文学者達と料理

百合香餅

餅を焼く。
咲いた百合の花の傍にて其の香りを友に、餅を食う。

松葉茶

松葉を取って来る。湯呑に入れ、御湯を注ぎ此れを飲む。


御存知、宮澤賢治の食事。本当だろうか?しかし、如何にも賢治好み。

たしか、中原中也は三つ葉のひたしものが好きで、或る日萩原朔太郎は傷んだ魚を食べて蕁麻疹が出来たとか。好物が冷えた鰻だったのは室生犀星で。


じゅんばり

油揚げの両面を炙りぱりぱりと焼く。冷めぬようすぐさま御下地をたらし、直ちに食う。内田百鬼園「御馳走帖」より。

昔風な肉厚の油揚げで作れば、なお美味。




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