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アジアの留学生たち〜セレブな子供たち

 英語学校の生徒はほとんどがアジア人。日本人は少なく、インドネシア、マレーシア、香港、タイ、台湾、などで、ほとんどが10代。日本からパースへ行くには、直行便はなく、シンガポールかマレーシアで飛行機を乗り換えないと行けないが、留学生たちの国は、パースへの直行便があるらしい。
 10代で海外に留学するのだから、セレブな子たちがほとんど。家にはサーバント(召使い)がいる子がほとんどで、料理はサーバントがするから、お母さんが料理をしているのを見たことがないという子が多い。親が医者や弁護士といった子もいて、サーバントが7人いるという子もいた。親に留学させられて、遊んでいるような子も結構いた。もちろん、真面目な子もいたのだが。
 私のホストファミリーのところに、以前、マレーシアの女の子がホームステイしていて、その時に大変な思いをしたという話をきいた。それ依頼、ホストファミリーは日本人の女の子以外は受け入れないと、学校側に伝えたのだとか。
 17歳のその女の子は、自分で椅子をひくことを知らず、食べ物をポロポロこぼす、自分で靴の紐を結べない、買い物に行ったら自分の荷物を自分で持たず、ホストファミリーの子供たちに持たせる、など、大変だったらしい。    家では全てサーバントがやっていて、自分ではやったことはなかったのだろう。週末に家族全員で出かける時も、誘っても絶対に来ないが、ホストファミリーのみんなにも出かけて欲しくない、一緒に家にいてほしい、という状態だったらしい。
 アジアの留学生たちは、お国ではかなりセレブな生活をしているようで、いわゆるフツーの生活ルールを知らないというのが驚きだった。日本以外のアジアの国は、日本以上に貧富の差が激しいから、こういう生活水準の家の子たちじゃないと、外国に留学なんてできないのだろう。
 私が仲良くなった女の子たちは、みんな、上品だった。穏やかな話し方の子が多かった。香港、タイ、台湾、ポルトガル、日本。英語しか共通語がなかったから、ある意味よかった。でも、私のような庶民は、もう一人の日本人だけだった。(笑)

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