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西方外典6話 メリナ様達VS塔守ヨハン戦の分析と考察

皆様こんにちは。
西方外典6話やりましたでしょうか?
今回はあの激熱戦闘シーン…メリナ様達VS塔守ヨハン戦の分析と考察です。
ヨハンとは1話で戦っていますが、メリナ様、クラルテさん、ロゼッタさん、プライ殿は負けてしまっています。
今回は最終的にはクラルテさんが倒しましたが、ヨハンを追い詰めていく過程は素晴らしく、1話での戦闘とは比べ物にならないほどレベルが高かったです。(1話の戦闘もまとめてます。もしよければ→
https://note.com/sefa_zikuneko/n/nc430a9d79d33
映像見るだけでも凄すぎて失神ものですが、激熱展開の裏に隠された芸術的なまでの戦闘の数々…まとめていきたいと思います。
YouTubeとかで実際の戦闘シーンを見ながら読んでいただけたら、より面白くなると思います。

2021/11/25~超追記&修正。
新しく発見したことの記載や全体的に読みやすくしました!

ではいつものから↓
注意:外典6話、キャラクエのネタバレあり。
(ネタバレと言えるか微妙ですが一部、西方外典8話の記述あり)
公式設定に基づいた、あくまでも個人の考えです。

まずは重要な情報を振り返ります。

○エルの鎖について
ヨハンが使ってくる技(技術)です。
あほみたいに超高性能な技で攻略には情報必須です。
初見で突破することはまず無理でしょう。
1話と6話で分かっていることをまとめます。

一般人にとっては、ちょっと丈夫な程度のただの鎖
楽園の民には触れるだけで致命の特攻兵装
・鎖の構成に魔力が関わっている
(使用者の魔力なのかは不明)
・我々一般人からしたら見てから対処できる速さではない
・ノーモーションで撃てる
・発射地点はヨハンを中心に結晶塔頂き程度の範囲の3次元空間内どこからでも。(範囲は予想)
・結晶塔以外でも使用可能
・軌道は直線
・連射可能

・当てた対象を拘束できる
・鎖展開後、残すか消すか選択できる

こんな感じです。限界射程距離は分からなかったですが、鎖自体の長さと使用者~発射地点の距離も踏まえると相当長いことが分かります。
図で表すとこんな感じ↓

画像6

一言でいうとチートです。

○1話での戦闘との比較
6話の戦いをまとめるなら避けて通れないのが外典1話 VSヨハン戦の初戦です。
1話の戦闘はクラルテさんの時間巻き戻し能力によって無かった(メリナ様達は敗戦を活かせない)事になってますが、比較することで あの時と何が違うのか…何故あの時は負けたのか…等、色々な事が分かります。
もちろんメインは6話での戦いなので初戦の分析をした時にまとめたメリナ様達の敗因を張り付けておきます。

メリナ様T100

この敗因を6話の状況で当てはめた場合、1~6が取り除かれています。
では、実際に戦闘の流れに沿って見ていきます。

○戦闘の流れと分析
会話は重要なとこのみです。
気になるところは「※」をつけて、直接分析していきたいと思います。

1:結晶塔前にてクラルテさんとメリナ様達が合流。(※)
  メンバーはメリナ様、ロゼッタさん、チルリルさん、プライ殿、
  アルド君、ミストレアさん、クラルテさんに

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(※)ここでクラルテさんより

メリナ様T101

と言われ、これまでの情報交換が行われます。
ここが一番重要ですね。 敗因2(情報格差)が潰れました。
おそらくここでヨハン戦最重要課題のエルの鎖のついてもクラルテさんから皆へ伝えられたはずです。
ヨハンはメリナ様達は捕まっていると思いこんでる為、切り札であるエルの鎖をクラルテさんとの会話時に見せてるんですよね。

画像8

また、メリナ様達は神下勅廷を受けたため、ヨハンの性格等の怖さを知っています。
互いの情報を基に結晶塔頂きまでの道のりで、作戦立てもできます。
これによりメンバー個々の戦闘方法が1つの目的に向かっていく事になります。 今までの旅路で得られた信頼関係も含めた結果、敗因6(西方組の連携面の不安)を潰せます。
また、作戦立てる時に先手を取った場合と取られた場合…両方の動きも確認できます。 敗因4(先手・後手への対処)が潰せます。
更に、正しい情報を皆で把握、事前に備えることで不測の事態に備えられる…敗因1(精神的動揺)が潰れました。
情報交換一つで敗因が4つも潰せます。 報・連・相大事です。

2:結晶塔頂きでミストレアさんを除く(※)メンバーがヨハンと対峙
(※)ここでミストレアさんを伏せたのは狙撃のためですね。
確実に仕込みです。 戦う前から戦いは始まっています。
対峙したメンバーで全員と思わせといて隙を見て狙撃するって感じです。
『伏兵』ってやつです。

