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庶民が人生をそこそこ豊かに生き抜くための攻略法

学歴よりもレアスキルにこそ価値がある

学歴は、あるに越したことはないが、なくてもなんとかなる。
もちろん、学校や勉強が必要ではないという話ではない。そのあたりは後々詳しく解説することにして、まずは本コラム『人生をそこそこ豊かに生き抜くための攻略法』として有効なことは、学歴よりも何よりも、なるべく他に替えが利かない『レアスキル』を習得することである。

とは言っても、なにも『全世界で唯一あなただけが使えるスキル』などと言っているわけではない。
もちろん唯一無二のレアスキルを習得することが出来るのであれば一生遊んで暮らせるだけの巨万の富を得られる可能性さえあるが、この本は私を含めてより多くの『庶民』が、『人生をそこそこ豊か生き抜くための攻略法』なので、ある程度汎用性を持たせて書いていきたいと思う。

スキルの価値が決まる法則

一般的に、替えが利くスキルは価値が低く、他に替えが利かないスキルにこそ高い価値がある。

ざっくりと解説すると、スキルの価値は大まかに以下のようにして決まっていく。

低価値(コモン)
↓『誰にでも簡単に出来ること』
↓『誰にでも簡単に出来るが、大多数がやりたくないと思うこと』
↓『多少学習(訓練)が必要で、誰にでも出来ること』
↓『多少学習(訓練)が必要で、誰にでも出来ることだが、大多数がやりたくないと思うこと』
↓『長期の学習(訓練)が必要で、誰にでも出来ること』
↓『長期の学習(訓練)が必要で、誰にでも出来ることだが、大多数がやりたくないと思うこと』
↓『特別な才能が必要で、大多数の人が出来ないこと』
高価値(レア)

つまり特殊な才能が必要なこと以外では、長期の勉強や練習、訓練などが必要で、かつ大多数の人がやりたくないと思うことほどレア度が高くなるという傾向がわかる。

また、学習や訓練の期間が同等であれば大多数の人がやりたくないと思うことがつくことでレア度が高くなるということも見えて来る。

そこで、まずは『大多数の人がやりたくない思うこと』で、『自分はやってもいいと思うこと』や、むしろ『自分は楽しいと思って出来ること』で、あなたに合ったレアスキルを見つけることが出来る。

余談として、ここで問題が1つある。
価値の高いスキルであっても、それが自分以外には役に立たないものは汎用性が低い。
価値そのものがいくら高くても、値がつかないということになってしまいかねないのである。

例えば『腕立て伏せを休まずに1万回出来る』ことはかなりレアなスキルだと思うが、どうも値がつけづらい。

今の時代であればYoutube等の動画サイトに投稿して、コスプレをしてみたり、背中に何かを乗せて腕立て伏せをしてみたりする等で注目を浴びることが出来れば陽の目を浴びることが出来るかもしれないが、この場合に必要なスキルは『腕立て伏せを休まずに1万回出来る』スキルと『動画撮影/編集』スキル、また『企画』や『宣伝』スキルが必要と言える。
自分に無いスキルは外注するという方法もあるが...。詳しくは後述する。

誰にでも出来ること(コモンスキル)の価値を上げるには

誰でも出来るスキルには色々あるが、パっと思い付いた『掃除』を例にしてみよう。

私は掃除があまり好きではない。得意でもない。
部屋が綺麗になるのはもちろん清々しいし、出来れば常に綺麗であって欲しい。が、掃除機をかけるのも、散らかった本や書類を片付けるのも面倒だし、衣服もあちらこちらに脱ぎっぱなし。だったりするグータラな男である。

つまり、ここに『掃除が面倒でやりたくない人間』が居る。
例えば今、1時間1000円で部屋を綺麗にしてくれるという人が居れば喜んで依頼する。でも、1時間1万円と言われたら...「別に今のままでもいいかな、死ぬわけでもないし」と思う。

これはあくまで私個人の価値観の話だが、私の部屋の掃除は『自分でも出来るが、面倒だからやりたくないこと』なので、スキルとしては価値がそれほど高くはないから、高い報酬は得難いといわけである。

仮にこの『掃除』スキルの価値を上げようとするならばいくつかの方法がある。

1つ目は、より精度の高い専門の技術を習得することでスキルランクがアップする。つまり掃除スキル(lv1)→掃除スキル(lv2)である

これは例えば、『素人ではとても落とせない頑固な汚れを新品同様にピカピカにする』などである。

2つ目は、別の視点を持って場所や物に着目してみる。

例えば
普通の人では入れないような特殊な場所での掃除
普通の人では触ったことがない特殊な物の掃除

などである。

3つ目は、対象とする人(お客様)に着目してみる。 
身体的な理由等で、自分では掃除が出来ない人の部屋の掃除
など。これは、おじいさん、おばあさんなどがイメージしやすいと思う。

このように、誰でも出来る『掃除』というスキルでも、特殊な技術、特殊な場所や物、そして対象(お客様)を絞っていくことで価値あるいは対価(報酬)を上げることが出来るという例である。

また、同じスキルでも、その対価(報酬)を上げる方法は他にいくらでもある。 

1つ例を上げるとすれば『付加価値をつける』こと。
例えば、

A:掃除をしてくれる 1000円/1h
B:女子高生が掃除をしてくれる 2000円/1h
C:女子高生が制服で掃除をしてくれる 3000円/1h

などはどうだろうか。

私個人としては女子高生にそれほど価値を感じないが、例えば独身男性や女子高生が好きな人ならBあるいはCを選ぶのではないだろうか。
してもらうことはABCどれも同じく『掃除』だが、『女子高生』や『制服』という付加価値が単価を上げることに一役買っている。

