『魂の守備』のその先へ進もう

明治安田生命J2リーグ第41節
徳島ヴォルティス対藤枝MYFC
0-0の引き分け
タフな試合でした。


この日はDAZNで観戦。
アウェイ徳島にも関わらず、今までの藤枝MYFCでは考えられないくらい多くのサポーターが駆け付けていて思わず胸が熱くなりました。
このシーズンでクラブがどれだけ成長したのかを噛み締めながら試合に望みます。


ゲームは序盤からポゼッションを重視した両チームが自分達のサッカーを表現する面白い内容。
その中でも、今季で16年の現役生活に幕を下ろす石井キャプテンとその花道を飾りたい徳島ヴォルティスメンバーがより強度の高いプレイを見せます。
前節から復帰した横山選手と鈴木選手も躍動し、拮抗していた両者ですが前半39分中川創選手が2枚目のイエローを貰って退場。
そこからは押し込まれる展開になりますがチーム全体で数的不利を埋め合わせる藤枝MYFC。
後半20分に横山選手が負傷退場するとますます猛然と襲いかかる徳島さん。
その攻撃力の高いサッカーを最後まで凌ぎ切り、何とかスコアレスドロー。
難しい試合内容でしたが勝ち点1を勝ち取りました。


徳島との前回対戦(J2第17節/3○0)は、ホームでエレガントに素晴らしい形で勝利しました。この試合でも、ボールを保持する相手に対してボール保持を遮断しながら、われわれが90分相手エンドでプレーしようと予定していました。(退場者が出て)10人になってゲームプランはまったく変わりましたが、その中でも選手たちが戦ったことは称えたいです。

最後まで無失点で終えられましたし、10人になっても、守り切る戦いをわれわれはしていません。[4-3-2]のような形にして、中盤の3選手に疲弊はありましたが、2トップは残してカウンターを発動してゴールに迫りました。こういう試合でも勝ち切れる強さがJ1昇格に値するチームだと思いますし、来年度に向けてはこういう厳しい試合になったとしても、勝ちを手繰り寄せられるような真の強さを磨いていきます。

Jリーグ公式サイト
須藤監督コメント


この試合では監督の表現したかったサッカーとは別のプランでゲームが進んでいきました。
そんな中、無失点で抑え引き分けに持ち込めたのはチームとしての成長と言えるでしょう。
その象徴とも言える人物がアンデルソン選手。
夏頃から徐々にメンバー入りをしていき、今ではスタメンで定着。
身に付いた自信がプレイに表現出来るようになったため、鋭く献身的な守備から相手陣内へ攻め入る“怖さのある”攻撃へと転じる場面が何度もありました。
途中、大切な場面で相手選手の手が顔面に当たりうずくまったためGKの北村選手に厳しく叱責される場面もありましたが、そこも含めて伸び代だと言えるでしょう。
藤枝MYFCで次節ものびのびプレイして欲しいです。


しかし、もちろん懸念点もあります。
それはファールトラブルです。
チーム全体ではイエロー3枚で抑えた藤枝MYFCですが、中川創選手の退場は痛すぎました。
厳しい判定だった気もしますが、チェックが遅れ気味だからカードを貰ってしまうという見方も出来ます。
前半でも味方との連携が合わなかったように見えた場面もあった中川創選手のため、チーム全体で守備意識をもっと高めて安定感のある試合内容を観たいです。


残すは泣いても笑っても最終節!
相手は第1節の相手だったいわきFC!
どれだけお互いが成長出来たかを照らし合わせるようなナイスゲームに期待します!
頑張れ藤枝MYFC!
そして、横山選手の早い回復を願います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?