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発案者はメリナ様でしょう。同様な戦法を個人で出来ます
(参照:外典6話 VSヨハン戦 ミストレアさんの狙撃とメリナ様の個人戦術の関係性についての考察 

https://note.com/sefa_zikuneko/n/n955ffa893c8f

ただし、ヨハンはミストレアさんの存在は知っている(警戒してる)のでこの作戦自体は防がれてしまいます。
が、西方組の本命はASメリナ様の個人戦です。
それを隠すためにヨハンにばれてると知りながらワザとミストレアさんに潜伏してもらっています。

他にも、西方組側からしたらミストレアさんの位置がばれるまで、ヨハンに存在圧をかける事が出来ます。
存在圧については長くなるので、最後のキャラ個別でまとめてる項目で紹介します。

3:戦闘前の会話(1※)
(1※)ヨハンが会話中に何気なく後ろを向いてます。

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この直後に攻撃してきてるので、西方組を油断させる…そして会話中にミストレアさんがいないと気づいたので周囲を再確認し潜伏先に当りをつける為でしょう。

4:戦闘開始
  ヨハンが振り返ってすぐ(会話中に)に画面9時方向からエルの鎖を発射、
  メリナ様に被弾3時の方向へ飛ばされる
  アルド君だけ(1※)が一瞬気に掛けるもすぐにヨハンに目を戻し
  ミストレアさん、メリナ様を除いたメンバーが陣形を整える(2※)
(1※)ここでアルド君だけが反応…
1話の時はロゼッタさんがあれだけメリナ様の心配をしているのに
大した心配をせずに戦闘準備を整えています。

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これの意味するところは2点
1ヨハンが会話中に攻撃…奇襲をしてくると予想出来ていた
2メリナ様を攻撃することも予想出来ていた

…となるでしょう。
何故予想できたか。1は簡単です。先程のヨハンがクラルテさんにエルの鎖を見せつけた場面で同じこと(会話中の攻撃)をしてる為、クラルテさんの情報&メリナ様達が感じたヨハンの性格等の材料から簡単に予想できます。
ロゼッタさんがいる…そして戦闘準備の余裕(時間)があるなら絶対に予想できます。

…2についてはヨハンの状況を考えると予想できます。
この状況(相手が複数の場合)での奇襲は、1人を確実に潰し、残りが冷静さを失ってる間に次の攻撃に移る…というのが有効な手です。
それを踏まえてヨハン的に…
ミストレアさん… どこにいるか分からず狙えない
クラルテさん… 器にしたいから下手に傷つけられない
アルド君… 能力未知数なので対処されるかも
…となり、残りは教団組です。その内、潰した場合に最も動揺を起こせそうなのが隊長格のメリナ様とチルリルさんになります。
…ここで今までの経歴・階級的にメリナ様が指揮していると予想でき、
さらにメリナ様と違いチルリルさんにはプライ殿という部下がいるため万が一、盾になるかもしれない…という疑惑もあるため、初手奇襲で潰すべき相手はメリナ様と言う事になるのです。
チルリルさん、結構な頻度で「プライ!盾になるのだわ!」って言ってますしね。
情報と作戦を立てる時間があり、ましてやロゼッタさんがいる西方組ならこれくらいは予想できます。ロゼッタさんは凄い。

以上をまとめると西方組の中ではメリナ様が初手奇襲で攻撃されるのは予想済みであり、作戦を組み立てる時間があったので「メリナ様が離脱した際の皆の動き方まで決まっている」という事になります。
(逆にメリナ様が攻撃されなかった場合の動き方も考えられます)

(2※)陣形は

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1話の初戦とはえらい違いです。 敗因3(塔守との距離),5(数的優位を活かせない配置)が一気に潰せました。
初戦なんて陣形を整えずに戦ったのでロゼッタさんが前衛でしたからね 笑

(3※)ここのチルリルさんにも注目です。普段のメリナ様をパクっ…参考にした戦い方ではなく2刀流接近戦モード
つまり本気です。
ちなみにチルリルさんがこの後、指揮を執るのですが、
もし後衛にいますと、前衛とかぶってヨハンが見えなくなっちゃう恐れがあるからにいるのでしょう…

(4※)後衛のロゼッタさんとクラルテさんがやや中央によってます。
そしてお互いに近づきすぎている感じがします。
理由は戦闘の流れ6で記述します。

5:(※)↓

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(※)ここのチルリルさんにも注目です。
普段は「プライ! 盾になるのだわ!!」と言っているチルリルさんがいざというときは、自分が盾になるという激熱展開…だけじゃないんですよ!!
ここの何が凄いかというとメリナ様の戦闘離脱を受けて、すぐに自分がメンバーを指揮しているんですよ。
メリナ様が離脱後に誰が指揮を執るか…つまり先程記述した「メリナ様が離脱した際の皆の動き方」が決まっていた為、スムーズに動けてます。
大声で作戦言ってるのも、ミストレアさんの狙撃を隠す…いいブラフになってます。狙ってやってはいなさそうですが…

