【POG】アートハウス 新馬勝ち

1.アートハウス

牝馬ながら、阪神2000mの牡牝混合戦。

マイル戦を牝馬特有のキレで勝つのとは訳が違う。

底力が違う。
大物感が違う。

ゲート内おとなしく、スタート抜群、スッと先行、ピタリと折り合う。

道中は3区間で13秒台のスローペース。

ラスト3ハロン、11.4→10.9→11.7。
(直線一瞬で突き放した区間、10.9)
(ゴール前で流した区間、11.7)
追えばもっと伸びていた。

推定タイム2.02.0→勝ちタイム2.02.8
スローペース考慮すれば、及第点。

調教でも、パドックでも、POG誌の「心配があるとすれば気性の危うさ」とは真逆の印象だった。

調教動画では、大跳びのフットワークが印象的。
併せ馬では相手を突き放すような所作はあまり見受けられず、のんびりした気性で相手なりに走るタイプなのかなと想像した。

パドック動画の印象は、全体的なバランスが良く、前肢は柔らかく出て、後肢の踏み込みはそれほど深くは無い。
落ち着いて、のんびりしている印象。

レースを見終えて、今年の牡牝合わせてもベスト1という感覚。
現時点で来年のダービーの馬券を買えと言われたら、(牝馬なので出走しないかもしれないけど)、この馬の単勝を買う、ぐらいの好感触。

牝馬路線は2000m超が少なく、
京都2歳Sはフィデル川田が出走予定なので、次走はエリカ賞?
いずれにしても、牡牝混合戦で問題無い。
なんなら、ファンディーナが皐月賞出走したように、牡馬クラシック路線でも良い。
それ程の可能性を感じる新馬戦だった。


2.トゥデイイズザデイ

初戦で負かした(見方によっては詰め寄られた)、ジャスティンロックが未勝利を勝ち上がった。

スローペースを早目に捲るレース。
突き放す迄は出来なかったけど、きっちり差し切り、時計もまずまず。

もしもレース内容が不甲斐なかったら、トゥデイイズザデイのレベルもそこまでということになるけど、ひとまずは標準以上のレベル感は保証されたと言える。

ただ、なぜか、この馬の強さには半信半疑感が残る。なんでだろう。


3.アーティット

調教動画がレーシングビュワーで観られるようになった。

姉ラクレソニエール(父ルアーヴル)は
7戦7勝のフランスオークス馬。
セレクトセール2億4200万円。

母父ガリレオ×父ディープインパクトの組合せは、ロックユーやアナレンマのように、基本的には日本の馬場は得意ではない。

ただし、青葉賞ヴァンキッシュランやローズSカンタービレのように、速い馬場でも十分走れる。

イメージ的には、母父サドラーズウェルズと比較すれば、若干、マシかなと。

血統の特徴は、Hail to reasonとNorthern Dancerがインブリード。その両方を含むサドラーズウェルズが強調されているようにも見えるので、日本の馬場に合うのかどうか、若干、不安。
また、これらと同じ代で、ハイクレア(フランスオークス馬)と全妹がインブリード。この牝馬クロスがどのような影響を与えるかが未知の魅力だけど、基本的には欧州的な重厚さだと思われるので、日本の馬場に合う軽快さはあまり期待できないかもしれない。

字面から感じる期待値の高さと相反して、日本の馬場で活躍できるスピードが足りない可能性もあるな、というのが大方の見方かと思われる。

可能性的にはその通りかと思う。
ただ、血統的スケール感は、ヴァンキッシュランやカンタービレの比ではない。


一つ上の姉、グラヴィル(父ルアーヴル)は、なんとか勝ち上がることは出来たけど、ラクレソニエールと同じく脚元の弱さに負けた。半分位は繁殖用だったんだろうけど。
なので、アーティットも脚元は不安。
まあ、全く脚元に不安がない方が珍しいのだから、気にしてもしょうがない。

調教動画を見た印象だと、「力強さ」は有る。ヨレヨレでまだまだ全然だけど、
今後、馬なりで併せ馬の相手を突き放したくてしょうがない、ぐらいの動画が観られることを期待して。

11/13阪神1800mデビューとのこと。
ルメール確保との情報も有り、これから1ヶ月間の経過を楽しみにしたい。

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