「必ず行かねば」という目的地を手放してから
目的地と地図が必要な人間だった。
目標を決めて、バックキャスティングで計画を立てる。そうすることで、どこか安心感を覚えた。たぶん、色々な占いで繰り返し出てくる、私の完璧主義的な面の表れなのかもしれない。
何が何でもこの高校の○○科に入りたい、と受験に燃えていた中学時代。
それなりの進学校で、学年一位を目指してページ数まで細かく計画立ててテスト勉強していた時代。
部活で英語・アカデミックディベートに没頭し、全国大会を前に朝から晩まで作業していた時代。
いつからだろうか?
地図上にこれといった星印をつけることが激減し、道を調べることすら滅多にしなくなった。
別に地図に頼ってた日々が楽しくなかったわけじゃないし、その時の私のお陰で今の自分がいる。
でも、あ、別にいいんだって。
ポッと。
何かが変わった。
自分で決めた「必ず」は、社会や自分の変化で変わってしまうかもしれない。自分で付けた星印や、自分で描いた道のりにがんじがらめにならないように。
楽しいことを追いかけている。自分の知的好奇心や感性を信じて。
誰かが、何かが、私のために道を用意してくれるから、それに素直に従う。
何か大きなことを成し遂げたい、とぼんやり思うことも多いけれど
きっとこの道で大丈夫。必要な時に、必要なことが起こるはず。
目的地があるわけでもなく、ふらりふらりと生きている。
旅のコンセプト・ポリシーだけ最低限決まってる。
どんなに小さなことでも愛おしみ楽しみ大切にすること。
ああっ
これが、まさに「さすらいの」百姓なのかもしれない。
インスピレーション源:
仲間・師匠との会話
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