作戦は陽動作戦…ヨハンは教団内でもメリナ様に並ぶほどの実力があるチルリルさんの接近を許すわけにはいかないので、阻止しなくてはいけません。
そして、自分一人では接近が難しいですが高い腕力があり、重い一撃を放つ事が出来るプライ殿を安全に攻撃圏内に進めさせる事が出来ます。
接近戦モードの自分の反射神経ならエルの鎖に対応できる…できなくても自分にヨハンの意識を集中させ陽動としての仕事はまっとうする…とも考えてたかもしれません。
この指示により、メリナ様がいない状況でメンバー全員の動きをこの作戦に合わせるようになりました。流石、部隊長
いくら数が多くてもバラバラに戦っていたら意味がない…一つの作戦を実行する事でより強くなる…
アナデン民の皆様ならよく分かっていると思います。

6:チルリルさん囮になり、エルの鎖被弾。
  プライ殿、突撃しジャンプしながら上段(※)から槌による一撃。

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  ヨハンはこれを後退(※存在圧対応策:後述)しながら回避。
  プライ殿も攻撃後即後退。(2※)
(※)と4-(3※)
プライ殿は大柄な人物です。
彼の得意としている腕力を活かしたジャンプしながらの上段からの一撃は、相手の視界を奪えるのです。(実際にジャンプしながら猛スピードで突っ込んでくるプライ殿を想像してみてください。)
そしてプライ殿が隠していた先にいるのは、後衛やや中央寄りに位置取りし、魔力を溜めに溜め込んだクラルテさんとロゼッタさんです。
つまりプライ殿の攻撃はクラルテさんとロゼッタさんの追撃魔法発動のタイミングを隠したことになるんです。

(2※)
プライ殿は攻撃後に後衛の魔法が来ることは事前の作戦会議で知っていたのでしょう。自分での追撃のチャンスを捨ててまで速後退しているので。

7:プライ殿後退直後、ロゼッタさん射線が分かる火属性魔法
  クラルテさん射線不可視の晶属性魔法の順
  タイミングをずらしながら(1※)発動

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  ヨハン2度後退(※存在圧…狙撃対応策:後述)
  して回避するも片膝をついた状態に…
  体勢が崩れている(2※)

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(1※)ワザとタイミングをずらし避けづらくしてます。
西方組としてはヨハンを崩せさえすれば狙撃で潰せるのは大きいですね。
(2※)ブラフです。狙撃を誘ってます
ヨハンとしてはエルの鎖が翼人に有効なのは知っているので
狙撃を誘いミストレアさんの位置を把握したいのです。

8:ロゼッタさん「今です アルドさん!!」(※)
  アルド君、体制崩れてるヨハンに向かって突撃
  クラルテさん「決めてくれ アルド!」
  アルド君ジャンプ上段からの剣での一撃。

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(※)ヨハンのブラフに引っかかりアルド君にとどめの一撃を託している…
と思いきや、ミストレアさんの狙撃を隠すためヨハンの意識をアルド君へ誘導しています。
さらに言えば…ヨハンのブラフを見抜いたため、アルド君に攻撃を促しミストレアさんの狙撃に待ったをかける…(4話で急に飛べるようになり、まだ飛行狙撃になれてないミストレアさんは裏の意味に気づかずとも味方への誤射に繋がりかねない為、狙撃は出来ない)
ヨハンの意識誘導とミストレアさんの狙撃をヨハンに隠しつつ止める…これを一言で片付けてしまえるロゼッタさんは流石すぎますね!
本当にそこまで考えているの?って疑問への回答は「ロゼッタさんだから」の一言で済んじゃうのも凄いです。

9:決まる直前にヨハン、
  画面11次方向からノーモーションでエルの鎖(※)
  痛がってる描写がない為、アルド君剣でガード。
  アルド君「くッ… あと少しが届かない…!」

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(※)ここでヨハンが初めてノーモーションエルの鎖発動。
片膝ついてたのはこの奇襲をするため(本当は狙撃を釣り出したかった)です。
今まで手の動きからのエルの鎖発動でしたが、その動きも この奇襲を成功させるための罠ですね。
その初見攻撃を空中で身動きできないアルド君に向かって放つことで、
ただでさえ決まりやすい初見攻撃の成功確率をより高めています。
さらに言うと、アルド君の視線が下を向いてるであろう瞬間を狙って死角である上から攻撃してますね。
ヨハンは先程 同じような動きをした教団関係者で能力把握済みのプライ殿ではなく、外部の人間で能力が未知数なアルド君が本領を発揮する前に潰そうとしてるわけです。
カードの切り方…特に攻撃予定対象が切り替わった時の対処がうますぎ。この一手を撃つのに、どれだけ思考をめぐらしているのか…ここのヨハンはマジで凄いです。

