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毒ガス訓練。韓国軍人ぼろぼろ日誌。


韓国軍隊の毒ガス訓練


韓国のことをよく知らないというお姉さんでも、軍隊の話となれば「え~、毒ガス訓練って本当にあるの~?」とナゾに高揚感をジワジワとニジみだしながら聞いてくる。

はっきりとお答えしよう。
ある。ガス訓練は本当にある。

韓国の兵役軍人は、入隊するとまず新兵教育隊という訓練所に入る。そこでは、一般人が軍人化するために、精神教育から銃の撃ち方に分解、手榴弾の投げ方などを叩き込まれる。

そこで行う訓練の項目の一つに、化学兵器攻撃時の対処法というのがあって、それに毒ガス訓練が含まれるのだ。化学・生物・放射能の頭文字をとってファセンバン(화생방)と呼ばれる。小さな小屋に詰め込まれて、毒ガスの苦しさを体験しながら防毒マスクの脱衣を行うという。

ただ、実際には毒ガスではなく、CSガスと呼ばれる催眠ガスが使用される。身体に害があるかどうかは知らない。笑 

韓国人男性は誰もが入隊前に恐れるこの訓練だが、最近の支給される防毒マスクはかなり性能が良いらしく、実の事を言うと、マスクを正しく着用さえすれば、ガスを一息も吸うことなく、この訓練を終える事ができると上官が言うのだ。昔は、性能も良くないため普通にガスが入ってきたらしいし、ガス室に入って防毒マスクを脱がされ、軍歌を歌わせられたりしたのだそう。(マジでムリぃ)

ガス訓練の当日


ガス室?ガス小屋?に近づくと、なぜかクシャミが止まらなくなるし、目に涙が浮かんでくる。ガスが少し周囲に漏れているのだ。

僕は一気に怖くなっちゃって「これでもかっ!!」というほど防毒マスクを顔に密着させる紐をギューーッと締め付けた。小学校の運動会の時に気づいた事実だが、僕の身体は緊張をすると激しい尿意を感じるようにできている。非常に不都合で迷惑な身体だ。肝心なときに限って「んもぅ゛!!!!」ってなるもん。ここまできたらチビっても知らねぇやと思い。いざ入室。

退室。…..ん? 一瞬すぎた。10秒もいただろうか?というほどだった。なーーんも苦しくない。あんなにもビビってたくせに「全然や~ん」とスカした顔までキメていた。とにかく安堵して、訓練所でのガス訓練は幕を閉じたのであった。 

某月某日


配属先の部隊のとある訓練の一環で、
またガス訓練があるという。

訓練所だけで経験するものだと聞いていたのでビックリはしたが、僕ももう軍人になって結構経つし後輩まで出来た。まあまあキツいで有名な部隊に配属されたということもあって、ある程度の自負心も芽生えてきている。これを韓国では"軍負心(군부심)"と言う。

なによりも厄介なのが、ドMが加速しているということ。キツい訓練になればなるほど、本気で嫌で逃げたいという気持ちの反面、何故かワクワクを抱く自分がいる。

ガス訓練当日。案の定、訓練所の時と同じように無事ガスを一息も吸うことなく終えた。

すべてのグループが訓練を終え、教官が全員整列させて言う。

「防毒マスク脱いで入りたい人おる?」

「○○等兵 きむ せふぁん!!!!!!」
自分でも知らぬ間に、こう叫びながら右手拳を高く空に掲げている。本能的にでた生粋のドM。(軍隊では「はい!」という返事はなく、基本的に「階級・名前!」になる)

気がついた時にはもう手遅れだった。もうやらないとか絶対に言えない雰囲気。オワッタ(*^^*)

手を上げたのは、わずか9人。バカの壁を越えた勇者たち。というより変態ども。というが、ザ・軍人っぽいゴツくて強そうなルックスを持ち備えた人ばかり。韓国人なら誰もが知っている超有名なあの特殊部隊出身の上官もいた。この人がこれまたイカついのだ。そんな中で日本からきた小柄の小僧がひとりポツンといるのだ。また激しい尿意が襲ってきた。

前の人の肩を掴みながらガスが充満した小屋に順に入っていく。運悪く僕は9人中の2人目。当然、早く入るほど、ガス室の滞在時間は増える。イカつい特殊部隊出身の上官はなんと最後。逆だろ普通に。

痛すぎて目が開かない。
身体中の穴という穴から鼻水にヨダレに涙が雪崩落ちる。息の吸いかたも忘れた。肌は皮膚を剥いだ上に塩を塗りたくっている感じ。まさに地獄絵図。

「んぁぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛!!!!!!!!!」

とヒステリックな声が鳴り響く。

その時に上官の言葉を思い出した。「耐える必要ないです。無理だと思ったらスグ出てください。」

けど、男って本当にバカだ。こういうときに限って「俺は、お前より先には出ない」という意地の張り合い大会が開催されるのだ。

開かない目をかろうじて開けて、左右を確認する。するとまだ全員入っていないじゃないか!!!!!!オイ!!!! とはいうがまだ入ってやっと3秒経ったかというほどだった。

\\\\\ 早よ入れヨ!!!//////

やっと9人全員入って、防毒マスクをつけた教官が中からドアを閉じた。

その瞬間、あのイカツイ特殊部隊マンが、その教官を投げ飛ばしてドアを壊す勢いで外に飛び出しリタイアしたのだwwww 1秒も耐えてへんやんけwwwwwww

イカツイ特殊部隊マンが出た瞬間、ガマン大会は閉幕し「我こそが先に出る!!!」と投げ飛ばし大会に変わった。残りの8人が一斉に出口に駆けつける。誰が先に出たとかもうわからん。とにかく出るのに必死だった。

かろうじて出て、身体中に水をぶっかける。この催眠ガスは水をかけることによって無毒化することができるのだ。ここで絶対してはいけないのが、手で目や顔をこするということ。なんかこの催眠ガスの粒子がガラスのようになっているらしく、更なる激痛を招くと言われている。

やっと息の吸いかたと意識を取り戻し、辺りを見回したら、あの人がいない。

その時、隣の川から「ブファァァァーー!!」とイカツイ特殊部隊マンが現れたwwwwww

やっぱり人は見かけで判断してはいけないと再認識させられた。笑

そうして、毒ガス訓練を終えた。

…と思ったが


帰り道、教官が呟く

「残ってるカプセル(ガスを発生させるやつ)
もったいないから全部使ったわ」

\\ アホなん?wwwwwwwwwwwwwwwww //


D-338
#韓国軍人ぼろぼろ日誌

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