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或人社長の良さを語るだけ

はじめに

仮面ライダーギーツ、大変楽しみですね!
狐を大胆に使った(仮"面"ということなのでしょうか)スタイリッシュさ溢れ、どこかトラディショナル感も残したデザインと、主人公のキャラクター性、バトルロイヤルのキャッチーさ……目が離せない作品になることでしょう。
放送を祝して、というわけではないですが、世間に飛電或人社長の素晴らしさをお届けすべく筆を取った次第です。好きなところをいくつかの項目に分けて、軽くお話していきます。


ふわっとしたデコ出しの明るい茶髪、茶色がかって大きなきらきらした瞳、少年のようで青年のような均整のとれた顔立ち…なのに変顔も恐れずこなしたかと思えばぞくぞくするほど絶望を感じる表情もする、表情豊かな人だなと思います。
好きな表情は1話の覚悟を決めた「変身!」とアズちゃんにプログライズキーを差し出された時の歓喜に沸き立つのを抑えられない顔と、REAL×TIMEのエスさんに訴えかける時の優しさと凛々しさを織り交ぜた、どんな人でもヒューマギアでもぐっとくるような瞳です。
スーパーヒーロー戦記の長髪の社長は、着物にパーカーなモダンなお召し物もよく似合っていて、竹林に映える鮮やかな赤と黄緑がとても素敵でした。


はきはき話す、少し(いい意味で)癖のある、よく通るどこか甘い声色。
よく響くので、余計にギャグの後の静寂がいたたまれないものになっているような気もします。
私はツボが不破さんくらいなので、よく社長のギャグで笑っていますが、絶妙に意味を考えて理解してなるほど!となることも多いので、笑うというよりは感心する間が生まれるためギャグよりはふさわしい分類があるような気もします。
叫び声の思わず目を覆いたくなるような迫真さと、こちらまで痛みを感じるような必死な声も、実は好きです。泣きそうなのを我慢している揺れた声もとても好きです。

内面


優しくて、明るくて、少々背負い込みがちな人。心の広さはもちろんですが、たまに頑固なところもあるなと思います。
ゼロワンはヒューマギアだけでなく様々なAIや人工知能と人の関わりが描かれている作品で、そのどれもに対しても「心がある」というスタンスで走り抜けた社長のことがずっと大好きです。
第27話の、焼け焦げた119之助の素体を背負う社長で一気に落ちました。

或人社長を表したワンシーンだと思っています(水を被る不破さんのシーンもいいですよね)。
背負い込みすぎてアークワンになった時は息を飲みましたが、じわじわと「むしろしっくりくるな」と思ってしまいました。悪意の渦中にいてもゼロツーになって不破さんと唯阿さんのチップだけを破壊する(わざわざ撃破していない)社長を見た時の、この人は理性のまま突き抜けてしまったんだなという苦しさと、ヘルライジングホッパーの時みたいな、申し訳ないと分かっていてそれでも自分の命を投げ出した方が丸く収まるならその方法を取ってしまうところが大変好きです。
社長と其雄さんのあたたかく切ない親子関係と、イズちゃんとのかけがえのない相棒といった関係がとても好きです。福添さんや唯阿さんからの信頼も、不破さんとの頼もしい関係も、天津さんとのなんだかんだ一緒に戦うような関係性も、滅亡迅雷やヒューマギアの皆と信じた夢や絆も好きです。

ゼロワン


或人社長は仮面ライダーなので、やっぱり変身後にも触れておきたいなと思いました。
アンダースーツの上からパーツを当てはめたようなスタイリッシュなデザイン、黒と蛍光色とアクセントの赤が引き立てる近未来感とドライバーのカッコ良さ、きりっとした瞳とバッタだとたしかに分かるのにこの上なく洗練されたデザイン……Twitterで某イラストレーターの方がデザインを褒めていらっしゃった時本当に嬉しかったです。
ひょっこり出てくるバッタちゃんもまたかわいくて、令ジェネでは本当に和みました。
使用者によってその印象を変える、1を乗り越え2になったゼロツーのヒロイックかつ正統進化系とも言えるようなデザイン、そして深い闇に身を落としたアークワンの白と黒と赤の禍々しい美しさももちろん大好きですが、個人的にはメタルクラスタホッパーが好きです。
全身を覆う銀色の鎧に走る蛍光のライン、アタッシュカリバーを構えた姿は背負う善意もさることながら澄んだ青色がよく映えて芸術品のようで惚れ惚れしてしまいます。飛電メタルのロマン武器感もすごく好きです。
スタイリッシュなアクションと衛星ゼアの予測をも上回る集中率、戦闘時の声、角度によって身に纏う仮面の印象が変わる縄田さんの巧みな演技を何度でも味わいたくなります。

最後に


ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。まだまだ書ききれていない良いところも、きっと沢山あると思います。
仮面ライダーゼロワンを、はじめて1話を見た時の衝撃のまま、ずっと見てきて本当によかった。
第1話は特撮に関しては門外漢だったので、令和のヒーローってこういう感じなんだな、と思ったのを強く覚えています。
これを読んで社長のことが気になっていただけたり、こういう人だったよなと思っていただけたら書き手冥利に尽きます。