そしてここのアルド君の化物っぷりも凄いです。
攻撃が来ないであろう油断しやすい場面死角から飛んできた高速な攻撃を空中反射だけで守ってるんです。凄すぎて意味が分かりません。

画像18次の流れ10で空中を自在に動ける(要するにアルド君より全然有利な状況)ミストレアさんが同じ技で被弾してるのでアルド君の凄さが分かると思います。

10:ミストレアさん、画面左端を真下から垂直方向に飛んでくる。(1※)

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  狙撃時は空中で止まって撃つ模様。(空中狙撃の経験不足の為)
  ミストレアさん、狙撃直前にノーモーションエルの鎖に被弾(2※)
  画面上では確認でないがSEからエルの鎖と判断。
  結晶塔頂左端に墜落
(1※)西方組から見たらヨハンが勝利を確信したと思える時に仕掛けていますね。
流れ8の(※)で記述した通り、乱戦では狙えないので狙撃を狙う状況はベストです。
初めの位置的に戦場の様子が見えませんが、みんなの(この場合アルド君)でタイミングを見計らっていたと思われます。
常に戦場を見渡せる位置にいなかったのでワンテンポ、タイミングに遅れが生じてます。
神下勅廷でのロゼッタさんの仮説からミストレアさんにエルの鎖は致命的なので、完全に姿を隠す必要があったのです。

(2※)先述した通りヨハンはミストレアさんに気づいています。
分からないのは位置だけ。 
今までの「後退しながらの回避」も後ろに下がる事で前方の視界を広くし、ミストレアさんの3次元空間内高速飛行を一定方向にのみに絞らせています。
狙撃ポイントが限定されたので後は狙撃のタイミング。
ヨハンはそれを把握する為にあえて隙を作りました。
つまり、ミストレアさんの狙撃ポイント&タイミングはヨハンに誘導されていたのです!!

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ピンポイントでのタイミングはあえて隙を作ったことでできる予測とミストレアさんの飛行時の音でしょう。
飛んでくる方向さえ絞れれば、ノーモーションエルの鎖で迎撃可能です。

11:ヨハン「…最大の武器に 頼る(※)のは 
      強力な反面 読みやすいものだよ。」
  ヨハン、エルの鎖を展開、けん制する。
  ~セリフ一部省力~
  ヨハン曰く、この強さは楽園の技術によるもの。
  武装してなかったら完全に押し切られていた。
(※)もう一度言いますが西方組の奥の手はASメリナ様の奇襲による制圧です。狙撃はこれを隠すためのブラフです。
西方組が狙撃を奥の手の様に扱っていた為、ヨハンはこれに引っかかり狙撃が西方組の奥の手だと思いこまされています。
狙撃を見抜き、少ない手札で対処したヨハンは流石としか言いようがないですが、「読み合い」では仲間がいることを最大限に活かし奥の手を2重で用意していたメリナ様(西方組)側の勝利と言えるでしょう。

12:
画面手前側に展開していたエルの鎖が消失
   正規兵装装備メリナ様(以下ASメリナ様)「…最大の武器に 頼るのは
   強力な反面 読みやすい。
   そっくりそのまま お返しするわ。」

13:ASメリナ様登場とともに先程の戦闘で展開されていたエルの鎖を
   全て消失
させる。
   ASメリナ様「あなた 切り札を見せすぎよ おかげで
         ようやく魔力構造が見えたわ(1※)

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   ヨハン「魔力構造…? まさかそれを見切る時間を 稼ぐために
       敢えて最初に やられたと…?(2※)
(1※)メリナ様の魔力感知は魔力の質まで感知可能です。
正規兵装装備により、更に感知能力上昇しています。
メリナ様は正規兵装を用いてエルの鎖の魔力構造を把握する為、それまでの時間稼ぎ(ここで潰しきってもいい)の指揮をチルリルさんに託した形になります。…が、この場面、普通に考えたら「あり得ない」のです。
これは最後のキャラ個別でまとめてる項目で紹介します。

(2※)メリナ様はエルの鎖がこちらの技術に対しては、ただの重い鎖と知っているので、ヨハン初手がエルの鎖と当たりをつけ、初めの会話時にヨハンの魔力の揺らぎを感知 → 自身の魔力硬度とこちらの技術で作られた防具(腕輪)等をエルの鎖射線上に構えておくことで防御可能…となります。(魔力硬度…↓

