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四国八十八ケ所 約1200km通し歩き③宿が取れずどうする?2日目

四国お遍路1200kmくらい?通しで歩いてみよう。

 遍路道を歩けるだけ歩いて、着いたお寺でお参りして、そこの近くに宿に泊まろう!と思っていたのだが。。。

四国2日目、宿が取れない。

大体、お遍路八十八ケ所全部廻ると約50日間、いったい毎日一日何キロ歩けるのか?よくわかんないので、事前に予約が出来ない。

11番札所藤井寺の最寄り旅館が満室だったため、なんとかネットで検索し、3kmほど戻った鴨島駅前に、2日目の宿泊予約をする。

翌日の3日目は、遍路転がしと呼ばれる、大変厳しい行程の12番札所焼山寺山越えが待ち構えているので、後戻りするしか無いのだ。

しかも、山登り経験がほとんど無い私が、そんな恐ろしい山に本当に登れるのか?

そして登った後、下山ルートが二つに分かれている事に気づく。(私は事前に詳細を確認せず、ガイドブックがあれば大丈夫だろうと、お気楽にお遍路を開始していたので、前日に気が付いてしまった)

どっちを選ぶかによって翌日の宿の場所が変わってくるのだが、12番札所に登頂後、どのくらい歩く体力が残っているのか?

つまり、どこに宿を取ればよいか、全くわからなかったのだ。

他のお遍路さん達は、一体どうしているのだろう?

当然ネット検索をしてみるが、自分の歩行力がわからなければ、どんな情報も信じられない、という事がわかった。

そこで、普通のオバサンである私は、人との直接のコミュニケーションによる、他者からのアドバイスを求めて、ネットに多彩な情報を掲載していた11番札所近くの“へんろの里”という、遍路情報がたくさんありそうな場所へ行って覗いてみた。

「こんにちは。お遍路の事を教えていただけますか?」と、恐る恐る尋ねると、

「入っていらっしゃい!」と、とてもフレンドリーな対応で一安心。

「私、お遍路始めたんですけど、歩ききれるか、わかんないんです。で、この11番札所の後、どこへ泊まればいいか、わかんないんです。」とストレートに聞いてみる。すると、

「あなた、昨日どこに泊まったの?何時に宿を出た?あーそれなら、あなた、今日約30kmを8時間で歩いていて、その荷物(一瞬見て言ったけど、計ったら6kgくらいだった)なら、四国一周いけると思うよ」との事。

は?何、その判断方法は?距離と時間と荷物で判断できるんだー!と驚く。

「宿泊場所?、すぐ取らなきゃ!植村旅館に電話して!」と言われ、電話するが、満室。「じゃあ、〇〇(すいません、覚えてません)は?」「何度電話しても出てもらえません!」「じゃあ、〇〇は?」と、次々ご提案いただくが、宿が取れない。四国お遍路は、こんなにも宿が取れないのか、と驚くが、私、本当に、この遍路転がしを乗り越え、12番札所に到着出来るかもわからんのに、翌日の宿も取れない状況に、不安感が高まる。そして同時に、不満感も高まる。

 うっりゃあーっ!おのれ弘法大師めー!四国に来いとか言っておきながらあ(言ってないかも)、何故、たった一人のオバサンが、歩ける場所まで行って、その日に泊まらせてもらえる宿が無いのかっ(涙)!

 でも来ちゃったからには、出来る事するしかなく、必死に電話をかけ続け、やっと宿を確保できた。けど。

 明日私は、そこまで本当に歩けるのか?

 不安でいっぱいの夜が来た。

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