話題のアレ、使ってみた(前編)

最近気になっていたものがある。

生理用吸水ショーツというものです。

月経パンツとかムーンパンツとか色々呼称はありますが。

ずっと気になってはいたものの、なかなか手を出せず。

でも買ってみた。そして使用してみた感想を書いてみようと思います。

いくつか前置きがありますので、そちらも読んでいただけるとありがたいです。

女性の生理問題

昨今いたる所で叫ばれてますね。

少子化が問題でそれに対して政府が援助するというなら、その前段階である生理に対する貧困や問題も減らせよ、と思っているワケです。

生理休暇の場合申告すればお休みは取れますが、無給となる場合が多く有給を消化しています。なので別途お休みをくれるとかね。

あと、「私の生理は世間の常識生理」って思う問題も。

「昔は生理休暇なんかなんてなかった」とか「ちょっと痛いだけで」とかいう人。

声を大にして言おう。

昔は昔、今は今だし、痛みなんて人それぞれだからな!?

よく考えてみろ、股から常に出血してんだぞ。痛くないわけないだろ。

魚に痛覚がない(諸説あります)って言ってるのと一緒だぞ。

文句言ってくるヤツ全員フザケンナーーーー!!と思ってるわけです。

なぜなら志おん自身、非常に生理が酷い、重いから。

生理痛の痛みを例えるなら31のアイスクリーム。

は??って思う人、たくさんいると思います。

31アイスって頼むとそれぞれのフレーバからアイスクリームディッシャーでゴリゴリアイスを取りますよね。あんな感じ。

子宮(内臓)の中をアイスクリームディッシャーで掬われてる感じです。

24時間、フルタイム、2日ほど。勿論クソクソ痛い。

そんなわけで生理痛を筆頭に、PMS(月経前症候群)、排卵痛(便秘の時に腸内を大便が動いていく感覚にいているけど5倍痛い)と戦い、月の半分嫌いは不健康です。

一般的に言われる生理周期は28日ですが、志おんの場合は35~40日くらい。

これは産婦人科できちんと検査していただき、問題ないと診察してもらっています。

生理周期

これは一般的な生理周期の表です。

ホルモンの増減・体温も書いてあり、比較的わかりやすく丁寧な表だと思います。

志おんはなんでか知らないですけど、一般の女性よりも女性ホルモンが少なく、男性ホルモンが多い傾向にあるため、PMSの影響を受けやすいのではないか?とお医者さんには言われてきました。

生理痛もひどく、痛み止め飲んでも痛みで気絶してる、なんてよくある事でした。

そうなると病気が心配な訳で。不妊検査も兼ねてみていただいたんです。

結果は、めちゃくちゃ健康な子宮。超音波もやったし造影剤も入れました。

生理痛の10万倍痛かったです。

「造影剤の撮影であんなに痛がる人は初めて見た」って先生に言われたくらいです。

冗談抜きで死ぬかと思った。

というわけで皆様もちゃんと病院へ行きましょう。

どう生理と向き合うか?

結果、志おんに生理とうまく付き合うというのはどうやら無理っぽいので、生理を減らす・または痛みを軽減させるために経口避妊薬(俗にいうピル)を使用することにしました。

経口避妊薬(以下ピル)の効果は1.排卵の抑制(卵子を排出させない)、2.子宮頚管粘液の性状の変化(精子の子宮内侵入を抑制)、3.子宮内膜の変化(受精卵の着床抑制)の三つなんですけど、これを利用して生理周期の変更や月経困難症の緩和、子宮内膜症の治療などに使われたりもしてます。

志おんの場合、使用メリットとして、1つめと3つめが当てはまります。

排卵の抑制をするということは、卵子の老化をある程度防ぐことができるので、高齢になっても卵子の質が落ちにくい。

子宮内膜の変化は、生理の時の子宮内膜を薄くすることによって生理痛が減りました。あとは生理の時期をコントロールするのでとても楽です。

PMSについても少しは楽になったかな?って感じです。ここはあんまり実感なしです。

ですが、ピルを飲む=生理のコントロールができる、自分の中である程度心構えができるので、それはすごい楽でした。

それでもキツいなって時は命の母ホワイト飲んでます(笑)アレは効く。

次に使用についてですが、いくつかの条件が整えばお医者さんで処方してもらえます。(指定の病気・基礎疾患またはその疑いがある人、妊婦さん以外)

最近はネットでもあるみたいだけど、一番最初は絶対に病院へ行くことをお勧めします。

病院によっては保険適応外かもしれませんが、「生理が辛い」って言うと保険適応で出してもらえます。

種類にもよりますが2,500円~4,000円くらいじゃないかな。

ちなみに志おんはヤーズフレックスという最長120日間生理を止めることができるピルを飲んでます。

120日、4カ月。

すなわち年に3回しか生理が来ない。

アイスクリームの刑により動けなくなる、PMSしんどい、排卵痛も痛い。

それがない、または症状が減る。色んなことに支障や弊害がでないのである程度は健康に過ごせます。

実際、マックス120日間止めることは難しくて、途中で出血のようなものが出てしまいます。

だいたい2カ月くらい。

一年近く使用を続けてますが、これはどうしようもないそうです。

そうなると下着も汚れるし、めんどくさい。

志おんの場合は休薬(ピルを一定期間飲まないこと)を設け、生理にさせます。

気にならないなら、完全に休薬しなくてはいけない期間までピルを続けてもいいです。

人それぞれです。

ピルにはいろんな使い方があります。

一概に避妊の目的だけではない。

生理と上手に付き合っていくための一つの手段でもあるんです。

ただ、40歳以上の人に初めての処方はしてもらえないのと、血栓ができやすい、むくみ、太りやすいなどデメリットがあるという事も十分に念頭に置いていただきそれぞれの生理ライフを送ってください。

生理史

日本最古の生理用品の歴史は、平安時代。

平安時代に書かれた日本最古の医学書『医心方』には、「月帯(けがれぬの)」という布製の経血処置用品の紹介があるそうです。

あとは脱脂綿や海綿を詰めてタンポンの代わりにしたり、布を丸めてナプキンの代わりにしていたそうです。

ちなみにこれはお貴族様のためのもので、一般庶民は葉っぱだったなんて話も。

こっわ!!!!!!

ひいては月経小屋なんていうものも。

名前の通り、月経中の女性を隔離するためにあった小屋なんですが、日本では第二次世界大戦頃まで実在し、使用されていたようです。

世界規模で見ても、いまだ月経小屋が存在する国や地域もあるというので、驚きです。

医学が発達していなかった時代には、血は死を連想させ、経験的に血液が病を媒介することをある程度わかっていたからこそ、年に何回か訪れる突然の出血は怖かっただろうし、びっくりしたと思います。

あとは、宗教的な意味合いや感染症予防の観点からも、まず「恐れ」、そして「穢れ」の意識が形成され、結果生理は汚いとか隠さなければならないものという意識が芽生えていったのではないかと思っています。

今は医学の進歩によって当たり前になってますけど、「当り前」じゃない時代もあったんですよね。(生理自体も月経という割には栄養状態が悪かっただろうから毎月当たり前のように来てたわけでもないだろうし。)

生理用品ができたのってほんの最近。

女性の社会進出とともに生理用品も開発が進んだのはとてもありがたいことなんだけれども、今はそのスピードが速すぎてついてこれてない感じがしていて。

それを覆したのが月経パンツなのかなと。

アキレスと亀みたいにね。

長くなるので、続きは次回の講釈で。




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