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初手は奇襲と判断してるのでエルの鎖が曲線軌道可能だとしても、ヨハンが選ぶのは最短で狙える直線軌道…となるので、出所さえわかれば防御を置いておくだけで防げるのです。
懸念すべき部分は
1メリナ様の出生が不明 …6話時点で楽園の住人の可能性もあるため、防御をミスった場合は致命傷になるでしょう。ここは賭けに出たと思います。
ヨハンがエルの鎖以外の攻撃を撃ってきた場合 …鎖自体は精霊を捉えているものがあり、ベースとなる魔力構造式は会話中にでも把握できるでしょう。ヨハンが別の攻撃をしてくる場合はその構造式とは別なはずですので、事前感知で対処可能だと思います。

メリナ様はヨハンの初手攻撃をあえて食らう…→ワザと先手を取らせることで、その後の戦闘の流れをコントロールしています。

14:ASメリナ様「言うまでもないわ。 どの道
         我らが神を解放するために 鎖の構造把握は
         必達事項だったし。」
   ヨハンより、神の解放はこの地を滅ぼすことと同じ…
   ASメリナ様、最前線へ移動。(1※)
   ASメリナ様「いいえ 私は翼持つ子… この地を
         真に救済する者よ。(2※)

画像23

(1※)後衛からでも感知して戦えますが、正規兵装の懸念部分(性格変化による感知漏れ→からの誤射)の影響で前に出ています。
傷ついた仲間たちを庇う為、自分一人に攻撃を集中させるためでもあります。 メリナ様が距離を詰める時は何かしらの意味があります
(2※)このセリフが出てきたのは神下勅廷でのチルリルさんの影響ですね。

15:ASメリナ様、槌攻撃。攻撃モーションから
   アシッドスマッシュorパワーオブテンと判断できる(※)
   ヨハン、3本同時(※)のエルの鎖で相殺。

画像24

より詳しく流れを見ますと…
メリナ様、パワーオブテンorアシッドスマッシュを放つため手元で槌を回転させる。(↑の画像)
ヨハン、この隙にエルの鎖を3本同時に多方向からメリナ様一点狙いで放つ。
パワーオブテンorアシッドスマッシュの楕円軌道攻撃でエルの鎖を根元からかき消す。(↓の画像)

画像25


(※)アシッドスマッシュorパワーオブテンは、槌が楕円のような軌道を描きながらの攻撃で、メリナ様の槌攻撃の中では1番複雑な動きです。
槌の複雑な動きで、線でしか動けないエルの鎖の最適放射角度を混乱させてヨハンの防御を乱しつつの攻撃…が、メリナ様にとって理想的な攻撃でしょう。

画像26一応このスキルが次の攻撃の当てやすくする伏線となっているのですが決めきれるなら早い方がいいです。
…ですが、このスキルは発動までに時間がかかるのが弱点で、ヨハンはこの隙にエルの鎖3本がかりでメリナ様をスキル発動前に叩きに行きます。
メリナ様は魔力感知でヨハンの狙いを事前に把握。2つ前の画像の通り発動したスキルの軌道を変え鎖を相殺します。
その場面で槌がヨハンを捉えられる位置まで持っていけてる事が分かります。ちょっと前まででしたら相打ちを狙ったかもしれませんが、14:での画像の通りメリナ様は自分も含め彼の地を救う為に犠牲は出させないため、防御を選んだのでしょう。

16:メリナ様、セファ系統のスキル発動(モーションより)の為、
   槌を上空へ…

   上げたと同時にレイン・オブ・マナで足元から攻撃。(※)
   ヨハン被弾。

(※)こういうことです↓

画像27

画像28一手前に放ったアシッドスマッシュorパワーオブテンは上述した通り複雑な槌軌道を描きます。
その為、そのスキルを見るとどうしても槌攻撃を意識してしまうので、上空に持ち上げた槌に目が行ってしまい、警戒が薄くなった魔法攻撃が通りやすくなります。
まとめると、アシッドスマッシュorパワーオブテンで槌に意識を誘導し、その槌をセファ系統スキルで上空に持っていき、相手の視線も上に誘導…
死角となった足元から警戒が薄くなってる魔法を当てる。

というのがメリナ様の攻撃の一連の流れになります。エグいです。

ちなみに以前の考察でメリナ様のこの攻撃の一部を予想していました(ドヤッ
「メリナ様が接近戦タイプと戦う場合の対応方法」
https://note.com/sefa_zikuneko/n/nf4e1c96f939f

メリナ様T99

今回、とどめの槌攻撃は実行してないですね。
あんなのまともに食らったら死んじゃいます。

17:メリナ様、正規兵装を外す。
   ヨハン、神を解放する

   ボスとの通常戦闘へ(※)
(※)通常戦闘は適当にAFでも撃って倒してください。

18:通常戦闘勝利
   クラルテさん消滅しそうな晶の精霊を自身の中に。
   クラルテさん精霊との共存に成功。

19:その瞬間、ヨハン エルの鎖を発動
   西方組と会話中のクラルテさんに2,4,8,10時方向から
   4本同時発動のエルの鎖被弾。 クラルテさん拘束される。(※)

