静岡新聞の『J2初陣回顧』と共に振り返る2023藤枝MYFC。3/3

今年の藤枝MYFCの集客面にとって最も大きなターニングポイントとなったホーム清水戦。
2023年の藤枝MYFCはそれまで大切なホーム戦において敗北しています。
「たられば」は勝負の世界において禁句ですが、もしその戦いに勝っていれば、チームの順位だけでなく経営面においても大きなプラスになっていたでしょう。
勝ち切ることによって見える新時代。
それが来季の藤枝MYFCには必要です。


劇的な逆転勝利を果たした仙台戦の後、GWの影響も加勢して4,363人という集客を達成した大分戦。
静岡三国決戦藤枝ホーム初戦ということもあり平日水曜開催でありながら5,696人を動員し満員札止めとなった磐田戦。
入場者数は2,134人だったものの大木監督と須藤監督の師弟関係にサッカーファンから大きな注目を集めた熊本戦。
「富士山ダービー」、そして昨年天皇杯覇者を迎えた甲府戦(入場者数3,225人)
初の夏ユニでの試合と学生の夏休み初日とが重なった金沢戦(入場者数3,557人)。
渡邉選手、久保選手の移籍によって新たに補強した選手が初めてメンバー入りした山形戦( 入場者数3,015人)。

サッカーは偶発点な要因が非常に多く絡み合うスポーツであるため、どこかでひとつでも勝つことが出来ればクラブの勢いはもちろんのこと集客面においても大きな追い風になったことは間違いありません。
そして、今挙げたすべての試合で勝ち点をひとつも掴めなかったことが今季の藤枝MYFCの脆さを象徴しています。


そんな中で迎えたホーム清水戦。
絶対に勝利が欲しい相手を前にして、フォーメーション的に数的同数となった試合の中、「個の戦い」をしっかり制した藤枝MYFC。
内容と結果を伴った最高の試合のひとつとして位置付けられるこの試合はクラブ全体の大きなステップアップとなりました。
この試合をきっかけに多くのファンサポーター、特にゴール裏の人数は明らかに増えて試合中の応援が更に活気あるものとなっています。
人が人を呼び込む素晴らしいサイクルを作り出すことが出来た清水戦は選手や監督、スタッフ陣だけではなく、収容率100%を超えるスタジアムを当日捌き切ることに成功したフロント陣の手腕無くしては有り得ません。
これによってクラブ全体に大きな自信が生まれ、今後の大きな目標であるJ1昇格に向かって前進することが出来た一日。
それと同時にクラブの歴史の中でも大きな足跡を刻んだ一日でもあります。


記事の中にある「小口スポンサーの獲得」に重要なことは「ホーム戦でとにかく勝つこと」。
来季の藤枝MYFCはホーム戦でどれだけ勝つことが出来るのか。
そして、2023年ホーム清水戦のような熱狂空間をいくつ生み出すことが出来るのか。
バックスタンドが新設されて収容人数が増えた藤総で熱狂空間を作り出すのは非常に難しい課題ですが、来季のうちにそれを達成することが出来ればいよいよJ1の背中が見えてきた証拠です。
それを目指して突き進みましょう!


サッカーとマネーゲームは最早切っても切り離せない関係にあります。
それならば、その戦いにおいても「エンターテイメント」を見せつけろ藤枝MYFC!
チームとフロントが連携して内容と結果を積み上げることで見える新しい景色でファンサポーターを熱くさせろ!
そして、ファンサポーターもクラブの一部。
そのスピードをさらに加速させ、絶対に乗り遅れるな!


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