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静岡新聞の『J2初陣回顧』と共に振り返る2023藤枝MYFC。1/3

藤枝MYFC史上初となるJ2リーグ。
「世界最難関」と評される厳しい闘いを続けていたのは選手だけではありません。
監督、スタッフ、フロント陣といった関係するすべての人達が悩み苦しみ抜きました。
だからこそ、これから先30年後の藤枝MYFCを強くするために欠かせない一年だったと言えます。



この記事で書かれているアウェイ熊本戦前の公開練習は実際に見学させてもらいました。
その時に須藤監督が話していたことで特に印象深かったのは「リアルにやる」「監督が絶対ではないから意見があるなら誰でも言ってほしい」ということ。
『須藤藤枝』とファンサポーターならずともサッカーフリークの間では名の知れた存在となった須藤監督と藤枝MYFC。
その特徴的かつキャッチーな『超攻撃的エンターテイメントサッカー』というスタイルはJ2リーグにおいても大きな注目を集めました。
しかし序盤戦で機能していたスタイルが研究され迷走し始めたチームは空中分解寸前に追い込まれます。
ここから選手達主導で軌道修正したのはカリスマ性の高い『須藤藤枝』のイメージからは遠いかもしれません。
しかし、須藤監督もJ2リーグ1年生。
監督自らが感じた深く暗いトンネルは長く、思い描く理想とのギャップに悩み苦しんだことでしょう。
そんな中で選手から出された提案は孤独になりがちな監督の背中を支えたのではないでしょうか。
そして、その意見を柔軟に取り入れ、チームカラーと融合させながら結果を導いたことは須藤監督にとっても大きな経験値になったはずです。


アウェイ熊本戦での勝利は続くホーム町田戦、アウェイヴェルディ戦、そして『静岡三国決戦』である清水戦へと続く大切な節目となりました。
藤枝MYFCが後半戦を生き残ったのはメディアで語られることが多い「戦術面での方向転換」だけではなく、「監督とスタッフ、選手が共に藤枝MYFCを見つめ直したこと」「そのことによってクラブ全体により深い信頼関係が生まれたこと」が大きな要因として挙げられるのではないかと個人的に思います。
そして、このことはクラブの歴史の中でも大きな一歩として刻み込まれるのです。


もちろん、記事の中でも書かれているように「大量失点」や「退場数の多さ」は大きな改善点として挙げられます。
しかし、分かりやすい改善点だからこそ、ここを修正していけば大きな成果を得ることが出来るのは間違いありません。
来季の結果はもちろん大事ですが、「J1で結果を残せる組織づくり」を見据えて「蹴球都市」を形成していく姿を僕は見たいです。
歴史ある街に相応しい内容と結果を掴むことは並大抵の難しさではありません。
しかし、だからこそ挑戦する意味がある!


選手とスタッフ、監督が一丸となって強くなる藤枝MYFC。
そして、それはファンサポーターも同じはず!
熱く楽しく明るく朗らかに!
クラブと共に歩んでいける一年にしましょうー!

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