画像29

(※)ヨハンが狙ったのはこれですね。精霊を解放し詰んでいた戦場を乱す事でチャンスを生み出す…ヨハンにも、どう転ぶか分からない分の悪い賭けみたいなものですので、今までの理詰め戦闘を振り返ると、らしくない行動といえます。だからこそ、西方組の意表を突けたのでしょう。

20:メリナ様、クラルテさん救出の為、
   マハノ・マナ発動するもエルの鎖1本に防がれる。
   ヨハン「おっと 無理はしない方がいい。
       先ほどの格好は 出力が高い反面
       過剰に 魔力を消耗する
んだろう?」(※)
(※)魔力の過剰消費はエルの鎖を突破する為に魔力を無理に変換していたのも影響ありそうです。
正規兵装嫌がって中々使わなかった為の経験不足,多用してると性格変化の影響を受ける為、魔力消費量等の細かいコントロールがきかなくなる…等とそれ以外にも要因はあると思います。
でも、一番やばいのはメリナ様の高速槌攻撃にエルの鎖をピンポイントで合わせてくるヨハンの技量です。
ここでマハノ・マナをヨハンがエルの鎖で防いだのをクラルテさんが見れたのは大きいです。

21:ヨハン、通常魔法にてクラルテさん以外のメンバー全員を攻撃(1※)

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   アルド君のみガードできたのか突撃
   アルド君から見て2時、10時の方向へジャンプし、魔法を回避。
   そのまま前進するも魔法攻撃回避の為、6時方向へ後退。
   四方を魔法に囲まれそのまま被弾(2※)

画像31

(1※)ここにきて、メリナ様達にとって初見の魔法攻撃。
やはりカードの切り方がうまいです

(2※)やはり凄まじい動き。
初見の攻撃を防いでいます。(2度目)
これだけ動けるのは今までの戦闘経験のおかげでしょう。

22:仲間のピンチにクラルテさん覚醒
   拘束を自力で解く。 背なに赤い翼が生えている。
   そのまま上空へ。
   迎撃のエルの鎖3本中2本回避。1本はガード。(※)
   ヨハン「…なッ! 何が どうなってるんだ!?」

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(※)うろたえながらも空中を自在に飛び回るクラルテさん相手にちゃっかり3発目を当てに行ってる所が凄いですね。
クラルテさんは流れ18でメリナ様のマハノ・マナが防がれたことでヨハンのエルの鎖の技量を把握できていたので、飛び回りながらも防御を整えていたのでしょう。
恐らく躱すこともできたでしょうけど、切り札であるエルの鎖を防御する事でヨハンの戦意を削ぐ事が出来ます

21:クラルテさん、周囲に16のオレンジ色の光弾を出現させ、
   ヨハンに放出。 ヨハン被弾し戦闘終了

戦闘の流れは以上です。

○各キャラまとめ

・ヨハン
カードの切り方がうますぎ。
敵にとって初見の技をこれ以上ないくらい、ベストタイミングで放ってきます。
このメンバー相手によくここまで善戦したなと思います。
あの混戦で周りをしっかり見ていますね。
1話の初戦での考察でASメリナ様のレイン・オブ・マナ、1撃食らえば倒せるだろうと考えていたので、自分の中での戦闘予想は見事に外れてしまいました。この耐久力は楽園の技術によるものでしょうか…?
…ヨハン推しの人、結構いらっしゃるかと思いますが、この戦闘でのヨハンはマジで凄かったので動きをぜひ理解してもう一度戦闘シーンを見返して見てほしいです。
メリナ様超贔屓の私がリスペクトせざる負えないぐらい凄かったです。
狙撃誘導とか、ノーモーションエルの鎖とか見事としか言えません…
最後の精霊解放は賭けみたいな手でしたがロゼッタさんすら予測できなかった手なので完全に西方組のペースを崩せました。

・クラルテさん
集団戦闘での魔法発動シーンはいいタイミングでした。
ロゼッタさんの魔法と交互に撃つことで、当たる確率が高まったと思います。
覚醒するまでは本調子じゃなかったので、連携戦ではそこまで目立ちませんでしたね。
覚醒後は圧倒的。飛び方とか覚えてないでしょうけど本能?みたいな感じで分かったのだと思います。
覚醒後もメリナ様の戦闘から得られた情報で活かしたのがエモいですね。
時代はルテメリ。