ターゲット層にもよるが、独身女性を狙うならば今ならドラマで旬の『家政夫』かもしれないし、オーソドックスに『イケメン』かもしれない。

実際にこれらが当たるかどうかは別として、このように『付加価値』を付けることで『スキル』の対価(報酬)を上げることが出来るという例である。

そして、このようにアイデアや手法を『企画』することもまた、スキルの一つである。

学力は人生の選択肢を広げるためのスキル

裕福そうな職業と言って多数の人が思い浮かべる職業は『医師』ではないだろうか。
異論は認めるが、少なくとも私は、医師と呼ばれる人たちは大体が皆お金持ちだと思っている。

医療というスキルは、誰もが出来ることではない立派なレアスキルである。
このスキルを習得するためには、少なくとも医大に入学し、卒業することが必要だ。
また、その医大に入るためには、かなり程度の高い高校に行く必要がある。
つまり、医師になるためにはかなり高いレベルの学力が最低限必要なのである。

『学力』は『勉強』することで習得出来るスキルの一つだが、残念ながら学力というスキルはそれ自体には値が付き難い。
しかし、学力のスキルレベルが高いと、その後の選択肢が大きく広がる。逆に、学力のスキルレベルが低いとその後の選択肢に制限が掛かってしまう。

冒頭で例として挙げた医師に限らず、いわゆる一流企業であるとか、世間に名前が知られている有名な会社では、有名大学の卒業生を優先して雇用していく傾向があるのはあなたもご存知の通り。

一流企業や有名な会社の何が良いのかと言えば、まずは収入や待遇の違いがある。またそれらとは別に、ステータスとして有利に働くという付加価値がある。

学力というスキルレベルが他の人と比較して高い人は、今後の人生で有利になりやすい企業に、またそれ以前には大学に入ることが出来る。

将来のビジョンが明確に決まっておらず、勉強が得意、または好きだという人は、学力レベルを可能な限り上げておくと、その分、後の人生において選択肢が広がる。
選択肢が多いということは、人生において有利になる大きな要素の一つである。

庶民がそこそこ豊かな人生を勝ち取る攻略法

前項では学力スキルについて書いた。
が、皆が皆、良い大学に入れるわけでは無いし、そもそも大学に行かない、高校にも行かない、という人もいる。
また、勉強は得意(または好き)でも、様々な事情で学校に行けないという人もいる。

大丈夫。

前項で書いた学力のスキルレベルが高く、良い大学や良い企業に入れる人たちは、もはや庶民ではないのだ。

学力というスキルに希望が無い(とバッサリ斬り捨ててしまうのもどうかと思うが)人は、初心にかえって他の人にはないオンリーワンのスキルを探してみよう。

オンリーワンでなくとも、オンリーツーでもオンリーテンでも、オンリーハンドレッドでも良い。そもそもそんな言葉があるのかどうかは知らないが、全世界、全国に100人しか出来ない何かであれば、それは立派なレアスキルと言えるだろう。

例えば何があるか。
前に述べた『腕立て伏せを休まずに1万回出来る』でも良いが、出来ればもう少しわかりやすく社会や他人の役に立ちそうなことが良い。

アプリを作れる。プログラミングが出来る。
出来る人も沢山いるが、出来ない人の方が圧倒的に多い。いいじゃないか、充分にレアじゃないか。
それが得意、好きなのであれば、そのスキルレベルを上げることで選択肢は無限に広がる。

絵が描ける、文章が書ける、物作りが出来る。
それらのスキルレベルが趣味レベルではなく、プロとして通用するレベルまで上がるなら選択肢の一つだ。
専門職なので汎用性は低いが、無しではない。

つまり、そういうことなのである。
自分が好きなこと、得意なことを主として模索していくことは一つの道筋ではあるけれど、それが全てではないということ。

むしろ私がお勧めしたいのはその逆の発想で、『他の人が出来ないこと』で、『自分には出来る』ことが強いのだ。深呼吸を一つして、周りを見渡して、想像してみて欲しい。

今、そのスキルを持っていなくてもいい。これから習得すれば良いのだ。

例えば絵が描ける人は、普段どんな絵を描いているのかはさておいて、他の人が描いていないものを描くとか、または他の人が使わない画材で描くとか。
芸術の世界には詳しくないが、キャンバスから何からを全て食材で描いて、完成品は食べられます、とか。
絵画スキルに加えて色々なスキルが必要になってくるが、それこそ一つのスキルにこだわる必要すら全くないのである。

また、スキルは持っているだけでは意味がない。
スキルを有効に使うためのアイデアや手法といった企画力であったり、何かを販売するのであれば営業力や集客力が...と、必要なスキルはいくらでもある。

 しかし、オンリーワンのスキルが1つでも見つかれば、足りないものは他に出来る人を探せばいい。

道端に転がっている石ころを売れる営業スキル
どんな場所にでも人を集められる集客スキル
SNSで必ずバズらせるインフルエンサーetc...

一人で出来ないことは、仲間を集めれば良い。
仲間が見つからなければ、雇えば良い。
雇う金が無ければ、稼げば良い。

今からでも間に合う。
なぜなら、あなたの人生で今が一番若い。

他の人が持っていない、自分のメイン武器となるレアスキルを探して、習得してみよう。または、創ってしまおう。

誰にでも出来ることが100個出来る人よりも、他の何も満足に出来なくとも、1つだけ、誰も出来ないことが出来る人の方が圧倒的に強い







思いつくまま、気分の赴くままに書いています。