長し、
みなさんの今後の人生で、
僕が助けてあげられることの幅をもっと広げられるように、
一生懸命がんばりますので、待っててくださいね!

最後に、
繰り返し使っている言葉ではございますが、
本当に僕が大切にしている言葉を送らせてください。

Thank you for being a part of my life.
僕の人生という映画に、あなたという登場人物がいること。
それだけで、僕は幸せものです!ありがとう!

せふぁん


#いるぼねそん軍隊日誌


追記.

いま友達からLINEきた。

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