・ミストレアさん
役割としては狙撃を奥の手と錯覚させ本命(ASメリナ様)を隠す。
ですが、狙撃で潰せるなら潰してOKです。
エルの鎖のせいで前に出れない飛べるようになって間もないから飛行狙撃の練度が低い… 状況的に本気を出せなかったですが役割はしっかりとこなしてくれました。
あの狙撃は間違いなく事前に準備しておいた作戦によるものです。
初めの対峙時に本人がいないのが何よりの証拠。
あの狙撃作戦は素晴らしく、タイミングのずれはありましたが狙撃状況もベスト。
初見の敵なら確実に潰せるでしょう。
ただし、それが活かせるのは敵に情報が渡っていない場合のみです。
今回は存在がばれていた&ヨハンが誘導したため不発に終わってしまいました。

戦闘の流れで載せられなかった存在圧について。
ミストレアさんは潜伏中~狙撃開始までヨハンに存在圧をかけ続けています。
これは、戦域にいるだけで相手に与えるプレッシャーみたいなものです。
「私が常に狙撃で狙っています!! 
しかもどこから来るか分かりません!! 」
そんな状態で残りのメンバーを相手しろ的な。 
一般人でしたら気になって仕方ないです。
基本的にどんなに優れた生物でも物事の同時並行処理の数は限界があります。
何かを常に気にしながらですと、ちょっとしたことでミスが出ますし。
ミラティブ配信者の方とかはよく分かるんじゃないでしょうか?


ヨハンはミストレアさんを存在を知っています。
しかしメリナ様達はそれを知りつつも、あえて潜伏させる事でヨハンの思考の余裕を奪っているのです。
下の画像はヨハンの警戒範囲&視覚の目安です。(対峙時の。戦闘が始まると右側のキャラが予測不能に動き回る為割合は変動する。)


画像33
画像右側はヨハンの視覚内、左側はヨハンの視覚外。
黄色領域はヨハンのミストレアさん用の警戒区域。
水色領域は彼女以外のメンバーを警戒する区域。
モケは警戒されていません。 「も゛っ…!?」
ヨハンはミストレアさんの潜伏によって本来カバーしなくていい視覚外の状況までカバーしなければいけません。
翼人の機動力を活かし、ミストレアさんはどこからでも奇襲できますが、これは潜伏中の話ですので、狙撃してミストレアさんの位置が分かればヨハンからしたら一気に楽になります。
ヨハンは狙撃してくるまでミストレアさんを意識しなければいけないのでウザったくてしょうがなかったしでょうね。
そんな存在圧も含めて、狙撃を丸ごと囮として使ったわけですから…奥の手と錯覚してもしょうがないと思います

・プライ殿
近・遠距離の交互での攻めは事前に決めていたでしょう。
そうでなければ、プライ殿が攻撃直後に後退した説明がつかないので。
ジャンプからの上段の一撃はプライ殿の一番得意な攻撃であり、
追撃発射隠蔽も含め、うまく作戦に組み込めたな~と思っています。
自分の得意なことで戦う…大事です。
そしてプライ殿の戦い方、特徴を理解し、作戦に組み込んだ西方組も見事。

・ロゼッタさん
個人的にですが、ロゼッタさんはリアル戦闘において心理戦は仕掛けないと思っています。
皆と比べ戦闘経験がないので、余裕がない状態ですとベストな心理戦が出来ないんだと思います。
心理戦仕掛けているなら、1話戦闘中にヨハンに出し抜かれることが無くなるので、メリナ様達の勝利が早い段階で確定します。
恐らくですが、道中落ち着いてる場所でメリナ様から作戦提示があった際に、ヨハンの心理を伝えた感じじゃないでしょうか…?
今回の戦闘で心理戦を仕掛けてる理由は、仲間がいること,陣形が整っていたため余裕ができた…からだと思います。

1話初戦ではメンバーが全体行動を受けた際、メリナ様の心配を真っ先にしていますが、今回は微塵もしてなかったので、ヨハンが初手の不意打ちで誰を狙ってくるか…狙ってきた場合どうするか…まで想定できてたんだと思います。

・アルド君
予想外すぎる実力でヨハンを一番困らせた相手でした。
実はヨハンはアルド君にまともな1撃入れる為に全手札を晒してます。

今までの接近戦闘経験は伊達じゃないですね。
初見の攻撃への対処能力がずば抜けています。
この経験は確実性のない物なのでうまく作戦には組み込めなかったんでしょうね…
最後のアクロバティック接近運動でクラルテさん覚醒までの時間を稼いでくれました。

