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アイラブユー!(3/1)

昨日のライブは、個人的な演奏スキル面での反省点が多々あり、すごく悔しくて髪の毛を掻きむしりそうになり、眠りが浅いまま目が覚めてしまった。

私の強い念がgoogleネットワークにまで届いたのか、起床と同時にアルゲリッチの演奏動画を観ようとしたところ、なんとモスクワ音楽院の教授が学生さんを指導されているピアノレッスン動画がお勧めに出てきたのだ。
これだ!と思い立ち、今の自分に必要だと思われるものを飛び飛びで再生し、要点を脳内にメモする。会場でのリハーサル時間でこれらの要点を即日実現すべく、身体のシミュレーションをしながら会場まで運転した。

モニターがやりやすいとかやりにくいとかって、勿論あるのだけれど、結局のところ自分が思うように演奏できていないケースの方が多く、やや責任転嫁をしている節もなくはない。そんな後ろめたさに自分自身へのイライラを認識しながら、モニターの少しの違和感を昨日のPAさんに伝えた。セットリストも変えようと思って、あーだこーだとやってみる。
江島くんや制作スタッフさんにも意見を仰ぎながら、リスナーの方が私の何を楽しみにしているのかを一緒に考えてもらいながら(もちろん十人十色なのだけれども)今日の演奏曲を固めた。

なお、モニターも良くなったので(不思議な矛盾だが、良くなったらPAさんのお陰、イマイチだと自分のコンディション不良みたいな気が感覚的にしてしまう)どのように改善して下さったのか、今後の勉強のために具体的な作業の内容を伺った。他者の経験や知恵から学ぶことは多い。有難うございますと頭を下げても足らないくらい有難いと思った。

それからモスクワ音楽院の先生の指導は、一瞬で技術力アップを実現してくれた。ぶっつけ本番(が多いタイプなのがバレる、笑)で、まだちょっと惜しいなってところもあったが、今日は今日の及第点だろう。

そんなふうにして迎えた本番は、ただただ楽しかった。
本当は今回の2DAYSライブがないままパリに渡航するつもりだったが、このライブがあるのとないのとでは違う未来になると思った。巡り合わせはいつも強い味方だ。
日記に認めるよりメールが有効、ではあるが、誘って下さったブルーノートプレイスさんには重ね重ね感謝を伝えたい。一昔前に私が好きだった二つ折りの携帯電話みたく身体を折り曲げても、まだ頭を下げたい気持ちだ。
きっと将来、「あのライブがあったから、こうこうこうなって...」と言えるような時間だったのではないか。縁というのは色んな方からのギフトである。ギフトを受け取ったら、私も誰かにあげたくなる。あげるためには、ギフト自体を作らなければならない。

昨日の反省点の二つ目としては、サカナクションといえば中日ファンかしら?(ほぼ山口一郎)と少しだけ遠慮してしまったことだ。あまりにカープグッズで飽和している我が家なので、布教活動のひとつとして江島くんに紺色のカープ帽をあげたことがある。度々「僕もカープの紺のやつ持ってるけどね。セビーくれたやつ」と言うものだから、「もしかしてこの人... かぶりたいと思ってる...?」と思い、本日はそのキャップを持参して頂いた。楽屋ではマネージャー達も意外とノリノリだったので手応えを感じた。(何の手応えやねん)
結果的に私の持ってきた帽子と交換して本番着用したのだけれども、どちらも春のキャンプ用(で非売品。江島くんがかぶってた方は私が所持しているもので、森アナが今季の取材土産にくれたやつ)。今年の優勝にむけて良いスタートが切れた。(野球選手なのか?)

このように、一つ目の反省点、二つ目の反省点を共にクリアして二日目の公演が終了した。

観に来てくれていたサカナクションのメンバーが、皆んな「あなたの生きている世界Tシャツ」を買ってくれた。
それぞれ、白と黒どっちが似合うかを私が選ぶ形となった。昔からそういう"ファッションお節介"みたいなところがあり、それだけでも楽しかった。
みんなで同時にお揃いで着てみたい。今度お願いしておこう。

加えてマネージャーさんには、江島くんは意外と藤色が似合うと思うから(と、身体に当ててみる)たまにそういう衣装もありじゃない?と楽屋でプレゼンしたりもした。確かに!と納得してくれて得意げになった。基本的に私はチョロい。

そして。観に来てくれるだけで本当に嬉しいのに、お菓子やお花など下さったり、サインに名前なんていれたら易々と転売もできないのに「サインに名前もお願いします」と言って下さったり、少しだけお話ししたり写真を撮ったり、お客さんともざっくばらんに交流できる時間があるのも良いなぁと思った。ジャズ箱のイメージが強いが、ブルーノートさんの興行システムはジャンル問わず音楽家にとっての救いであり、ひとつの理想的な形だなと改めて思った。

また、今回のライブをキッカケにして、江島くんとちょっと大きめの目論見ができた。その目論見を叶えるべく、とあるミュージシャンをこのライブに誘ってから楽屋に拉致。(力技)

私はもっともっと音楽がやりたい。もっとピアノが上手くなりたくて、もっと伝わる歌が歌いたくて爆発しそうだ。家族のことで悩みすぎてズタズタになっている時も、社会生活が"皆んなみたいに"上手くできなくて(望まない方の)孤独に打ちひしがれる時も("みんな"なんて幻のクソ喰らえなのだけどもね)、周りの人から「ちょっと意味不明」と引かれている時も、私のこの人生が良いと思っている。これを生ききりたい。

猫背になってもピアノが弾いていられますように。
死ぬまでずっと、ピアノが私のパートナーでいてくれますように。
その為に、私は何よりもまずあなたを、愛していたいと思います。アイラブユー!

(他の写真はシンデレラタイムに間に合わないので、後日載せます)

うちら、兄弟だっけか?
私のイキり顔...(恥ずかしい)と思ったけど
エジーもまあまあイキってて笑う
横山竜士の中に黒田博樹(レジェンド渋滞)
黒田博樹サイン入りでご機嫌の様子
黒田はバッターではないが素振りを始めていた...
全員ファンやん...
レオナール藤田、率先してポージングしてた
古葉監督時代からの往年ファンにしか見えない
Victorのディレクターさん
みんな有難う!
(プロカメラマンぽくなってきたエジ撮影)

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