思い出のコスプレイベント「FW蘇我」がなくなってしまうらしい

「お願いです!私を見下してください!」

初めてのコスプレ、
初めてのイベント参加の時に言われたセリフ。


私に声をかけてくれた女の子は、カメラを持ったままコンクリートの上に寝そべり満面の笑顔でした。
なんて濃い世界に来てしまったんだ……!
あたらしい世界に打ち震えたあの日の感動は、10年以上経った今でも覚えています。
(ちなみにやったのは、テニスの王子様の幸村精市くん)

それから数年後。

ONE PIECEのサンジでコスプレイベントに参加した時には、年配の男性から声をかけられました。
「ああ、サンジくん!!ちょっと待って!これ、あげる!」
渡されたくしゃくしゃのビニール袋の中に、かろうじて透けて見えるオレンジ色の何か。

え?私に…?

説明もなく立ち去る男性。ビニール袋片手に立ち尽くすサンジのコスプレをした私。なんで?怖い。




恐る恐る中を確認すると、

 






ONE PIECEのナミさんのグッズが大量に入っていました。

え?これ私じゃなくて、「サンジ」くんへのプレゼント……?てか、あの人はこれを持ち歩いていて、偶然見かけたサンジにプレゼントしたってこと……?




ナミさんグッズおじの疑問は尽きませんが、これ以外にも、たくさんの思い出のあるコスプレイベント、FW蘇我が店舗閉鎖に伴い終わってしまうそう。寂しいです。

コスプレをはじめた当初、東京のイベントには怖くて参加できず、2〜3年、毎月のように通っていました。あのアットホームなわいわいとしたイベントの雰囲気が好きでした。


会場は海沿いなので風があり寒いのですが、レイヤーあるあるで冬になると何故か露出の高いキャラがやりたくなり、海風にガチガチに震えながら短パン半袖のテニスユニフォームで参加していた、あの頃が懐かしいです。(夏は逆に衣装を着込みがちなのは何故)

みなさん、お昼はロッテリアで絶品チーズバーガーを貪りましたよね。

イベント参加がきっかけで、色んな方々と仲良くなったり、知らない人とも話ができるようになったり、コスプレのことをもっと好きになれたのは、間違いなくFW蘇我のおかげ。


いまは最後の蘇我参加したいねー、と当時一緒にイベントに参加していた友達と打ち合わせしてます。


ただ、10年弱越しの当時の友達と併せられるような共通するジャンルがあまりにもなくて、4時間くらい話し合いしたにもかかわらず、未だ決めることができていません……。

あまりに共通の作品がなく、私たちはなぜ友達になったのか?という話にまでなりました。こわい。

明日、直接会って話し合う予定です🫶
併せの作品で殴り合いになりませんように。

せつこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?