・チルリルさん
戦闘内容だけですと、あの作戦指示と囮のみですが、
仕事自体はめちゃくちゃ重要です。
この戦闘においてチルリルさん役目は非常に重要で、メリナ様の仕事をかなり引き受けています。 具体的に言うと↓
・メイン火力or援護
・戦闘時におけるリアルタイムでの作戦考案
(メリナ様が作った作戦の合間での皆の動きをその場の状況で考える)
・メンバー指揮
この役目をメリナ様から引き継げるんですよね。リアルテスタメント。
1話ですとメリナ様がこれに加えて魔力感知までを同時並行で処理しなければいけないので負担が相当大きいんですよ。
メリナ様の援護を一番しているのは間違いなくチルリルさんです。
この人がいたことでメリナ様のジョーカーカードをベストタイミングで切れたんだと思います。
ストーリーとのリンク具合も兼ねると激熱でした。時代はチルメリ。

・メリナ様
情報入手から作戦考案し、圧倒的な個人戦での攻め…
メリナ様が一番得意としている戦闘の流れ
です。
今回ここまで活躍できたのは、1話初戦と違い自分の得意な形で戦えたからです。
そして、そこにたどり着けた理由は仲間を頼ったから...
1信者としてここは本当に嬉しかった…

西方組の作戦…「初めにメリナ様がワザと被弾する~ミストレアさん狙撃~正規兵装装備のメリナ様が制圧する」までは恐らくですがメリナ様が考案してると思います。
メリナ様は事前準備が出来る戦闘はマジで強いです。

ミストレアさんの狙撃、正規兵装装備での攻め…両作戦とも元をたどるとメリナ様個人で出来る作戦です。
つまり両方とも長所短所が分かっていた…,そして細かなところを仲間が埋めてくれた為うまく織り交ぜて1つの作戦にできました。
その事実に加え、今回の戦闘は「仲間を頼る」というメリナ様にとっては初めてに近い戦いでしたので2重の作戦で保険をかけるあたりもメリナ様らしい気がします。


戦闘は…ごめんなさい…ASで魔力感知が上昇するから敵の魔法に対する処理能力も上がる…ここまでは予想出来てたんですが、
まさかエルの鎖まで解析してしまうとは思いませんでした…
これ、普通はあり得ないですからね…
エルの鎖というのは未来レベルの技術を持った楽園が開発した兵器です。
古代文明から見ると約2万年も技術レベルが離れていると言えるでしょう。
メリナ様は約2万年の技術レベル差がある初見の兵器の魔力構造をたった数十秒で解き明かすのです。もう一度言います。数十秒で、です。
…そりゃヨハンも驚きますわ…

初手のワザと被弾について…危険な賭けでは?と思われるかもですが、
実は8話でメリナ様は「安全だと判断出来うる十分な情報があれば、賭けに出ることもある」…と分かります。

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ここからエルの鎖を被弾するにあたって、ほぼほぼ確実な防御手段があったことを意味しています。
戦闘の流れで示した防御手段はあくまで私が考えた方法ですので、もしかしたら別の方法があったのかもしれません。

○最後に
さて、どうでしたでしょうか…?
外典6話 メリナ様達 VS 塔守ヨハン戦の分析と考察はこれで終わりです。
個人的感想ですが、レベルが高すぎて失神しそうでした。
どこが? というと初めからです。
結晶塔突入前の情報交換で叫び
メンバーが陣形を整えた時点で息をするのを忘れ
戦闘序盤の集団戦でのレベルの高さに発狂
正規兵装装備のメリナ様で無事、尊死にました
あの正規兵装装備のメリナ様が登場したシーンは、全アナデン民…メリナ様・西方信者の中でも私が一番喜んでた自信があります 笑

集団戦の難しさはキャラを全員動かすこと。
外典6話戦闘シーンは全員動いているのは当たり前…
行動、セリフ1つにすら意味があり、6話の内容もしっかりと入っている…
さらに各キャラらしさとキャラクエやんなきゃ分からない細かい設定まで積み込まれていて、それが一つの戦闘として成り立っているとかいう化物っぷり…。

マジで頭おかしい(ほめ言葉)

考察するにあたって難しかったのが戦闘の流れのどこまでが西方組の作戦内だったのか…と言う事です。
考えないといけない事(分岐ルート)が山ほどあり、判断材料も戦闘時の動き・セリフのみ…でしたからね。

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なんにせよここまで分析・考察しがいのある戦闘シーンが無料で見れるとか本当にすごいと思います。 マジ課金不可避。

そして、外典自体もまだ6話でこれから、もっと激熱な展開が待っているでしょう。
まあ、戦闘シーンでこれ以上のはないと思っていますので(フラグ)、
のんびりと尊死と転生を繰り返しつつ、発狂しながら楽しんでいきたいです。

ここまでで1.4万字オーバー…
敬称省略でかなり削れると思いますが…ごめんなさい…信者には無理です。
長くなってしまい本当に申し訳ないです…
最後まで読んでくださった方(いらっしゃれば)、本当にありがとうございます。
では、神のご加護があらんことを~♪