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テレビ派、卒業しました!(3/19)

2年間お世話になった広島テレビ「テレビ派」コメンテーターとしてのレギュラー出演が終わった。
番組のエンディングでは春を束ねたようなお花を受け取り、卒業のご挨拶。苦楽を共にしたアナウンサーは目に涙をためてらして、私も込み上げる気持ちにところどころ声が詰まってしまった。絶対に辞めたくなかった!という気持ちで、寂しくて寂しくて堪らない。

というシナリオを頭に臨んだ最終回。まるで自宅にいるようにカープ談義に花を咲かせ、生放送なのに細かく余計な一言二言を積み重ねた結果、最後の挨拶の時間は消滅。映像は自動的に「明日占い」という最後の60秒ミニコーナーに吸い込まれて行った。

スタッフさんからオフマイクで「世武さん、占い中ですけど挨拶しますか?」と聞かれたが、1位の人はまだしも、12位の乙女座の人からしたら、ラッキーアイテムの発表すらされずに世武の挨拶を聞かされるなんてたまったもんじゃない。

というわけで、普段は馬場アナが声を担当されている「明日占い」ラッキーアイテムの紹介なんかを織り交ぜながら、最後のお礼のご挨拶をするという、私はどこまで行っても私でしかない幕引きだった。きちんと、一言ずつ、ゆっくりと発声しながらお茶の間の皆さまにお話したかった気持ちもなくはないが、それでも悔いはない。

自分のパフォーマンスに悔いは残せど、結果的に与えられた環境や状況に悔いを残す意味がないからだ。
だからこそ、準備には全力でありたい。でないと、あらゆることに簡単に後悔を生んでしまうからだ。

「あの時こうだったら」「こういう予定だったのに」なんて、一時間も地球が回っていたら世界で何十億と起こっていること。そんな些細なことにくよくよするより、与えられた状況で、なるべく面白く楽しく皆んなで笑えるのが良い。

番組を見ている広島県民がこの世武日記を目にする確率は相当に低いとは思うが、これから皆んなで打ち上げ会場に行き、森アナがベロベロになって10回くらい同じ話を繰り返したり、馬場アナのテレビと何ら変わらない穏やかさの中で映画とか生活の話をしたり、塚原キャスターの可愛らしいだけじゃない芯の強さとマニアックさに心の中でハイタッチをしたり、有田アナの真っ直ぐにいつも頑張る少女のようなピュアさとファイトにちょっとした母性を感じたり、PARCO前中継からおそらく参加してくれる?予定の西名アナも澤村アナも、久し振りに会える木村アナも、皆んなと話していて気がついたら明日になる前に、ここまでのテレビ出演でテレビ越しに出会った人々に感謝したい。

ある時は広島駅前で、ある時は宇品港の麓で、ある時はPARCO前で、ある時はサロンシネマで「応援してるよ!」と声をかけてくれた人々に感謝したい。

広島生まれでもなく、ただ広島カープ好きが遠征を繰り返しているうちに「ここに住みたい」と思って移住しただけだったのが、こうして広島の仲間に入れてくれたことに感謝したい。

変な言い方になるけれど、この先、自分が存在していたことを皆んなが忘れてしまっても、なんか別にそういうのってどうでもいいかもと思う。
この気持ちを上手に表現できないが、「私のことを覚えていて下さいね」なんて言う気になれないほど、もう充分有り難くて、今が幸せなのだから良い。

昨今のVISA騒動で、パリ渡航許可が下りるかは本当に誰にも分からない状況ではあるのだが、無事にパリでの滞在許可が下りたら、そこでまた胸張って生きていく。

カープが日本シリーズに出たら帰国しなきゃだから、新井監督から口実を貰えるのを楽しみにしている。
さて、今年のスタメン予想を立てるために、野球の勉強を急いでしなければいけないね。

その前に、大いに飲んで食べて、ベロベロの森アナをいじるネタを携帯メモに残す準備をしようと思う。

広島テレビ、ありがとう。テレビ派、ありがとう。

P.S. パリ渡航許可が下りなかったら、広島でマンションを借り直すことになりますんで、その時は積極的に声をかけて下さいね。

「あれ、世武さんなんでまだ広島いんの?」と。

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