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神秘的なものに弱い日本人:見極めが大事

神秘的なものに惹かれる日本人


タロットが日本で爆発的に人気が出た理由の一つは、日本人は『神秘的』なものに弱いからだな、と思わせるところが多々あります。

これが悪いことだとは断言しません。ですが、傾倒してしまうと危険です。見極めが大事だということです。

神秘的なものは、皇室の文化もそうですよね(でも、その神秘的なものにしていて欲しかったのものが、最近なんだか色々表に出てきてあまり、好ましくないなと感じています)。神秘的な皇室2000年以上の歴史を見ても、日本人は、神秘的で摩訶不思議なものに惹かれる国民なのかもしれません。

儀式に弱い日本人

YouTubeなどの動画で、日本人の方がタロットリーディングをされている動画を少し見てみると、カードをシャッフルする前にコツン、コツンとノックしている方もいらっしゃいます。

しかし、私が知る限りこの、コツン、コツンを今やっている人はほとんどこちら(海外、特に欧米)では見られなくなりました。

コツン、コツンをする理由として、一つには昔のイギリスのミステリースクールの儀式の名残ということをこちらで↓お話ししました。

デッキを叩く文化

また、コツンとデッキを叩く文化は、ニューエイジを賑わした Doreen Virtue (ドリーン・バーチュー)の影響もあるかもしれません。彼女は最初にデッキを購入し、浄化の一環として利き手で一回デッキをノックする、ということを説明書に書いています。

今は海賊版でしか手に入らないドリーン・バーチューのロマンスエンジェルカード


霊能者の苦悩

エンジェルはいない、それは悪魔だ

今、ドリーン・バーチューはこのように訴えています。今、彼女のデッキを使用する人に向け、「あなたはエンジェルも神も呼んでいません。あなたが私のデッキを通して呼び出しているものは、悪魔です。
このように言っています。悪魔を呼び出す道具だそうです。
天使じゃなかったの!? いつの間にか天使が悪魔に代わっていました。
少なくとも、ドリーンさんによれば、悪魔を呼び出すことはできそうですね・・・。悪魔召喚!ですよ。(・・・ここ、笑うところです!)

ドリーン・バーチューの苦悩

ドリーン・バーチューは、エンジェルセラピーという事業を成功させた方です。霊能者でもありました。エンジェルカードも著書も多く出版しています。ベストセラーになったものも多くあります。しかし、2017年に全てのニューエイジ、エンジェルビジネスから手をひき、彼女が出した全ての出版物の差しどめを希望しました。

差しどめをしても海賊版が出たり、eBayで信じられないくらい高額でリストに載っていたりで、完全に以前の出版物を取り除けないことにイライラされているようです。私が覚えている限りでは、彼女はあるインタビューで、「アセンデッドマスターオラクルカード」は特に市場に出回って欲しくないデッキの一つだとおしゃっていました。

彼女は完全にクリスチャンになり、洗礼を受けました。これを機に、全てこれまでやってきたニューエイジ思想を厳しく批判しています。このような全否定はドリーンのデッキを使っている方々には衝撃だったようです。

このようなこともあって、欧米のタロットリーダーの間では、
「ドリーン・バーチューのデッキだけど・・・」
「あなたが私のことをなんと言おうとも・・・」
と、今でもドリーン・バーチューのデッキを使用している人は「言い訳」をしているのをよく見かけます。必ず、言い訳じみた前置きをした上でデッキを紹介しているのをよく見かけます。言い訳をしたくなるほど、使うことに肩身の狭い思いをしているようです。そのような経緯で、少なくともアメリカでデッキを『コツン』とやる人が消えたのは、ドリーン・バーチューのニューエイジ批判あってのことと言えます。

著者を無視できない

ただ、著者の思いが詰まったデッキを、その著者自身が全否定する事実を知った上で、「私は大丈夫です。それでも使い続けます。著者は関係ありません。」と言い切れるのかは、難しいところだと思います。

タロットが危険と言われる理由

一つには、人の心理を操作する作用があるということ。ですから使用には細心の注意を払ったほうがいいです。間違えたマインドセットでこのような道具を使えば、確かに悪魔を呼ぶ(色々な意味でも、比喩的にも・・・)道具となり、破滅の方向に進んでいく可能性がある危うさがあります。ですから、完全に娯楽として扱ったほうがいいです。

振り回されない

振り回されないように、しっかりと地に足をつけて過ごしましょう。
物質的欲求に振り回され、身を滅ぼさないよう、日々感謝をして生きていきましょう。

では、また!

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