30年、次はn年、失われた時を求めて
そうさこの瞳はきっと
ドブを写して
いつのまにか消えてゆく
そうさこの瞳はきっと
路上に汚れ
消えゆく定め
俺たちは友達だって
そんなこと言える日もあった
俺たちは友達だって
いちいち言うほど大したアレじゃなかった
濡れたTシャツを乾かすフェンス
寝そべれない手すりのあるベンチ
この時計台の前で待ち合わせしよう
そう言ってもう30年が経つ
鍵穴のない扉
ドアノブの外れた扉
きっとこの扉の向こうでは
安らぎも夢も叶う
穴の空いたパラシュート
穴の空いたスニーカー
全て出